日本の秋も日に日に深まり、紅葉も見事な美しさを見せております。私の一番好きな時期なのですが、どこかもの寂しさを感じます。兼好法師も「徒然草」155段に「秋はすなはち寒くなり、十月は小春の天気、草も青くなり、梅もつばみぬ。木の葉の落つるも、まず落ちて芽ぐむにはあらず、・・・」落ち葉は内部から芽生えて成長する力に耐えられないで、古い葉が落ちるのだ。これが自然の原理である。さすが兼好さん、鋭い観察でありますね。そして、人生もこれと同じく、四季とおなじく流れがあるので、その流れに逆らわずに世の中の動きにうまく合わせることが大事なことである。 と、おっしゃっておられます。百恵さんの「秋桜」を聴きながら、秋の空を眺める私でした。