建交労長崎県本部

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西日本石炭じん肺田川訴訟 控訴審でも日鉄に勝利!

2016年09月27日 12時59分02秒 | 西日本石炭じん肺訴訟


鉄T訴訟控訴審勝訴判決勝ち取る!

 「第27回なくせじん肺全国キャラバン行動」(9月26~10月18日)の初日、西日本石炭じん肺T訴訟の福岡控訴審判決が午後4時にあり、福岡高裁の白石哲裁判長は福岡地裁の判決をそのまま維持し、日鉄鉱業の控訴を棄却しました。これで、日鉄鉱業には42回目の断罪が下されました。白石裁判長は、判決の要旨を分かりやすくゆっくりと諭すような言葉で読み上げました。

 判決後、裁判所前で旗出しが行われ、西日本石炭じん肺長崎請求団の山口団長が「日鉄に42連勝」と書いた垂れ幕を掲げ、その横で目を潤ませたTさんが亡くなった夫の遺影を持ち、参加者全員が万歳を三唱しました。

報告集会で喜び語る!

 その後、三井松島産業が所有するパインビルの貸会議室に移り、裁判報告集会が開催されました。柴藤拓也弁護士が、この裁判での注目点について解説しました。柴藤弁護士は、故一敏さんが生存中に日鉄を訴えた裁判で、福岡高裁は一度判決を出し最高裁で確定した。被告側は同じじん肺被害という理由で追加の提訴はできないと主張してきた。しかし、福岡地裁はすんなり認めたが、高裁が認めるかが争点であったが、高裁もなんなく認めてくれた。Tさんと遺族が訴えた、死亡という被害は新たな被害であり、人間の死というものがいかに重要なことかを認めたもので、重要な判決だったと評価しました。さらに、じん肺死と共同原因死の200万円の差を認めなかった点でも画期的な判決だったと述べました。

 引き続き、Tさんに寄り添い、夫さんの生存中から、Tさんの追加提訴まで関わった小山一郎弁護士と柏真人弁護士が、勝利の喜びを語りました。

 最後に、Tさんが、一緒にたたかってくれた仲間と弁護団に感謝の言葉を述べ、仏壇のお父さんに早速報告したいと語り大きな拍手に包まれました。

 原告のTさんはじめ請求団と弁護団、建交労と支援組織は、日鉄鉱業にじん肺被災者に謝罪し上告せずじん肺問題を全面解決するように求めて、28日朝から東京丸の内の本社前で大要請行動を行います。


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