無量大数 - 10の68乗の世界

個人用ストレージもテラバイトオーダーに到達した昨今、世界に散らばるさまざまなジャンルのトピックを拾います。

誤認&長期留置

2006-07-05 22:27:27 | 警察・検察
ちょっと前の記事ですが...

こういう場合、警察は「ごめんね」だけで済むんでしょうか? 「ごめんなさいで済むなら警察要らない」なんてのは小学生だけで通用する戯言だと思うんですが。

10か月分の収入と地位を失ったわけで、それを補償してくれるんでしょうか? 警察の中の人、教えてください。

自分のようなシステム屋はバグの早急なフィックスなどメンテが命。ソースを外に出せないケースも多いので、知っておきたいですね。



毎日新聞2006年6月29日付記事より引用

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<誤認逮捕>ひき逃げ、10カ月後釈放 容疑者は新たに逮捕

 東京都世田谷区内で昨年6月に発生した交通ひき逃げ事故をめぐり、警視庁は29日、神奈川県相模原市の塗装工の男性(27)を誤認逮捕していたと発表した。男性は否認を続けていたが、危険運転致傷罪で起訴され、すでに計8回の公判も開かれていたが、別の窃盗事件で神奈川県警に逮捕された男が事故を起こしたことを認めたため、約10カ月ぶりに釈放された。警視庁は男性に謝罪するとともに、同日、車を運転していた住所不定、無職、榎本智久容疑者(21)を危険運転致傷容疑などで、また同乗していた同、同、菅野北斗容疑者(21)を犯人隠避容疑などで逮した。

 調べでは、事故は昨年6月27日午前2時50分ごろ発生。世田谷区用賀1の国道交差点でパトカーに追跡された乗用車が原付きバイクと接触、新聞販売店の従業員(26)が重傷を負った。榎本容疑者が運転し、菅野容疑者が同乗していたが逃走。玉川署は両容疑者の供述などから、運転していたのは塗装工の男性だったとして、危険運転致傷容疑で昨年8月に逮捕した。

 男性は起訴され、公判でも一貫して容疑を否認し続けていた。今月になって、服役中の榎本容疑者が運転していたことを認め、菅野容疑者が同乗し、男性は車に乗っていなかったことが判明。両容疑者は、仲間十数人らに男性が運転していたように口裏合わせをして
いたという。【佐々木洋】

 ▽扇沢昭宏警視庁交通総務課長の話 物証が乏しく関係者の供述が中心で誤認逮捕につながった。大変遺憾に思い、男性には心からおわび申し上げます。

 ◇地検、無罪を求刑へ
 東京地検も29日、男性に対し、今後の公判で無罪の論告求刑を行うことを明らかにした。同地検の伊藤鉄男次席検事は「犯人でない方を起訴し、長い間多大な苦痛を与えたことについて誠に申し訳なく思っています。二度とこのような事態を起こさないよう努めます」とのコメントを発表。起訴を担当した検事は28日、男性に面会して謝罪したという。


「南びわ湖駅」(仮称)建設凍結

2006-07-04 00:01:22 | 交通問題
青島元都知事時代の都市博と同じような構図になってきました。かつ、ほぼオール野党の県議たちも一枚岩ではなさそうです。


約238億円をかけただけの経済効果が果たしてあるか、といえば限りなくゼロに近いでしょ。


http://www.pref.shiga.jp/c/shinkansen/03.html


約1兆円ですって。すざまじい経済波及効果ですね。この人口減少社会真っ只中の日本でこの地域が人口増を果たすために新幹線駅を作るのですか。はあはあ。くりこま高原だとか本庄早稲田とか、もっと前だと掛川などなどの新設駅はあまたありますが、大幅な人口増を果たした新幹線駅は皆無ですね。


それにしてもこの波及効果の積算根拠が知りたいです。>滋賀県担当者殿



朝令暮改

2006-07-03 23:38:47 | 政治・行政

http://blog.livedoor.jp/okanyan599/archives/50620590.html

okanyan氏のこのエントリ、大変面白いです。


民間労働者については、最高裁判例でこのような遡及した減額は許されないとしていますが、公務員の場合、給与を法令で定めることになっているため「法令で定めればどのような定めでも許されるのか」という民間とは異なった法律上の論点があるようです。


いわゆる朝令暮改、つまりすでに決定していた額をすぐ覆すのは決して優れたやり方ではありませんが、遡及減額はそれよりはるかにまずいでしょう。それは支払われる側が「いったんもらったものを返せといわれている」という大変ネガティブな感情を持つことです。支給される「前」であれば、それほどでもないかも。


そもそもが財政がもはや立ち行かないことに気がつかない(フリをしている(?))鈍感な為政者のダメさから出ているわけですが。


産炭地は国の産業政策に翻弄されてきました。新産業創出の機会は本当になかったのでしょうか?


橋本龍太郎の功罪

2006-07-02 22:24:31 | 政治・行政

橋龍死去ですって。あっけないですね。これで旧田中派7奉行のうち半数以上が鬼籍入りというわけで。時代の流れは早いということでしょう。


功罪の「功」はいろんなところで語られるでしょうからここではおきますが、罪のほうはどんなかな? 例の1億円事件などは論外ですけど、一番大きいのは「無駄な省庁再編」ですか。つまりは単なるカンバンの架けかえだったと。


そもそもの目的が「幹部級クラスのポストを半減させて天下りや歳費の削減に資する」として始まったわけです。ところが現実には合併した官庁同士の談合で削られた「次官級ポスト」「局長級ポスト」をいっせいに新設。焼け太りとなり、まったく無意味な省庁再編であったというのが官庁ウォッチャーの間での見方だったわけで。


新制度やシステムは、その目的に合致しているかどうか最後まで監視の目を緩めてはいけない、という教訓になったと思います。官庁は自己増殖するもの、という現実はそこにありますね。果たして政権交代が実現したらここら辺が当初の目的通りに是正されるかが見ものですが。


親方日の丸?

2006-07-01 21:29:23 | 政治・行政
これを読んでお口をあんぐりした人は多いのではないだろうか。

倒産寸前の会社なんて普通ボーナスはゼロでしょ。給料だってカットでしょ。遅配も当然でしょ。

御気楽というか、脳天気というか。


2006年7月1日付読売新聞記事より引用

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財政破たんなのに、夕張市がボーナス大盤振る舞い

 632億円の負債を抱え、財政再建団体入りを決めた北海道夕張市が、前年同期を上回る平均75万5000円の夏季期末勤勉手当(ボーナス)を職員に支給していたことが分かった。

 支給されたのは6月15日。昨年8月の人事院勧告に基づき国家公務員の期末手当が改定されたことに準じ、夏季は前年より0・025か月分引き上げ、職員平均7000円が増額された。支給額を引き下げるには、支給基準日の6月1日前に条例改正が必要だが、市は破たん寸前の財政状況を認識しながら、支給を決めていた。

 職員労組側は「2004年度から3か年で基本給を2~5%減額しており、夏冬合わせた今年度の期末手当支給額は、昨年度より減る」としている。