無量大数 - 10の68乗の世界

個人用ストレージもテラバイトオーダーに到達した昨今、世界に散らばるさまざまなジャンルのトピックを拾います。

CO2削減への不断の努力

2009-10-11 19:32:23 | 環境

整備新幹線は、費用対効果が最悪な長崎を含め5線全線の予算が認められた。前原の英断にとりあえずは拍手を贈りたい。


諸外国ではどこも例外なく鉄道の建設計画は目白押しであって、日本だけがどういうわけか目の敵にしている異常事態が続いている。フランスなどは高速鉄道の大規模な計画を実施中だし、さらに先陣を切って新規の都市鉄道の計画前倒しをしているわけだ。その他の国も熱心な中国をはじめまさに鉄道優位時代になっている、ということは知っておいても損ではない。


日本経済新聞2009年10月8日付記事より引用

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フランス政府は7日、パリ市周辺に大規模な地下鉄網を整備する
「大パリ計画」を承認した。パリの都心部とベルサイユ、シャルル・
ドゴールとオルリーの両空港など郊外を縦横に結ぶ地下鉄網で
総延長は130キロ。無人運転の列車を走らせる。渋滞解消と、
温暖化ガスの排出削減が狙い。新地下鉄網の恩恵を受ける
のは約500万人という。

総工費は200億ユーロ(約2兆6000億円)で、2012年に着工し22年
ころの完工を目指す。仏政府は高速鉄道(TGV)や、高速貨物鉄道網
の大規模延伸計画も相次ぎ打ち出している。
鉄道車両は仏の主要産業のひとつで、内需拡大の目的もある。


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鉄道産業の輸出もどんどん戦略的に増やす必要があるだろう。「国際規格」という強敵にどう立ち向かうか、という問題も含めて。


蛇足だが、ダムについて。


治水が大事ではないとは言わないが、「100年に一度」のストラテジはもう通用しないと思った方がいいだろう。堆砂という重要なファクタを無視して利水・治水を言っても、納税者としてはなんだかなあ、の世界である。出し平ダムがほぼ失敗した現在となっては、ほかのウルトラCが見つからない限り、寿命を延ばす方策はないのだし。


マイクロ水力など、環境負荷の小さい発電をどんどん導入すべき。大規模インフラはダムについてはもう主要なプレイヤーの座から降りざるを得ないと思う。