総督邸エントランスを飾るアーチには
美しい柱頭レリーフが彫り込まれている。
かわいらしい天使が手に持っている綱のようなものは
ガーランドと呼ばれる花輪。
ローマ彫刻のモチーフとして使われてきたものだ。
こちららのレリーフは市民生活を描いたものらしい。
自信たっぷりのひげの老人は薬屋か?
蒸留器を焚き付けて抽出しているのは薬か?
彼の棚の上には壷や器などが置かれている。
脇に立つ二人は、値をつりあげてをなかな売ってくれないひげの老人を指差し
「あのケチオヤジが」と影口をたたく市民のようにも見える。
こんなたわいもない空想をめぐらせながら、この街を歩くのも楽しい。