クロアチアの風  ~茶猫の旅カフェ~

アドリア海の国クロアチアと旧ユーゴの風景をお届けします。旅行情報、写真をお楽しみ下さい。番外編では世界の猫も登場!

スポンザ宮殿の巨大イースターエッグ

2010-02-26 00:52:47 | ドブロヴニク
 
 ドブロヴニクの旧市街にあるスポンザ宮殿は、
 ベネチアンゴシック風の建物に
 美しいルネサンス様式の柱廊がたされた趣きのある建造物。

 中世ドブロヴニクが海洋国家として繁栄していた時代、
 ここは税関として使われていた。

 昨年の4月に訪れた時、
 このアーチの上に、巨大な卵がのっかっていたよ。
 最初は??と思ったけど、
 カラフルなイースターエッグだとわかった。
 卵には、クロアチア各地の美しい景色が
 伝統的なナイーブアートを思わせる繊細で豊かな色彩を使って描かれていた。

 イースターエッグは、復活祭に寄せて
 キリストの復活と、春の新しい命の誕生を象徴するものだという。
 食べるだけでなく、幸せの願いを込めて、ペイントしたゆで卵を人に贈ったりするそうだ。
 茶猫もイースターのミサを訪ねたとき、見ず知らずの人から赤いゆで卵をもらったことがあるよ。

 この大きなイースターエッグは、
 少女が春の野の花を髪に飾るように
 象牙色のスポンザ宮殿の春のチャームポイントになっていた。

 季節のシンボルをアートとして、歴史的なl建造物にさりげなくとけ込ませてしまうのも
 街の人たちのセンスのよさのしるしかな。
 イースターのシーズンが終わって再び訪れると、卵はもう取り外されていた。

 ところで今年ももう四旬節に入った。
 ドブロヴニクでもそろそろイースターを迎える準備が始まる頃だろうか。
 今年のイースターサンデーは4月4日だそうだけど、
 街はどんなお祝いをするのかな。
 もしその時期に訪れる人がいたら、クロアチアの街の表情を伝えてほしいな。



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