ドブロヴニクの旧市街にあるスポンザ宮殿は、
ベネチアンゴシック風の建物に
美しいルネサンス様式の柱廊がたされた趣きのある建造物。
中世ドブロヴニクが海洋国家として繁栄していた時代、
ここは税関として使われていた。
昨年の4月に訪れた時、
このアーチの上に、巨大な卵がのっかっていたよ。
最初は??と思ったけど、
カラフルなイースターエッグだとわかった。
卵には、クロアチア各地の美しい景色が
伝統的なナイーブアートを思わせる繊細で豊かな色彩を使って描かれていた。
イースターエッグは、復活祭に寄せて
キリストの復活と、春の新しい命の誕生を象徴するものだという。
食べるだけでなく、幸せの願いを込めて、ペイントしたゆで卵を人に贈ったりするそうだ。
茶猫もイースターのミサを訪ねたとき、見ず知らずの人から赤いゆで卵をもらったことがあるよ。
この大きなイースターエッグは、
少女が春の野の花を髪に飾るように
象牙色のスポンザ宮殿の春のチャームポイントになっていた。
季節のシンボルをアートとして、歴史的なl建造物にさりげなくとけ込ませてしまうのも
街の人たちのセンスのよさのしるしかな。
イースターのシーズンが終わって再び訪れると、卵はもう取り外されていた。
ところで今年ももう四旬節に入った。
ドブロヴニクでもそろそろイースターを迎える準備が始まる頃だろうか。
今年のイースターサンデーは4月4日だそうだけど、
街はどんなお祝いをするのかな。
もしその時期に訪れる人がいたら、クロアチアの街の表情を伝えてほしいな。