クロアチアの港町スプリットは長い歴史をもつ町。
古代ローマ皇帝だった
ディオクレティアヌス帝の建てた宮殿が残っている。
ここはその宮殿の中庭だよ。
この秋、茶猫が訪れたときには、
宮殿の中庭で
ダルマチア地方のフォルクロアを
歌っているグループがいて
1700年前に作られた石の中庭に
コーラスがいい具合に響いていたよ。
写真右正面の列柱は、皇帝のプライベートルームへ続く
玄関だったところ。
左の奧には彼のお墓として作られた8角形の霊廟があり、
今はキリスト教の大聖堂になっている。
生きているときから自分のお墓を作らせていた。
皇帝はかなり用意周到な人だったんだね。
大聖堂の塔に登ると、
キラめくアドリア海に浮かぶ島々まで見渡せる。
眺望抜群のおすすめスポットだよ。
ディオクレティアヌス帝は
クロアチア出身のローマ皇帝だった。
スプリット近くのサロナというローマ人の町で生まれている。
今もサロナには、
町の遺跡や水道橋が残っているよ。
現役中はエジプト遠征にも出かけたそうだ。
左のアーチの下には
皇帝がエジプトから持ち帰ったスフィンクスが
飾られているよ。
ディオクレティアヌスは
初めて自分から引退した皇帝としても知られている。
そのころのローマ皇帝は、死ぬかだれかに殺されるまで
権力の座から離れることはなかったからね。
隠居後は、このスプリットでキャベツを育て
海を見て暮らしたと言われているんだ。
皇帝が大好きだったアドリア海を見られるように
宮殿のバルコニーは海に沿って
長く、大きくとってあった。
今もそのバルコニーのアーチが
朽ちたように残っているよ。