クロアチアの風  ~茶猫の旅カフェ~

アドリア海の国クロアチアと旧ユーゴの風景をお届けします。旅行情報、写真をお楽しみ下さい。番外編では世界の猫も登場!

新春猫特集の最後を飾るのは‥シリアの茶屋の猫

2010-01-31 01:49:49 | 世界の猫友だち
 
 パルミラに向かうシリア砂漠の真ん中に
 バグダッドカフェという茶屋がある。

 イラクに向かう道沿いにあることから
 このカフェの名前がついたらしい。
 砂漠を行き交う車やバスの休憩どころになっている。

 旅の疲れをいやしてくれるのは、
 のほほ~んとくつろぐ茶屋の看板猫でした。

新春猫特集7 エフェソスの猫との3度目の出会い

2010-01-13 23:18:27 | 世界の猫友だち
 
 青空が目に沁みるような10月の晴れた日、
 キミはエフェソス一美しいセルシウス図書館の前で寝そべっていた。
 それも観光客が密集する石畳の道の上で。

 その態度のデカさから、すぐにキミだとわかったよ。
 普通の猫は、遺跡の中とはいえ、踏みつぶされかねない道のまん中で
 とてもくつろいでなんかいられないからね。

 さすがのキミも、しばらくすると観光客の多さにうんざりしたように起きあがり、
 クレテス通りの遺跡の方に歩いていった。
 そして切り石の窪みに溜まった雨水を長いこと飲んでいたね。

 それは2年ぶりの再会だった。
 猫の暦は、人間のものより早くめくられていくのだろうか、
 キミがずいぶんと老け込んだことに気づいてしまった。
 毛並みはガサつき、動作は緩慢に、
 後ろ姿は弱々しく、目はしょぼくれていた。

 世界に名だたる遺跡で暮らすとはいえ、終生野良猫の身。
 老齢に達した猫にとって、猫密度の高いエフェソスでの生存競争は
 悠然としたキミの態度とはうらはらに
 予想以上に厳しいのかもしれない。

 なんだかキミと会えるのも、これが最後になるような気がして、
 胸が苦しくなった。

 振り向くと、キミは遺跡の石段の上にちょこんとすわり天空を見つめていた。
 以前よりひとまわり小さくなったような気がしたけど
 その堂々とした座りっぷりに、かつてのボス猫の威厳が残されていた。
 

  ※2008・1/18 と 2007・1/8 にも、この猫の写真が載ってるよ!
  今回が3度目の出会いとなりました。
  ※エフェソス(エフェス)はトルコにある古代都市遺跡です。
 
 

新春猫特集6 リラ僧院の飼い猫

2010-01-13 22:39:44 | 世界の猫友だち
 
 ブルガリアのリラ山中に佇むリラの僧院は
 世界遺産にも登録されている由緒ある修道院だ。
 極彩色の壁画が描かれた聖母教会を
 回廊のような僧坊がぐるりと囲んでいる。

 その僧坊の3階で、木の長いすにうたた寝する猫を見つけた。
 突然の訪問者にも驚かずいつもの日課を……かなり人慣れしている。
(猫のうしろのしましまはリラ僧院の聖母教会です)

 近くにポリ容器に入れた猫の砂と、エサ皿が……。
 どうやら僧院で飼われている猫に間違いなさそうだ。
  
 僧院内ではほかにも2匹の猫を発見した。
 気軽に話かけてはいけないような正教会の黒服の修道士たちが
 この小さな生き物に日々エサをあげているのだろうか。

 ギリシャのアトス山の修道院で、
 髭もじゃの修道士たちが猫を何匹も飼っているところを、以前テレビで見たことがある。
 アトス山は今も女人禁制の聖山で、厳格な修道生活が営まれていると聞く。

 「猫と修道院」
 ちょっと意外な組み合わせだけど、
 厳しい戒律の中で暮らす修道士の心を、
 猫たちがほんのひととき、なごませているのかもしれない。

 お仲間の発見で、固いイメージの修道院が
 ちょっと身近になった気がする茶猫でした。
 
 

新春猫特集5 バーリの白い子猫

2010-01-13 11:12:45 | 世界の猫友だち
 
 バーリの旧市街で見かけた子猫

 古い城壁の一角。
 小枝を伝って、彫刻の上に飛び乗ったものの
 さあたいへん、
 どうやって降りたらいいかわからなくなっちゃった~

 3メートル下の地面で
 母猫がいたずらな我が子の様子を
 心配そうに見守っていた。

 ※バーリ
 南イタリア・プーリア洲の州都
 サンタクロースのモデルになった聖ニコラのお墓は
 この街の旧市街にあるサン・ニコラ教会に置かれている。

新春猫特集4 動じない猫

2010-01-11 10:46:40 | 世界の猫友だち
 
 ツァヴタットの海に面した教会の脇で
 ひたすらじっとしている猫がいた。

 頭には枯葉が降り積もっているのにそのまんま。
 通る人々が猫を指さしていく。
 でもまったく動く気配がない。

 悠然?憮然?居直り?体調不全?
 キミは枯葉を払うのがメンドーなのか?
 見たところどちらかというとムっとしていて、目はすわっている。
 なぜか唐突に「だるまさん」を思いだしてしまった。

 おそるべし、クロアチアの黒猫。

 ※ツァブタット
 ドブロヴニクの南にある古い港町
 
 

新春猫特集3 ドンキホーテの宿の猫

2010-01-10 21:13:42 | 世界の猫友だち
 スペインのラ・マンチャ地方
 セルバンテスが泊まったと伝えられることから
 「ドンキホーテの旅籠屋」として知られる
 プエルト・ラピセの食堂。

 その屋根の上に
 どうやって登ったのか、
 ちょこんと座って中庭の観光客を見下ろしている
 ちびトラがいた。
 

新春猫特集1 カプリ島の福招き猫

2010-01-10 16:58:14 | 世界の猫友だち
 あけましておめでとうございます。

 なにやら暗く淀んだご時世ではありますが
 人も、猫も、青空の下でのびのび暮らせる日が来ることを祈りつつ、
 今年も「茶猫の旅カフェ」へのご来店お待ちしております。

 さて、恒例の新春番外編は、「世界・猫のいる風景」です。

 このゴージャスなお猫さまと出会ったのは
 イタリアを代表するリゾートアイランド、カプリ島の陶器屋の店先。
 ふさふさした自慢の毛並みは女王様級。

 店の入口に立つ黒人の差し出すボウルに見事にハマって
 道行く人々を振り向かせていました。

 触るとしあわせを運んでくれそうな、
 福猫と名付けたいお嬢様でした。