ブルガリアのリラ山中に佇むリラの僧院は
世界遺産にも登録されている由緒ある修道院だ。
極彩色の壁画が描かれた聖母教会を
回廊のような僧坊がぐるりと囲んでいる。
その僧坊の3階で、木の長いすにうたた寝する猫を見つけた。
突然の訪問者にも驚かずいつもの日課を……かなり人慣れしている。
(猫のうしろのしましまはリラ僧院の聖母教会です)
近くにポリ容器に入れた猫の砂と、エサ皿が……。
どうやら僧院で飼われている猫に間違いなさそうだ。
僧院内ではほかにも2匹の猫を発見した。
気軽に話かけてはいけないような正教会の黒服の修道士たちが
この小さな生き物に日々エサをあげているのだろうか。
ギリシャのアトス山の修道院で、
髭もじゃの修道士たちが猫を何匹も飼っているところを、以前テレビで見たことがある。
アトス山は今も女人禁制の聖山で、厳格な修道生活が営まれていると聞く。
「猫と修道院」
ちょっと意外な組み合わせだけど、
厳しい戒律の中で暮らす修道士の心を、
猫たちがほんのひととき、なごませているのかもしれない。
お仲間の発見で、固いイメージの修道院が
ちょっと身近になった気がする茶猫でした。
国と宗教の違いはあれど、これまでキリスト教圏でも、イスラム圏でも、寺院に住みついている猫はかなり見かけてきました。
動物を大切にするのは、きっと慈愛の教えにも繋がるのでしょう。
最近読んだ雑誌の中に、エチオピアの岩山の上にあり、聖地として崇められている修道院の記事がありました。
その境内も厳格な女人禁制で、動物でもメスは入れないのだそうです。では、鳥はどうかといえば、性別は容易に見分けがつかないし、空から舞い降りて来て、すぐに飛び去ってしまうので、仕方がないとありました。
さても、宗教にはつきものの、男尊女卑の観念は不可思議です。
女性が居なくては世界は存続しないのに・・
修道院の静寂の中で瞑想ちうのリラ猫に、その答えを求めても、当然無理でしょうけれども(笑)
メス猫は入れてもらえないのですね?
はあ、そこまで厳格とは驚きです。
リラ僧院の猫の性別までは
考えても見ませんでしたが(笑)
修道士さんがお世話をされているのですね。
堂々たる風格がありますね。
この猫をもう一度探してみます。
年のようだったし、生きてることを確認したいです。