CRASEED Rehablog ニューロリハビリテーションとリハビリ医療の真髄に迫るDr. Domenのブログ

ニューロリハビリテーションの臨床応用を実践するリハビリ科専門医・道免和久の日記【CRASEED Rehablog】

市場原理が日本の医療を滅ぼす

2006-02-15 23:30:40 | リハビリ
市場原理が医療を亡ぼす―アメリカの失敗

医学書院

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営利企業の世界でさえ、市場原理偏重がホリエモンを生んだくらいですから、医療に市場原理を持ち込めば、すべてうまくいく、というのは全くの幻想にすぎないことに、国民も早く気づくべきです。

商品の質は目に見えますが、医療の質は目には見えないからです。また、商品は買い換えがききますが、人間の身体はやり直しがききません。

この著者の一連の書籍には、米国の悲惨な医療の現状がわかりやすく解説してあります。

米国の医療は手本になりません。日本は国民皆保険を捨てて、どこに行こうとしているのでしょうか?医療の世界でも「弱肉強食」を肯定する将来の日本の凄惨な光景が見えてきます。

「安らかに死ぬ」ことは贅沢だから、「終末期医療を自費診療に」しよう、と耳を疑うようなことを財務省主計局の役人が公言することからも、官僚の意図は明白です。今回の診療報酬改定で主役を演じた厚生労働省の医療課長も「抗がん剤は保険で払う必要がない。延命効果しかないから。」と、医療保険で延命させるくらいなら死んでもらった方が良い、という主旨の発言をしたため、医師会幹部が抗議したと報道されています。

国民の皆さんには病気になった途端に何の医療を受けることなく急死してもらうことが、最も「医療財政の安定化」につながる、と本気で考えているように思える発言が相次いでいます。

誰のための医療?誰のために税金や保険料を払っているの?

よく考える必要があります。

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