健康塾通信

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節々の痛み!!

2007年10月21日 23時57分00秒 | Weblog
ながらくのご無沙汰でしたが10月も半ばを過ぎてしまいました。
10月のことを神無月(かんなづき)と言われていますが、10月に日本中の神様が、出雲の国(現在の島根県)に集まり会議を開き、他の国には神様が居なくなってしまうことからとか、そして神様の集まる出雲の国では神在月(かみありづき)と呼ばれているということです。
また神無月の「無」は「の」という意味で『神の月』とされているという説も有ります。
私は10月生まれとして、神様が不在より、後者の方が大歓迎です。

さて今月に入りまして、朝晩気温が低くなり風邪を引いている方もみうけられます。そしてこのように冷えを感じるようになると「関節痛」に悩まされる方もいらっしゃるかと思います。
ちなみに、日常生活で関節痛を感じている人は、腰は約90%、ひざは約80%といわれます。

関節痛とは骨と骨のつなぎ目である「関節」におこる痛みのことです。

関節は「関節包」という袋に覆われていて、これは「滑膜」と言う膜で出来ています。ここから「滑液」という関節を滑らかに動かすための潤滑油出ているので、この「滑膜」と「滑液」の働きによって関節はスムーズに動くことができるのです。

*まずは痛み方ですが

①動かしたときに痛む
老化や肥満による関節軟骨の傷やすり減りによるもの・・変形性膝関節症など

②動かさなくても痛む (自発痛)  
関節を包む骨膜の炎症や、軟骨や骨の破壊によるもの・・・関節リウマチなど

*次に痛みの種類と対策は

①寒冷痛・・・・患部を冷やさないこと。適度な運動をすること。

②自発痛・・・・関節に熱感があり腫れていることがあるので、 安静にして
        寒冷に気をつけること。適度の保温に心がけること。

③圧迫痛・・・・安静にして湿布薬や消炎鎮痛剤を用いる。

④阻血痛・・・・血流が悪くなり、酸素が欠乏しておこる痛みなので
        温熱療法や、関節運動で血液の循環をよくする。

⑤運動痛・・・・関節を動かすと出る痛みなので、いたみの感じない範囲で関節を 曲げたり伸ばしたりする訓練を行いながら
        強化していく。

⑥荷重痛・・・・ 関節の軟骨が減って、体重がかかることにより、骨どうし
        がこすれ合って痛むもので、 その関節の主導筋を鍛えたり
        膝の場合は杖など装具を使い痛みをやわらげる。

⑦心因痛・・・・たいした原因がないのに生じる場合や連想や暗示による痛み。
       精神的なストレスを解消する。

*関節痛を起こしやすいタイプ

①O脚の人・・関節の内側には70%の負担がかかるため関節軟骨の変形や磨り減りが起こりやすくなります。

②肥満の人・・体重過多は膝への負担が増します。

③高齢者の方(特に女性)・・高齢者は関節を支える筋肉が弱く、特に女性は男性に比べて関節の面積が小さいので、関節にかかる荷重が大きくなるために痛みやすいといわれます。


*膝の関節痛を軽減するためには、

①肥満に注意

②筋力アップ

③足に合った靴を選ぶこと

関節軟骨には血管や神経は通っていないので、修復や再生がほとんどされないとても弱い器官だということがいえます。そのため関節軟骨には老化の影響が大きいのです。
まずは関節痛を起こしている患部の炎症を取り除き、運動などによって筋力をつけ血流を改善して新陳代謝を活発にしていくことが大切かと思います。

この季節、とくに節々の冷えには要注意ですね。