フルートセミナーはプロを目指す若い人たちばかりだけではなく、まだフルートを初めて間もない人も受講することができます。あまり知られてはいませんが、トレヴァーは子供達へのレッスンもスペシャリストでもあります。教則本としても初級用上下巻がありますし、日本では出版されていないのですが「フルートクラス」という本は子供のグループレッスン(アンサンブル)用に書かれています。今日は午後小学生、中学生のレッスンがありました。子供達へのレッスンを見ることは,将来指導者にもしなった時にどうやって教えたらいいのか、また、音楽をするのにはどんなことが必要なのかと自分を見つめ直すのにもいい機会になります。
小学6年生のリョウ君。ガリボルディの易しいエチュードを1曲吹き終わってトレヴァーが一言。
「どんなこと学びたい?」
こんな言葉で始まりました。
「強弱のこととか知りたいです」
それに対してトレヴァーは
「それはとてもいいね!どうしてフォルテとかピアノをするのかな?。まず、第一段階、強弱、そしてディミヌエンド、クレッシェンド。あ、でも前にいい音で吹かなきゃいけないけど。まず楽譜を見てみよう。」
「この楽譜には強弱が何も印刷されていないよね。このまま吹くと全然面白くないね。強弱をつけるのはいいことだけど、書いてないときはどうしたらいいと思う?」
トレヴァーが何も表情をつけずに吹いてみせてくれます。
「ここの(長調の部分)メロディーはどんな風に感じる?」
明るく楽しいフレーズなのでフォルテで吹いてみせてくれます。
続いて4小節後の短調の部分も吹いて聴かせてくれます。
「ここは悲しい感じがするよね。じゃあ、悲しく吹かなくちゃ。」
ピアノで優しく聴かせてくれます。
「こうやっていろいろ音楽を自分で感じることが必要なんだよ。そして、どういう感じがするのかを想像することが大事。強弱記号を全部作曲家が書いていったら、楽譜は記号だらけになっちゃうでしょ。作曲家の気持ちを想像してあげることが大切だね」
参考にとテレマンの無伴奏パルティータを少しずつ抜粋で吹いてくれます。
「この楽譜も何も書いてないけど、こうやって吹いたらテレマンはきっと喜んでくれると思うんだけど、どう思う?」
リョウ君の目がキラキラしてくるのがわかります。
アポジャトゥーラの説明のときは「君は学校で何人友だちがいるかい?」とトレヴァー。
リョウ君は照れながら「300人!」
さすがのトレヴァーはその答えは想像してなかったみたいでしたけれど、
「じゃあ、この楽譜に書いてある音の数と同じくらいの人数だね。でもその中でも特別の仲良しいるよね?この音はその大切な友だちなんだよ。吹いてごらん!」
「音楽は粘土みたいなもので、作ってみたらたまたま上手く出来ることもあるかもしれないけれど、そうでないときもあるでしょ。だから練習するんだよ。音楽をすることを覚えてね」
こんな素敵なレッスンを間近に見ることが出来て、今日はこれだけでもいい一日になっちゃいました。
小学6年生のリョウ君。ガリボルディの易しいエチュードを1曲吹き終わってトレヴァーが一言。
「どんなこと学びたい?」
こんな言葉で始まりました。
「強弱のこととか知りたいです」
それに対してトレヴァーは
「それはとてもいいね!どうしてフォルテとかピアノをするのかな?。まず、第一段階、強弱、そしてディミヌエンド、クレッシェンド。あ、でも前にいい音で吹かなきゃいけないけど。まず楽譜を見てみよう。」
「この楽譜には強弱が何も印刷されていないよね。このまま吹くと全然面白くないね。強弱をつけるのはいいことだけど、書いてないときはどうしたらいいと思う?」
トレヴァーが何も表情をつけずに吹いてみせてくれます。
「ここの(長調の部分)メロディーはどんな風に感じる?」
明るく楽しいフレーズなのでフォルテで吹いてみせてくれます。
続いて4小節後の短調の部分も吹いて聴かせてくれます。
「ここは悲しい感じがするよね。じゃあ、悲しく吹かなくちゃ。」
ピアノで優しく聴かせてくれます。
「こうやっていろいろ音楽を自分で感じることが必要なんだよ。そして、どういう感じがするのかを想像することが大事。強弱記号を全部作曲家が書いていったら、楽譜は記号だらけになっちゃうでしょ。作曲家の気持ちを想像してあげることが大切だね」
参考にとテレマンの無伴奏パルティータを少しずつ抜粋で吹いてくれます。
「この楽譜も何も書いてないけど、こうやって吹いたらテレマンはきっと喜んでくれると思うんだけど、どう思う?」
リョウ君の目がキラキラしてくるのがわかります。
アポジャトゥーラの説明のときは「君は学校で何人友だちがいるかい?」とトレヴァー。
リョウ君は照れながら「300人!」
さすがのトレヴァーはその答えは想像してなかったみたいでしたけれど、
「じゃあ、この楽譜に書いてある音の数と同じくらいの人数だね。でもその中でも特別の仲良しいるよね?この音はその大切な友だちなんだよ。吹いてごらん!」
「音楽は粘土みたいなもので、作ってみたらたまたま上手く出来ることもあるかもしれないけれど、そうでないときもあるでしょ。だから練習するんだよ。音楽をすることを覚えてね」
こんな素敵なレッスンを間近に見ることが出来て、今日はこれだけでもいい一日になっちゃいました。