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コンセールルミエール

フルートアンサンブル 
コンセールルミエールのブログです。

トレヴァー・ワイ フルートセミナー 2010 三日目

2010年03月27日 | フルート
フルートセミナーはプロを目指す若い人たちばかりだけではなく、まだフルートを初めて間もない人も受講することができます。あまり知られてはいませんが、トレヴァーは子供達へのレッスンもスペシャリストでもあります。教則本としても初級用上下巻がありますし、日本では出版されていないのですが「フルートクラス」という本は子供のグループレッスン(アンサンブル)用に書かれています。今日は午後小学生、中学生のレッスンがありました。子供達へのレッスンを見ることは,将来指導者にもしなった時にどうやって教えたらいいのか、また、音楽をするのにはどんなことが必要なのかと自分を見つめ直すのにもいい機会になります。


小学6年生のリョウ君。ガリボルディの易しいエチュードを1曲吹き終わってトレヴァーが一言。

「どんなこと学びたい?」
こんな言葉で始まりました。

「強弱のこととか知りたいです」

それに対してトレヴァーは
「それはとてもいいね!どうしてフォルテとかピアノをするのかな?。まず、第一段階、強弱、そしてディミヌエンド、クレッシェンド。あ、でも前にいい音で吹かなきゃいけないけど。まず楽譜を見てみよう。」

「この楽譜には強弱が何も印刷されていないよね。このまま吹くと全然面白くないね。強弱をつけるのはいいことだけど、書いてないときはどうしたらいいと思う?」

トレヴァーが何も表情をつけずに吹いてみせてくれます。

「ここの(長調の部分)メロディーはどんな風に感じる?」
明るく楽しいフレーズなのでフォルテで吹いてみせてくれます。

続いて4小節後の短調の部分も吹いて聴かせてくれます。
「ここは悲しい感じがするよね。じゃあ、悲しく吹かなくちゃ。」
ピアノで優しく聴かせてくれます。

「こうやっていろいろ音楽を自分で感じることが必要なんだよ。そして、どういう感じがするのかを想像することが大事。強弱記号を全部作曲家が書いていったら、楽譜は記号だらけになっちゃうでしょ。作曲家の気持ちを想像してあげることが大切だね」

参考にとテレマンの無伴奏パルティータを少しずつ抜粋で吹いてくれます。
「この楽譜も何も書いてないけど、こうやって吹いたらテレマンはきっと喜んでくれると思うんだけど、どう思う?」

リョウ君の目がキラキラしてくるのがわかります。

アポジャトゥーラの説明のときは「君は学校で何人友だちがいるかい?」とトレヴァー。
リョウ君は照れながら「300人!」
さすがのトレヴァーはその答えは想像してなかったみたいでしたけれど、

「じゃあ、この楽譜に書いてある音の数と同じくらいの人数だね。でもその中でも特別の仲良しいるよね?この音はその大切な友だちなんだよ。吹いてごらん!」

「音楽は粘土みたいなもので、作ってみたらたまたま上手く出来ることもあるかもしれないけれど、そうでないときもあるでしょ。だから練習するんだよ。音楽をすることを覚えてね」


こんな素敵なレッスンを間近に見ることが出来て、今日はこれだけでもいい一日になっちゃいました。




トレヴァー・ワイ フルートセミナー 2010 二日目

2010年03月26日 | フルート
  

まずはチューニング。自分の耳を研ぎすますことから一日が始まります。今日の朝のプログラムには即興演奏が加わりました。聴講生の中学生も一緒に混ざって吹いてます。

コンサートの合間にはトレヴァーのミニコンサートがあったりもします。今日はフルート・ダモーレを紹介してくださいました。曲はショパンの子犬のワルツ。明日も貴重な楽器を聴かせてくださることになっています。


真衣子のレッスン。ゴダールの組曲です。


明日のレッスン予定曲
 ガリボルディのエチュード Op.88
 ヴィドール 組曲
 テレマン ソナタヘ短調
 タファネル ミニヨンファンタジー
 イベール 協奏曲

聴講にお越し下さい。半日3,000円 全日5,000円です。受付ではルミメンバーの誰かがお待ちしています。

なお、明日からはDACさんのご協力により楽器の展示を会場で行います。フルートを探している方など、トレヴァーに直接アドバイスをいただけるチャンスかもです。

トレヴァー・ワイ フルートセミナー 2010 一日目

2010年03月25日 | フルート
トレヴァー・ワイ フルートセミナー 2010が始まりました。ルミエールのメンバーからは関本真衣子が受講生としてレッスンを受けるほか、残りのメンバーはお手伝いに行きます。今日は初日ということもあり、まだまだ少し緊張気味?の受講生の皆さん。今回のクラスのいいところはプロを目指す若い学生さんからビギナーまで幅広いところです。またフルートの専門家だけでなく他の楽器の奏者が見ても面白い内容となってます。ぜひお越し下さいね。明日は午前中即興演奏がある予定。でも、トレヴァーのことですので、いいアイデアが思いつくと、すぐに予定変更になります。そのときのレッスンが一番充実した時間になるようになっています。

明日の午後の楽曲の時間では、シュターミッツ コンチェルト、ゴダール 組曲などがレッスンされます。

もうすぐ締め切り

2010年03月07日 | フルート
3月10日が締め切りになります。ムラマツメモリアルコンサート。もう皆様申し込まれましたか?
東京,大阪と2公演あり、それぞれ違うプログラムになっています。

2010年 4月28日(水) 18:00開場 19:00開演

【会場】 いずみホール ( http://www.izumihall.co.jp/ )

【出演者】
フルート : ヴォルフガング・シュルツ (ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 首席)
西田 直孝 (ソリスト、神戸女学院大学、相愛大学、神戸山手女子高等学校音楽科講師)
庄田 奏美 (ソリスト、昭和音楽大学講師)

ピアノ : ゲルティンガー 祥子

【プログラム】
テレマン : トリエット 第2番 ニ長調 TWV 42:D2
スケルツォ 第2番 ホ長調 TWV 42:E1 (シュルツ・庄田) (2Fl.Pf)
ハイドン : ロンドン・トリオ 第1番 ハ長調 Hob.IV:1 (シュルツ・西田・庄田) (2Fl.Afl)
C.P.E.バッハ : トリオソナタ ニ長調 Wq 151 (西田・庄田) (2Fl.Pf)
J.シュトラウス : 喜歌劇「こうもり」序曲 (シュルツ・庄田) (2Fl)(神田寛明 編曲)
シューベルト : 「しぼめる花」の主題による序奏と変奏曲 D.802 Op.160 (シュルツ) (Fl.Pf)

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2010年 4月30日(金) 18:00開場 19:00開演

【会場】 東京文化会館 大ホール ( http://www.t-bunka.jp/ )

【出演者】
フルート : ヴォルフガング・シュルツ (ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 首席)
マティアス・シュルツ (ウィーン歌劇場オーケストラ)

指揮 : 山田 和樹 (2009年 ブザンソン国際指揮者コンクール優勝)

新日本フィルハーモニー交響楽団

【プログラム】
ドビュッシー : 牧神の午後への前奏曲
ドップラー : 2本のフルートのための協奏曲 ニ短調
(ヴォルフガング・シュルツ / マティアス・シュルツ)
イベール : フルート協奏曲(ヴォルフガング・シュルツ)
ラヴェル : ダフニスとクロエ 第2組曲

ひまわりの郷 器楽ワークショップ

2010年02月22日 | フルート
ひまわりの郷器楽ワークショップのお知らせです。

今年も港南区民文化センター「ひまわりの郷」にて器楽ワークショップが開催されることになりました。今回は第7期生ということになります。フルートは毎年大人気で定員を超えるために抽選になります。3月1日より募集開始です。

フルート 渡辺光
リコーダー 水野しのぶ
ギター 大橋俊和

フルート,リコーダー 土曜日午後
ギター 日曜日午前

参加費 15,000円(全10回分 発表会費込み)

応募方法
往復はがきにてひまわりの郷まで郵送。

募集期間 3月1日~4月30日


トレヴァー・ワイ フルートセミナー2010

2010年02月21日 | フルート
トレヴァー・ワイフルートセミナー2010
2010年3月25日(木)から4月1日(木) 会場:スペースDo

British Flute Society会長で日本では教則本でも有名なトレヴァー・ワイ氏のセミナーが開催されます。1週間のプログラムです。専門的に勉強している人はもちろんですが、愛好家の方や他の楽器の方も大変参考になること間違い無しです。受講生、聴講生共にまだ募集しています。高齢になってきたトレヴァー氏です。生の声を聞ける数少ない機会、ぜひご参加ください。

浜端さんの写真

2010年02月20日 | フルート
多くのフルート奏者にとって、とても身近でしかも、いい写真を撮ってくださる浜端さん。今回の演奏会も写真をお願いしました。美しい写真が届きました。


元はプリマ楽器の営業さんでしたが、リタイア後はハマノートを立ち上げ、CDの販売などを手がけていらっしゃいます。フルートの演奏会にも熱心に足を運んでくださって、あるときは写真家?として、演奏会やバックステージ、打ち上げの様子など撮ってくれます。ハマさんのことはみんな大好き!なので、表情がとびきりよいのですよ!

■第3回フルート・ライヴ in Hakuju 2010

2010年02月17日 | フルート
■第3回フルート・ライヴ in Hakuju 2010

◎工藤重典と仲間たち~愉快でパワフルなステージ!
平成22年:4月1日:(木)14:30開演(14:00開場)
会場 白寿ホール :東京都渋谷区富ヶ谷1丁目37-5
小田急線・代々木八幡駅徒歩5分:千代田線代々木公園駅出口1・徒歩5分

出演
秋山君彦(フルート)
岩佐和弘(フルート)
立花千春(フルート)
藤田真﨟(フルート)
新村理々愛(フルート)
成田有花(ピアノ)

演奏
ヘンデル:オラトリオ「ソロモン」より"シバの女王の入城"
テレマン:「ターフェルムジーク」より 4重奏曲 ニ短調
カステレード:笛吹きの休日
ペトラッシ:天使の対話
ドップラー:プラハの思い出 op.24
ボリング:組曲第2番より "エスピーグル"
アイルランド民謡:ロンドンデリーの歌
黒人霊歌:アメイジング・グレイス
J.シュトラウス:トリッチ・トラッチ・ポルカ op.214

  

全席指定 4,000円(税込)
Hakuju Hallチケットセンター Tel. 03-5478-8700
チケットぴあ Tel. 0570-02-9999(Pコード:336-142)
CNプレイガイド Tel. 0570-08-9990
(オペレーター対応/年中無休10:00~18:00)

モーツァルト誕生日

2010年01月27日 | フルート
今日はモーツァルト誕生した日です。1756年ザルツブルグ生まれのモーツァルトは、幼い頃から大変な神童ぶりを発揮していました。例えば、3歳にして絶対音感のあることを示し、5歳でメヌエットを作曲。8歳の時には交響曲まで書いています。もちろん演奏の方でも早くから人前に立ち、ウィーンのシェーンブルン宮殿で皇帝フランツ1世と女帝マリア・テレジアを前にクラヴィーアを演奏したのは、まだ6歳の時でした。

 同じく6歳、モーツァルト家で宮廷楽団のメンバーによるバイオリン三重奏曲の練習が行われた時のこと。父親からもらった練習用の小型バイオリンを毎日、自己流で練習していたモーツァルトは、一緒に第二バイオリンを弾かせてほしいと父親に頼みます。しかし正式なレッスンを受けていなかったため、この申し出は父親には受け入れられませんでした。そこで直接、第二バイオリン奏者にかけあうと、誰にも聞こえないような小さい音なら、ということで許可を得ます。ところが、いざ練習が始まってしばらくすると、第二バイオリン奏者は自分のバイオリンをそっと膝の上に置いてしまいました。モーツァルトの弾くバイオリンが、自分のよりも上手に鳴っていたからです。

 14歳の時には、ローマのシスティナ礼拝堂を訪れ、門外不出と言われたアレグリ作の九声合唱曲「ミゼレーレ」を一度聴いただけで頭に入れ、あとから正確に書き直したところ、盗み見たのではと疑いをかけられたそうです。しかし記憶力によるものと分かった結果、感嘆した教皇クレメンス14世から勲章を贈られた、という話も残っています。

 また、彼は35歳という短い生涯に書き残した作品が700曲以上。このことから、かなりの速筆家としても有名です。名曲として知られる最後の3曲の交響曲(第39番変ホ長調、第40番ト短調、第41番ハ長調『ジュピター』)は、1788年の6月からわずか42日間ですべて書き上げたとされていますし、死の年に書かれたオペラ『皇帝ティトゥスの慈悲』もたったの18日間。その4年前の『ドン・ジョヴァンニ』の序曲は、初演の前夜に作曲したと伝えられています。

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モーツァルトの伝記?とも言える映画「アマデウス」。
音楽はネヴィル・マリナー指揮 アカデミー室内管弦楽団が演奏しています。妻コンスタンツェがサリエリに夫の楽譜を持って行くシーンでかかる曲が、モーツァルト作、フルートとハープのための協奏曲第2楽章です。この楽譜を見て、主人公サリエリが神の子ウォルフガングに殺意を持つほどの嫉妬を持つという、物語の中でも重要なシーンでかかる曲がフルートの曲で、しかもその演奏がウィリアム・ベネットです。私sajimakiはこの映画を見てフルートを始めようと思ったので、Wibbに会えたのは運命だと思うのですけれど。