コンセールルミエール

フルートアンサンブル 
コンセールルミエールのブログです。

トレヴァー・ワイ フルートセミナー 2010 七日目

2010年03月31日 | フルート
午後からスチューデントコンサートのために、レッスンは午前のみでした。アンデルセンの24のエチュードの練習の仕方を習いまいした。昼食の後はリハーサル、そしてすぐにコンサートは始まりました。トレヴァーと一緒にデュエット、トリオなどを演奏する機会を与えられた人も多く、とても素晴らしい経験になったことでしょう。その後はささやかなパーティー。明日は最終日です。

トレヴァー・ワイ フルートセミナー 2010 六日目

2010年03月30日 | フルート
今日の午前中はいい楽器の選び方について講義がありました。
教本4巻のせいか?トレヴァーは特別に音程にうるさい人だと思われがちですが、実際は特別ということではなく、当たり前のことを言っているだけなのです。
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調律の狂ったピアノでリサイタルをしないように、フルートも出来る限りいいスケールを持った楽器を選んで買うべきです。アルタスやアリスタ、アズミ(ジュピター)などがいいスケールを持った楽器です。

スケールの次は頭部管。低音Aと中音域Eをいろいろな音で吹いて両方均等に音が出るか。低音域で大きな音が出ても、中高音域が同じようにいい音が出るかを試すこと。

楽器の素材としては、金、プラチナだからいい音がするとは限らない。洋銀や銀メッキなどのでもとてもいい音が出るものもある。銀は長い時間たつと硬くなる。そのせいで古い楽器がいい音がするのかもしれない…。
巻き管はつなぎめがあるからいい音がすると言うことではなく、筒状にするときの過程で銀に変化が起こっている。

このコースで2回目の全員集合です。

トレヴァー・ワイ フルートセミナー 2010 五日目

2010年03月29日 | フルート
フルートセミナーのスタッフ紹介です。
主催者で事務局でもあり通訳でもあり大忙しの笹井純さん。普段は大学等で英文学の講義をしています。このセミナーを開催できるのはトレヴァーから厚い信頼を得ている笹井さんの招聘があってこそです。

スタッフとして、またトレヴァーのアシスタントとしてお手伝いしてくださっているのは中川美芽さん。同志社女子大時代、京都で開催されていたこのセミナーを3年連続で受講し、卒業後トレヴァーのスタジオで(自宅で開講している私設の学校のようなところ)2年間みっちり勉強をされて帰ってきました。現在は京都を拠点に活躍されています。
美芽さんのようにこのセミナーの受講生の中でオーディションに受かって留学する人が数多くいます。

今日は雑誌の取材がありました


トレヴァー・ワイ フルートセミナー 2010 四日目

2010年03月28日 | フルート
今日はセミナーを開催している楽器店を紹介します。
新大久保にある管楽器専門店「ダク」さんです。


正面玄関です。ここを入ると大きな金管楽器が出迎えてくれます。

3階に続く階段。
  
壁にはコンサートチラシや楽器ケースカバーなど、所狭しと並んでます。


売り場はこんな感じ。
写真はフルート担当の小暮さんとリペアの野口さんです。

野口君はなんとリーダーの生徒でした。小学生のときリコーダーを習いに来ていて、誰よりもフレーズを長く美しく吹く少年でした。忘れられない教え子の一人です。卒業してからは風の便りで吹奏楽部でサックスを吹いているらしいというのは聴いていたのですが、まさかDacさんに就職をしていたとは!お店で偶然声をかけられたのでした。

今回のセミナーの協賛である株式会社グローバルで取り扱っているアルタスフルートをDacさんの協力により会場に展示しています。受講生、聴講生自由に試すことが出来ます。


トレヴァー・ワイ フルートセミナー 2010 三日目

2010年03月27日 | フルート
フルートセミナーはプロを目指す若い人たちばかりだけではなく、まだフルートを初めて間もない人も受講することができます。あまり知られてはいませんが、トレヴァーは子供達へのレッスンもスペシャリストでもあります。教則本としても初級用上下巻がありますし、日本では出版されていないのですが「フルートクラス」という本は子供のグループレッスン(アンサンブル)用に書かれています。今日は午後小学生、中学生のレッスンがありました。子供達へのレッスンを見ることは,将来指導者にもしなった時にどうやって教えたらいいのか、また、音楽をするのにはどんなことが必要なのかと自分を見つめ直すのにもいい機会になります。


小学6年生のリョウ君。ガリボルディの易しいエチュードを1曲吹き終わってトレヴァーが一言。

「どんなこと学びたい?」
こんな言葉で始まりました。

「強弱のこととか知りたいです」

それに対してトレヴァーは
「それはとてもいいね!どうしてフォルテとかピアノをするのかな?。まず、第一段階、強弱、そしてディミヌエンド、クレッシェンド。あ、でも前にいい音で吹かなきゃいけないけど。まず楽譜を見てみよう。」

「この楽譜には強弱が何も印刷されていないよね。このまま吹くと全然面白くないね。強弱をつけるのはいいことだけど、書いてないときはどうしたらいいと思う?」

トレヴァーが何も表情をつけずに吹いてみせてくれます。

「ここの(長調の部分)メロディーはどんな風に感じる?」
明るく楽しいフレーズなのでフォルテで吹いてみせてくれます。

続いて4小節後の短調の部分も吹いて聴かせてくれます。
「ここは悲しい感じがするよね。じゃあ、悲しく吹かなくちゃ。」
ピアノで優しく聴かせてくれます。

「こうやっていろいろ音楽を自分で感じることが必要なんだよ。そして、どういう感じがするのかを想像することが大事。強弱記号を全部作曲家が書いていったら、楽譜は記号だらけになっちゃうでしょ。作曲家の気持ちを想像してあげることが大切だね」

参考にとテレマンの無伴奏パルティータを少しずつ抜粋で吹いてくれます。
「この楽譜も何も書いてないけど、こうやって吹いたらテレマンはきっと喜んでくれると思うんだけど、どう思う?」

リョウ君の目がキラキラしてくるのがわかります。

アポジャトゥーラの説明のときは「君は学校で何人友だちがいるかい?」とトレヴァー。
リョウ君は照れながら「300人!」
さすがのトレヴァーはその答えは想像してなかったみたいでしたけれど、

「じゃあ、この楽譜に書いてある音の数と同じくらいの人数だね。でもその中でも特別の仲良しいるよね?この音はその大切な友だちなんだよ。吹いてごらん!」

「音楽は粘土みたいなもので、作ってみたらたまたま上手く出来ることもあるかもしれないけれど、そうでないときもあるでしょ。だから練習するんだよ。音楽をすることを覚えてね」


こんな素敵なレッスンを間近に見ることが出来て、今日はこれだけでもいい一日になっちゃいました。




トレヴァー・ワイ フルートセミナー 2010 二日目

2010年03月26日 | フルート
  

まずはチューニング。自分の耳を研ぎすますことから一日が始まります。今日の朝のプログラムには即興演奏が加わりました。聴講生の中学生も一緒に混ざって吹いてます。

コンサートの合間にはトレヴァーのミニコンサートがあったりもします。今日はフルート・ダモーレを紹介してくださいました。曲はショパンの子犬のワルツ。明日も貴重な楽器を聴かせてくださることになっています。


真衣子のレッスン。ゴダールの組曲です。


明日のレッスン予定曲
 ガリボルディのエチュード Op.88
 ヴィドール 組曲
 テレマン ソナタヘ短調
 タファネル ミニヨンファンタジー
 イベール 協奏曲

聴講にお越し下さい。半日3,000円 全日5,000円です。受付ではルミメンバーの誰かがお待ちしています。

なお、明日からはDACさんのご協力により楽器の展示を会場で行います。フルートを探している方など、トレヴァーに直接アドバイスをいただけるチャンスかもです。

トレヴァー・ワイ フルートセミナー 2010 一日目

2010年03月25日 | フルート
トレヴァー・ワイ フルートセミナー 2010が始まりました。ルミエールのメンバーからは関本真衣子が受講生としてレッスンを受けるほか、残りのメンバーはお手伝いに行きます。今日は初日ということもあり、まだまだ少し緊張気味?の受講生の皆さん。今回のクラスのいいところはプロを目指す若い学生さんからビギナーまで幅広いところです。またフルートの専門家だけでなく他の楽器の奏者が見ても面白い内容となってます。ぜひお越し下さいね。明日は午前中即興演奏がある予定。でも、トレヴァーのことですので、いいアイデアが思いつくと、すぐに予定変更になります。そのときのレッスンが一番充実した時間になるようになっています。

明日の午後の楽曲の時間では、シュターミッツ コンチェルト、ゴダール 組曲などがレッスンされます。

ロンドンのお土産

2010年03月24日 | ルミエール
本日久しぶりにルミエール練習。先月ロンドンにちょろっと遊びに行ったまいちゃんのお土産です。

布で有名なリバティーの紙袋にまず興奮な私!


お土産はこんなに素敵なリバティーのハンカチ!などなど。

他にはWibbから預かってきた楽譜の山、一盛り。これはマンチェスターで演奏する楽譜です。

明日からはトレヴァーのフルートクラスが始まります。メンバー全員、(まいちゃんは受講生)スタッフとして全力でお手伝いしますので、皆さんぜひ来てくださいね。

トレヴァー・ワイ

2010年03月23日 | フルート奏者
トレヴァー・ワイ氏のHPです。
コンサートやマスタークラスの情報、自身の教則本のミスプリント情報なども細かく出ています。トレヴァーのセミナーではこの教則本の他にモイーズやタファネルのエチュードも使用します。

プロフィール
ジェフリー・ギルバートとマルセル・モイーズに学び、フリーランス奏者としてロンドン交響楽団、アカデミー室内管弦楽団などのオーケストラや、室内楽で長年活躍。王立ノーザン音楽大学、ギルドホール音楽大学の教授を歴任。現在は自宅に開設したThe Studioにて後進を指導している。インターナショナルサマースクール、イギリス・フルート協会の創設者であり、ミュンヘン、神戸等数々の国際コンクールの審査員を務め、世界各国でリサイタルやマスタークラスを開く。日本を含め各国で翻訳出版されている全6巻の教本、モイーズの伝記など、数多くの著作、楽譜の編曲・編纂によっても広く知られている。50数種の「笛」を駆使した愉快なコンサート、Flute Fantastic!も世界中で好評。

もうすぐ来日

2010年03月22日 | フルート奏者
トレヴァー・ワイ氏がもう間もなく来日します。25日から新大久保にある楽器店DACにてフルートセミナーが開催されます。高齢ですが、まだまだエネルギッシュでこちらがパワーをいただく感じがします。若干まだ定員に余裕があります。将来フルートと共に生きて行きたいと思っている方や,教えて方に悩んでいる若いフルートの先生、もちろんアマチュアの方にも門戸が開かれています。受講、聴講生、ぜひお越し下さい。

トレヴァー・ワイ フルートセミナー