それにしても眠れないのだ

日々の眠れない出来事を虚実織り交ぜて

それにしても「逃げるは恥だが役に立つ 新春スペシャル感想考察文」なのだ。

2021-01-04 18:07:45 | Weblog
 ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ 新春スペシャル」を観た。内容は、結婚した主人公二人が、予定外の妊娠発覚から出産、育児にまつわる社会的だったり個人的だったりするあれこれに奮闘する・・・って感じ。番組の視聴率は15.5%、ツイッターのトレンドでも1位になるなど、かなり人気が高かったようだ。
 で、世間の声はというと、賛辞の声は多いけど、否定の声も少なくない。今作中では、実際現実では確たる答えは出ていない色々な社会問題(夫婦別姓、出産、育児、LGBT、新型コロナ他)が描かれた。世間の感想は、「よくぞ色々な社会問題ついて語ってくれた!」と喜ぶ声もあれば、「無駄に詰め込みすぎ」「思想をまき散らすために逃げ恥を利用しただけ」みたいな否定の声もあり、同じ部分に逆の感想がついている。筆者の感想は、面白さ半分、残念半分って感じだ。なんでこんな感想になるのかというと、筆者的には、脚本の下手くそさにあると思えるのだ。
 まずこの作品の骨子としては、主人公二人は自分の思うライフスタイルをつつがなく送りたいと思うものの、社会の慣習や考え方の違う他人と関わって生きざるを得ない中、様々な場面で生じるストレスを二人なりに如何に解決していくか、逃げ恥らしい“答え”を出すか、という葛藤と解決にあると思う。
 今作中では、夫婦別姓についてなど、逃げ恥らしい“答え”を語った部分はいくつかあった。ま、それが世間に受け入れられるかどうかは別として。ただ、原作マンガでは時間をかけてしっかり描かれたであろうテーマも、多分ドラマ放送時間の関係でほんの一部分を切り取ってねじ込んだであろうために、ただの蛇足になっている物もちょいちょいあって、筆者の評価のマイナスポイントになった。そして筆者的最大の評価劇下げポイントは、出産以降の新型コロナパートの描き方だ。ただただ現実世界であった大変な事を羅列するだけ。そして、主人公男性の行動の意味不明さの連続。それらについてきちんと“答え”を描けば、それが現実的に実行が困難であっても、評価はまぁそこまで悪くつけなかっただろう。でも、それを描かなかったのだ。
 ネットの書き込みによると、新型コロナパートは、どうもドラマオリジナルの要素らしい。つまり、脚本の、脚本家の力量不足だ。(他者に言われるまま?に)テーマとして加えたものの、“答え”を全く考えずに放り込んだだけ。これでは、「逃げ恥がなんたるかを理解していない!」と言われても、作家の腕が問われてもしょうがない・・・と思える。前々から日本のドラマで感じていた“弱さ”が、ここでも露呈した!・・・と思える。ま、逆に考えれば、ここが良くなれば日本のドラマはもっと面白くなるに違いない!・・・はずだろう!・・・きっと!・・・上手くいけば!
 ってな感想なんだけど、今作中一番心に残ったのは、子供の名前考えパートの主人公女性が冗談を言った後に続けた「冗談だよ~ぉ(ハート)」の一言です。あまりの気に入りっぷりに、そこだけ10回くらいリプレイしちゃいました。で、他は一切見直していないです。だから、感想を書くための見直しを全くしていないので、ちょいちょいあやふやなままなのです。だから、主人公二人の名前も出てこないのです。
 そんなこんなで、久しぶりにドラマの逃げ恥を観たら、以前原作マンガを読破しようと思ったものの1巻の巻末で止まったままだったので、今回こそ読破しようと思えて、本はもう手元にあるので、今日は寝ている暇なんて無いかもしれない。
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