川口市立戸塚児童センターあすぱる 油絵教室

油絵教室～アクリル絵具に慣れよう～
講師：田中拓馬先生
１１月１７・２４・１２月１日(日)１０：００～１２：００
参加者：小学生延２６人

当初は油絵を使う予定でしたが、今回の油絵教室は参加者が小学生ということもあり、
油絵具と水彩絵具の中間位で使いやすいアクリル絵の具を使うことになりました。

【１１月１７日・第1回】
今回は既製の色をそのまま使うのではなく“自分で色をつくる”ことも目標になり、
キナクリドンクリムソン・ピロールレッドライト・アイボリブラック・ビリジャンビュー・チタニウムホワイト・カドミウムイエロー・コバルトヒューの7色を使って、





先生から色のつくり方のレクチャーを受けて更に色に深みを付けたり、
自分の思う通りの色を作る体験や、描き方も画用紙の表面を一旦水で掃き、



絵の具を浮かせながら色をつけていく描き方も教えてもらい、
鉛筆で下書きしたあと画用紙に自分の絵を描き始めていました。
アクリル絵の具の良いところは重ね塗り出来るところ。
乾いたらまた色を重ねて完成度を高められます。



【１１月２４日・第２回】
２回目は自由にイメージしながら描く人、好きな図鑑や本の表紙などの資料を
見ながら模写する人と選んで描き始まりました。
前回の絵の具の使い方や、描き方の技術を工夫しながら筆を進めていきます。
未完成の絵に筆を重ねる人もいました。



左上　葉の色が青だったり、幹も木目が感じられて良い。
水の量を変え同じ絵の具でも違った感じかけていて良い。
左下　雲を青く縁っているのがおもしろい。色が原色でなく混ぜていて良い。
右上　地面と空があり発想が自由で良い。動物の顔の角度が違って良い。
動物の大きさにメリハリがあるとなお良い。
右下　太陽の色がカラフル。現職でなく渋い色が良い。
音符や花が踊っている感じが良い。



左　　ほうきと木の組み合わせ。茶色一色だったが色を重ねて複雑になり良い。
　　　書き出しが早く迷いがない。
中　　いきおいがあり大胆。筆のタッチが生きていて楽しい。

右　　色が渋くて良い。青と黄色でおしゃれ。
　　　顔の色も現物にとらわれず工夫していて良かった。
　　　最後はみんなでお互いの作品の講評です。



ほかの人良いところや改善すると良い所をシェアして
自分の作品に生かしてほしいと行っています。

【１２月１日・第３回】
３回目はこれまでの仕上げです。
前回資料を使う・イメージを描くことを完成度を上げ丁寧に技術を使って
仕上げていきます。
今日は最終日なので皆眼差しが真剣です。思いを込めて筆を進ませていました。



この日の先生の好評です
　太陽の光を散らして力強い。短時間でたくさんかけている。
　恐竜　原色も中間色もあって良い
　亀色の使い方がきれい
　生き生きしている動物、顔の表情がよい



どの子の作品も１回目から３回目にかけて発展していることに気がつきます。
この進歩の様子を感じ取り田中先生いつもみんなにお話する
「生きる力」に繋いでもらえると良いです。
参加の母親は先生にアクリル絵の具と油絵の具の特徴違いについて
質問し熱心に聞いていました。
子どもの持っている光るものを引き出していくことなど
親の気づきも「生きる力」の後押しになるのではないでしょうか。
ちょっとした周りの大人の関わり方で変わっていくこともあるのだと
心がけていこうと思いました。

ただいまあすぱるギャラリーにて作品を公開中です。
お立ち寄りの際には是非見に来てください。

児童厚生員　　杉浦真美　　⑯