アメリカGAYライフ American Gay Life by an expat Japanese

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Vincent

2005-05-01 14:43:49 | Weblog
毎週金曜夜8:30から開かれる20代の集いに、珍しくBrianが行く気になったというので誘われた。僕もここ2、3週間はご無沙汰してた。新しい出会いがあるかなぁ、と期待しながら行くと、いつもと同じ顔ぶれでがっかり、っていうのが続いたので、足が遠のいていた。Brianは、もっとご無沙汰していて、多分、数ヶ月ぶりくらいに20代の集いに参加したんじゃないかな。

数週間、禁断していたのがよかったのか、この晩の20代の集いは半分以上が新顔。しかも、ブサイクが少ない。あえてハンサムと表現しなかったのは、必ずしも僕のタイプじゃないから。だけど、結構、整った顔立ちの20代が多く集まっていて、「つまらなかったら二人でこの後、どこかのバーに行こう」とBrianと事前打ち合わせをしていたのだけど、その計画はどこへやら。僕らはみんなと一緒に近くのイタリアレストランまで行ったのでした。

この夜の20代の集いの進行役はVincent。ポーランド系アメリカ人で、とてもおしゃべり好き。ノートルダム大学という、カトリック系大学のハーバードと言われるインディアナ州の大学卒業。もちろん、Vincentはカトリック教徒。だけど、190センチくらいの長身に、やや太り気味の巨体で、しかもドラッグ・クイーンになってもおかしくないようなハイテンションなしゃべり。で、この人がいい人。世話好きで(カトリック教徒の典型で)曲がったことが嫌いなタイプ。先週末も、Vincentに内緒で彼の誕生日祝いをするので、ノンケの女性3人と6人のゲイの友達がレストランに集まった。何も知らずにレストランにやってきたVincentは、揃った僕らを見て、目が点に。人が本当に驚いたときって、声って出ないもんなんだなぁってそのとき改めて思った。(Vincentには、去年の大晦日、彼の家で開かれたNew Year's Eve Partyに呼ばれた。確か、このブログでも報告していたような・・・)

この晩も、お話好きで人好かれするVincentの周りには多くの人が。レストランを出て、みな各自家路へついたりゲイバーに繰り出す中、Vincentが僕に話し掛けてきた。

「僕の家に来る?」

僕たちは夕食で赤ワインのChiantiを飲んで、ほろ酔い気分だった。僕は、またパーティー好きのVincentが他の人も呼んで、自宅で飲みなおそうといっているものと思い、「他のみんなも呼ぶの?」って聞いた。そしたらVincentは、

「僕たち二人だけ」

という回答。僕は笑うしかなかった。するとVincentは、

「照れ屋なんだから。恥ずかしがらなくてもいいよ」

僕は内心、「苦笑いなんですけど・・・」と思いながら、Vincentを傷つけまいと必死。Vincentのアパートは、ゲイバーが並ぶ通り。東京で言うと2丁目仲通りにあるアパート。ゲイバーに繰り出すその他の人たちと一緒に、Vincentと僕も同じ方角に歩き始めた。そのとき、ほろ酔い気分のVincentが、僕の手を握ってきた。それを握り返してあげる僕。数秒、握り合った手を、他の人に目撃される前に、僕はそっと振り解いた。

そしてバーの近くにたどり着いたとき、Vincentはバーに行くグループとは別れ、一人、自宅に帰っていったのでした。

しょうがないよね。タイプじゃないんだもん。

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