アメリカGAYライフ American Gay Life by an expat Japanese

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ワン・オブ・ザ・フォー(one of the four)

2004-10-31 04:48:49 | Weblog
ハロウィーンだった今週末は、季節はずれの陽気で、華氏70度近くまで気温が上昇した。もしかしたら一年で一番綺麗な日だったかもしれない。紅葉・黄葉で色付いた木々と、緩くなった日差し、そして半そで半ズボンでも心地良い陽気とで、ただ公園の芝生に座っているだけで細胞から浄化される気分。

そんな昨日の夜、Brian(10月26日の日記に紹介した)からこれから飲みに出て来れないかという誘いの電話がかかってきた。RafaelやEricなんかも出てくるっていう話。ハロウィーンの週末だというのに何の予定も入ってなかった僕は、躊躇することなくOKの返事。

身支度をして一歩外に出ると、そこはもう奇抜な仮装に身を包んだアメリカ人のオンパレード。数年前僕がまだ日本にいる頃にはやっていた「ミニスカ・ポリス」もどきの格好をした人もいれば、着ぐるみを着た人、そしてゲイ・エリアに一歩足を踏み入れると、古代ローマ兵の格好をした筋骨隆々の人あり、真っ赤な口紅を唇の二倍くらいに塗りこんだドラッグ・クイーンありで豪華絢爛。

そんなゲイ・エリアを暫く歩いていると、化け物や半裸のポルノ男優もどきの人だかりの中に、普通のTシャツ、ジーンズの格好をした4人組のBrianたちを発見。こんな夜は、普通の格好のほうが逆に目立って見つけやすい。でも、てっきり僕の知り合いだけ集まってるのかと思いきや、Brian以外の3人は、僕にとってほとんど初対面の人ばかり。この3人、John、Michael、そしてDerrickは、Brianの親友の様子。「ほとんど」、というのは、JohnとMichaelは「20代の集い」で見かけたことがあるから。さらに僕をひるませたのが、Brianを含めこの4人全員が金髪だったりライト・ブラウンの髪ということ。ガイセンでありながらお恥ずかしい話が、僕は、こういう金髪とか色の薄い髪の人たちが苦手なのです。一人や二人だったらいいけど、4人全員がそれで、しかも彼らは親友同士。そこに「初めてでーす」のノリで僕は乗り込んではみたものの、超場違いな気分になってしょうがない状況。

捨て身の覚悟で会話についていくうちに、DerrickはToronto出身のカナダ人だと判明。Brianと同じカナダのテレビ局に勤務していて、現在、アメリカに出張にきているとか。Johnは弁護士でMichaelはそのボーイフレンド。二人は一緒に住んでいる。そして彼らの年齢は22歳~27歳。(4人とも全員、僕よりも年下・・・。)

最初はぎこちない会話が続いていたけど、ビールの空き瓶が増えるに連れ、会話も砕けてきて、JohnやDerrickが、僕に質問責めをしてきた。僕の仕事とか、なんでアメリカに来たのかとか、過去の恋人遍歴とか。なんか入社面接を受けている気分だったけど、一人だけ新参者の僕を輪に入れようとしてくれてる気がして素直に嬉しく思った。

ゲイ・バーを何件かハシゴして、最後に行った場所では、みんなこれまでのビールからアルコール度の強いカクテル系にギア・チェンジ。僕が何を頼もうか迷っていると、Brianが「何飲む?」って聞いてきたから、ここのお店で僕がいつもたのんでいるカクテル「Mojitos」が口をついて出てきた。そしたら、Brian、自分のドリンクは頼まずに僕のMojitosだけ頼んで、支払いも彼のクレジットカードで済ませてしまった。アメリカ人とか、酔った調子に気前がよくなってどんどん他人のドリンクもオーダーしちゃう人がいるけど、なんか律儀な日本人の僕は、「悪いよー」とか言って、10ドル紙幣をBrianの手に握らせたのでした。Brianは相当、僕にドリンクをおごりたかったみたいだけど。

でもその後、なかなか飲まないBrianに、Derrickがとてもアルコール度のきついカクテル、その名も「Manhattan」を自分の分と合わせてオーダーしてきて、Brianは苦笑いしながらチビチビやってました。そんなこんなで、僕達全員、かなり酔いが回って「ほぐれて」きた。しかもその夜、そのバーには、地元テレビ局のニュースキャスターが、ボーイフレンドを連れてやってきていた。なんか「良いもの見ちゃった」っていう気分。

暫くはみんな立ちっぱなしだったのが、それぞれカクテルが効いてきだし、立ってるのが精一杯になってきて、みんなソファーへなだれ込むように座り込んだ。John、Michael、そして僕が座って、その隣にBrian、そして一番端にDerrickという位置関係。みんな酔ってるから、身体の距離感が麻痺しちゃって、異常に近づいても気にならない。バーのバックミュージックで声が聞こえにくいということもあって、最後の方には、話をするときは鼻がくっつきそうになるくらい顔を寄せ合っていた。そして、いつのまにか、Brianの手が僕の膝におかれていた。

そしてバーからお客が減ってくると、Derrickが去り、JohnとMichaelが去って、最後にBrianと僕だけが取り残されてしまった。見知らぬ3人が去って、やっぱりどこか緊張が解けた僕は、Brianと暫くしゃべっていたのだけど、翌日もBrianは出勤しないといけないので二人で店を出た。お互いの家は店を出て直ぐ、逆方向なのに、何故かBrianは僕と同じ方角に歩き始めた。酔っていたけどさすがに僕もBrianの行動にはすぐ気づいて、「あれ、Brianの家は14th Streetだったよね?それだと逆方向じゃない?」って聞いてみた。そしたらBrian、いつになく神妙な顔立ちで、僕からは目をそむけたまま、「実は、僕、最近気になっている人が4人いて、君がその一人なんだ」っていう告白。

Mojitosの酔いが一気に覚めるような告白。ま、告白されて嫌な気はしないけど、なんか素直に喜べない告白。かなり率直なBrianに、僕も率直に、「And, what do you want?」のコメント。そこでBrianは、「Well, we will go to the next corner, and we kiss and make out.」って、これまた自分の欲望に素直な回答。そのまま、「あ、はいそうですか」って答えてしまいそうになるのをこらえて、僕は笑いながら家の方角へ再び歩き始めた。僕は、そのBrianが気になる残り3人はどうなったのか、質問した。そしたら、偶然にも、その内の一人、Houstonが仮装した友達とともに道の向こうからやってくるではないか。Brianも、信じられないって叫びながら、「彼が、僕が気になる4人のうちの一人、Houston君です(He is one of my four crushes.)」って、僕に紹介してきた。話の流れが全然、つかめないHoustonは、きょとんとして明らかに自分の立たされた立場が分ってない感じ。でも、Brianによると、Houston君はアジア人と白人のハーフで、僕にもそれが言われなくても分るほど、非常に綺麗な目鼻立ちでハンサムでした。

Houstonたちと適当に話をして、Brianと僕は再び歩き始めたところ、もうウソでしょうって感じで、Brianが気になる4人のそのまた一人、BJと遭遇。BJも仮装して、友達と一緒に歩いてきているところだった。Brianも黙っときゃ分らないのに、わざわざ僕に、「BJも僕が気になる人の一人」ってこそこそ耳打ちしてくる始末。で、3人目にはさすがにその晩は出会わなかったのだけど、実は、僕が既に知っているTaginoというメキシコ人。

見た感じ、おそらくBrianの中で一番のお気に入りがHouston、その次がBJ、その後塵を拝しているのが僕とTaginoかな・・・。っていうことは、やっぱりBrianにとって僕はそれほど優先度が高くないってことか。しかも、よくよくBrianに問いただしてみると、Houstonにアタックしてみたものの、恋人が既にいて可能性ゼロということや、BJには真正面から興味ないって、先週ふられたばかりなのだとか。で、もっとBrianのアプローチに応えてくれそうな人、っていうことで僕の優先順位がBrianの中で急激に上がった模様。

ここで僕はハッと気が付いた。今晩出会ったBrianの親友3人が、なんであんなに僕に質問責めをしてきたのか。そう、彼らは、今晩、Brianが僕に告白をするつもりというのを知っていたのだ。Brianにそのことを詰め寄ると、やっぱり僕の思った通り、Brianは僕が合流する前に、Derrick、John、そしてMichaelに僕のことを話していたことを白状した。

どこか騙された気分。Brianは、彼ら3人に何をしてくれと頼んでないとは言うけど、やっぱり親友だったら、その気になる人が彼にふさわしい人物か、「品定め」するのが当然というもの。

前にも書いたけど、Brianは、あまり僕のタイプではない。だったら正直にその場で気持ちを伝えとけばよかったんだけど、言い寄られると、Noとは即答できない気弱な僕は、結局、Brianにはっきり気持ちを伝えないまま、「考えさせて」としかそのときは言えなかった。

jibjab.com

2004-10-28 04:47:59 | Weblog
今週日曜日はハロウィーン。ちょうど週末ということもあって、仮装パーティーなんかが盛大に行われる予定。この日は、日本で言う、お盆?みたいな感じで、霊が蘇ってくる日?のような受け止められ方をしている風があります。それでケーブルテレビでもホラー物がオンパレードだし、手の込んだものでは、『この世で一番怖いホラー映画ベスト100』みたいなのを四六時中放送していて、ホラー嫌いの僕みたいな視聴者にはいい迷惑。下手にチャンネルを変えられない状態。この間なんか、気を抜いてチャンネルをころころ変えてたら、自分が生んだばかりの血だらけの胎児を舐めまわしている女のシーンが突然ブラウン管に大映しになって、もう夢に出てきそうなくらい怖かった・・・。

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「男狩り」

2004-10-26 04:45:26 | Weblog
今週水曜日は、アメリカ東海岸で皆既月食が見られるらしい。ついこの前は日本で観察できたってニュースやってなかったっけ?スペイン旅行に行ったときは、あっちでも丁度皆既月食が観察できた記憶が。なんかニュースなんかでは、「次に見られるのは30年後でーす」なんてもったいぶったこと言ってるけど、世界中で考えると、結構頻繁に皆既月食見られるジャンって思ってしまう。ここ数年、肉眼で実際に何回か見たし。年取るとスレてきます・・・。

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ご無沙汰ー

2004-10-13 04:43:51 | Weblog
このウェッブを立ち上げたときのやる気はどこへ行ってしまったのか。日々の生活に忙殺されて、ウェッブをアップすることを怠っておりました。ごめんなさい。

で、すっかり秋です。こっちも寒くなってきた。あー人肌が恋しい季節。大学時代、高校からの同級生で、ほとんど兄弟のように一緒に東京に上京したゲイ友達(お互いタイプじゃないので純真な「姉妹」関係)と、よくこの季節になると、お互いに「人肌恋しい」って言い合ってたのを思い出すなぁ。あ~、あの頃の若さが懐かしい。

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