アメリカGAYライフ American Gay Life by an expat Japanese

新ブログに引越!My new blog http://gayjapaneseexpat.blogspot.com/

父親

2005-05-30 10:37:30 | Weblog
連休中日の日曜、ゲイエリアにある公園で夕涼みをした。もちろん沢山のゲイや親子連れ、ノンケのカップルなんかが思い思いに芝生に寝そべったりベンチに座ったりしている。でもやっぱり目に付くのはゲイ。ピチピチのTシャツが筋肉に食い込んでるようなマッチョから、お洒落な20代風のカップル、ジョギングをして駆け抜けていく上半身裸のゲイ。子供の教育に良くないんじゃないか・・・なんて保守的な心配をしてしまった僕ですが、子供連れの親子もゲイに混じってよく見かけました。寛大なんだか、それとも僕と同じものが見えていないだけなのか・・・。

僕もベンチに腰掛けて、堂々とゲイ新聞を広げて休日の夕方を満喫。そこにBrianとJohnが合流。実はBrianとはシアトル旅行に行って以来、初めての再会なので2週間ぶり。いやはや互いに忙しい毎日を送っていたものだなとつくずく実感した次第。Brianは平日の仕事の後や毎週末にBBCでアルバイトをして日銭を稼いでいたのだとか。

僕たち3人でしばらくだべった後、アジア系アメリカ人Jackも合流。

Johnは弁護士で、とにかくしゃべり好き。Johnが僕とBrianのシアトル旅行について質問してくるから、思わず、Brianのお兄さんのDanが、熊本に住んでたとき、日本人のノンケ二人に別々にキスされた、っていう話を暴露してしまった。そうしたら、Johnのほうも、秘密話を話してきた。それは、Johnが高校生のとき、実の父親がカミングアウトして、そのまま離婚、別居生活にはいったというもの。Johnは3人きょうだいの真ん中。僕は、すかさず、「お父さんもゲイだったら、自分もカミングアウトしやすいよね」ってフォローのつもりで言ったのだけど、Johnは"Yeah..."って感じであんまりフォローになってなかったみたい。

以前も書きましたが、アメリカはキリスト教の影響が大きくて、とくに昔は、ゲイであってもとにかく結婚して子供をもうけないと生きていけないっていうくらいプレッシャーが強かった(今も南部や敬虔なカソリック教徒の間では同じくらい強い)。なので、ニュージャージー州の元知事と同じように、若いときはとにかく結婚して子供も作って、そして30代とか40代になって、人生、このまま自分を欺きつづけて生きるのは間違ってる、とかなんとか考えるようになって、人生の大方向転換をする、っていうオジサンが多かったりする。そういえば日本でも40代で子持ちで、二丁目デビューなんていう人がいますね。心地よい夜風に吹かれながら、屋外のコーヒー屋で4人でゲイ論議に花を咲かせていたら、思わずそんな話になっちゃいました。

父親といえば、僕の父親がこの夏、旅行に一緒に行こうとさそってきた。だいたい、2年に一度の割合で、こうした家族旅行が繰り広げられているんです、我が家では。特に僕がアメリカに住むようになってから、2年に一回くらいしか(出張で日本に帰るときを利用して)実家に帰省しないので、日本に帰らない年は両親のほうからアメリカにやってくるようになってしまいました。親との旅行だと、ゲイバーにも行けないし・・・と不満も募りますが、これも親孝行、と自分に言い聞かせて、ツアーガイド頑張ってます。

で、今年は、カナダかヨーロッパにしようということになってます。アメリカはテロ以降、外国人の入国に非常に厳しくなっていて、例えば機械読み取り式のパスポートじゃないといけないとか、今年10月26日までにICチップが内臓されたパスポートがない場合、観光でもビザを取得する必要があるとか、とにかく不親切。アメリカって、テロ以降の対応がダメだなぁ~って本当に思います。観光客は減るし、留学生も減るし、アメリカ経済の活力源である優秀な外国人を締め出してしまってる。自分で自分の首を締めてるなって思います。僕も、もう少しカナダが温暖だったら、絶対カナダに移民してるんだけど・・・。

両親もアメリカはもう飽きた、っていう感じ。僕も旅行するんだったらヨーロッパのほうが楽しい。でも、フランスやスペインに行くことになったら、フランス語やスペイン語を勉強しないと。大学生の頃、フランス人のカレがいたので買い物・レストランで注文するくらいだったら大丈夫(大学の第2外国語がドイツ語だった僕が、なんでフランス語を話せるのか、両親はもちろん知る由もなく・・・)。だけどあれから随分たつし・・・これを機会に、いっちょ、フランス語をマスターするか?!とやる気になってます。

メモリアルデー

2005-05-28 15:21:23 | Weblog
5月30日は、Memorial Dayで米国は休日。今年は、30年ぶりに寒い5月だったらしい。確かに雨も多くて日本の梅雨みたいな5月でした。だけどちょうど2日前くらいから停滞していた前線が通過してカラッと五月晴れに。外に出ると、意外なほど湿度が低くて肌寒いのにびっくり。晴天なので薄着で外にでると、日差しの強さと温度とのギャップに驚いてしまう。

この連休で旅行に出てる人が多いみたいで、街中も人がまばら。だけど、Black Pride Festivalといって黒人ゲイの祭典が今週末開かれているのでそれに興味ある人は遠方からはるばるきていたりするみたいだけど。だけど、メインのゲイプライド・フェスティバルは6月なので、みんなやっぱりそっちの本命のほうにエネルギーを温存しているってかんじ。

それに、アメリカだとこの時期が卒業式のシーズン。高校はこれと前後して、promと呼ばれるパーティーが盛大に開かれる。There's somethig about Marryや、Back to the Futureでも、男子学生はタキシード姿、女子学生はナイトドレスに着飾って、リムジンで体育館なんかのダンスパーティー会場に乗り付けるっていうシーンがよく登場するよね。スティーブン・キングの名作(?)Carrieでも、主人公のCarrieが豚の血を浴びせ掛けられるのが、まさにPromのダンスパーティーだったよね。

先日も、夜、ジムから自宅に帰る途中、ホテルの前を通りかかったら、ブラックスーツに身を包んだ男性3人組がじゃれあっていた。ビジネスマンにしては行動が子供っぽいなァ~なんて思っていたのだけど、彼らもきっと高校生くらいだったんだろうなぁ。白人って老けて見えるから高校生でもスーツを着てると新入社員くらいに見えるんだよね。

こんな感じで、学校が夏休みに突入する直前で、大人も、寒くて長い冬が終わってみんな心浮き立つ季節になってきました。

今日、ジムにいったら、前々からイケテルって思っていた人が、ブロンドで長身、しかも若くてハンサムな人をつれて二人で金トレしてました。これまで、ずっと一人でトレーニングしてるとこしか見たことなかったのに。しかも、彼だけじゃなく、トムクルーズに似た常連さんも、彼と同じような背格好のラテン系と二人でジムに来ていた。カッコいいゲイって、どうしてあんなに双子カップルみたいなのが多のでしょうか?あれって、やっぱり自己愛なんだろうね。ああいうカップルを見ると白鳥を見て羨む醜いアヒルの子の気分になるのは僕だけでしょうか?

気分がちょっと落ち込み気味だったり、シアトル、ボストンの旅行の疲れを癒したいということもあり、この連休は自粛ムード。それに再来週のNY出張にエネルギーをためないといけないし。予定といえば、明日、スターウォーズを観にいくことくらい。



何を隠そう、実は先週末、ドイツ人のRupertという人と初デートをしました。近くのスタバでコーヒーを飲み、それからRupertのマンションで前作のスターウォーズを観た。身長が2メートル以上(6フィート6インチ)もある長身のRupert。33歳だけど年齢よりは老け顔。だけど顔はハンサムでイケテル。アメリカに来てまだ6ヶ月らしく、ドイツ人だから英語は達者だけど語彙力が弱い。僕が英単語を教えてあげながらの会話でした。

Rupertはこの街がやけに気に入ったらしく、今持っている1年間のみ有効のビザを、別の長期滞在用に切り替えるつもりだとか。RupertはAOLで働いているエンジニア。持ち物なんかもブランドものが多くて、羽振りいい感じ。マンションも、いかにもドイツ人!っていう感じの内装だった。例えば、床はすべて剥き出しのコンクリートだったり、キッチンにある冷蔵庫もステンレス製で、多分、ドイツ製のSeamensかどこかのもの。ソファも革張りで、テレビはフラットスクリーン。1年のみの滞在ビザで、よくここまでそろえましたね、って言いたくなるくらい。はなっから定住するつもりだったんでしょう?ってつっこみ入れようかとおもったくらい。

アメリカ人ゲイにはスレた人が多いけど、Rupertはヨーロピアンだけあって、マナーはジェントルマンでした。だけどRupert、ボーイフレンドは今のところ探してないみたいなんだよね。ま、ビザがどうなるかも分らないし、あと6ヶ月したらその高級マンションを引き払ってドイツ(ハンブルグ出身らしい)に帰っちゃうかもしれないし。アメリカに暮すドイツ人と日本人のカップルなんて、ちょっとコメディーだよね。

デート自体は楽しかったのだけど、そんな雰囲気を察知した僕は敢えてRupertに連絡はとらず、そして勿論、Rupertからも連絡はなく・・・という状態。

久々のボストン

2005-05-21 01:44:59 | Weblog
シアトルから戻って息つく暇なく、ボストンに行ってきました。今度はお仕事だったのだけど。日本の大学に通っていた頃、夏休みにボストンに来たり、その後も知り合いを訪ねたり仕事で来たりして馴染みある街。だけど、よく考えると今回は2年ぶり。永遠に続いているんじゃないかと思っていたトンネル工事も終わったみたいで、空港からボストン市内に入るのがとてもスムーズだったのが印象的でした。

だけど、改めてボストンって学生・若者の街だなぁと実感した。これまでに、ニューヨーク、ワシントンDC、サンフランシスコ、LA、シカゴ、ミルウォーキー、ニューオーリンズ、フィラデルフィア、オースチン、マイアミ、オーランド、そして先週行ってきたシアトル、さらにカナダではオタワ、ケベック、バンクーバー、などなど沢山の北米の街に行ったり住んだりしてきたけど、ボストンの学生数の多さはダントツ。ハーバード大学、MIT、ボストン・カレッジ、ボストン・ユニバーシティ、マサチューセッツ大学、ノースイースターン大学など、ボストンとケンブリッジという限られた地域に大学がわんさかひしめいている。卒業後も、ボストンに残って就職する人が多いから、自然とお洒落なレストランやファッションを扱うお店も多い。

冬は日照時間が短くて相当寒いので憂鬱になるらしいけど、街の雰囲気がやっぱりいいなーと思った。人口密度が高いし、若い人が多いから活気がある。それに、歴史の浅いアメリカだけどそんな中でも歴史ある街の一つだから、煉瓦造りで年輪を重ねたような町並みの佇まいがいい。チャールズリバー沿いをジョギングしている人もやたらと多い。僕も空いた時間にケンブリッジ側からチャールズリバー沿いを散歩していたら、漕艇の練習をしている大学生たちの姿がありました。絵になる光景。日本でも『アリー・マイ・ラブ』で知られているTVドラマがあるけど、ボストンが舞台。あれも、いわゆるアメリカ版トレンディー・ドラマだったね。

若者が多くて、お洒落で、しかもボストンのあるマサチューセッツ州は、同性愛結婚が州法で認められたところ。なのに、意外と、これといったゲイ・エリアはあんまりない。最近はバックベイ・エリアにレインボー・フラッグを掲げたゲイバーなんかが密集するようになったようだけど、僕が一夏を過ごした90年代中頃には、ポツポツとゲイバーがある程度で寂しいものでした。今回も、お仕事で来ていたこともあり、どこにどんなゲイバーがあるかも事前勉強しなかったので、ゲイバーには行かずじまい。

だけど、ボストンから数時間南に下ると、Province Townで有名なケープコッドがある。ここはゲイやレズビアンのためのビーチリゾート。ニューヨークにはファイアー・アイランドというのがあり、ワシントンDCにはリホボス・ビーチというのがあって、都市部に住むリッチなゲイたちが、夏の週末を過ごす場所として栄えている。

ちなみに、僕の元カレはハーバード大学卒業。彼によると、大学構内の図書館のトイレがハッテンバらしい。性欲を抑える理性と知能は必ずしも連動してないんだなぁと思いました。これを聞いてハーバード大学の高貴なイメージが僕の中で崩れ去っていったのは言うまでもなく。そうそう、最近知り合ったMITの卒業生の知人によると、MITのキャンパス内にも毎週木曜日だけゲイバーになるお店があるとか。アメリカって、大学内に活発なゲイ・サークルとか、ゲイの学生だけが住む寮とかがあるから、必ずしも「ゲイバー」という社交場は必要ないんだよね。

シアトル旅行、速報

2005-05-16 11:30:10 | Weblog
往復199ドルというだけあって、やぱり疲れました。往復ともテキサス州のダラスで乗り継ぎ。東海岸から3時間飛び、ダラスからシアトルまで約4時間飛び、でもう疲労からいって外国いってきた気分。シアトル自体も、東海岸とは全く違う雰囲気で、外国でした、まさに。

天気は曇りっぽい日が毎日続いたけど、基本的に雨が降らずラッキーでした。なにより、東海岸と一番違ったのが、ヒッピーの数があまりに多いということ!サンフランシスコやLAよりも断然、ヒッピーが多い。あと、ヒッピーと浮浪者の区別がつかなくなったような白人の年寄りも多かった。ワシントンDCやニューヨークなんかも浮浪者が沢山いますが、ほとんどが黒人。だけどシアトルは黒人はほとんどいなくて、浮浪者も白人でした。これはカルチャーショック。バスの運転手や掃除係り、魚屋、などなど、東海岸だったら絶対、黒人が就いているブルーカラーの職業にも白人がついていました。昔、ニューヨークで知り合った白人の弁護士(勿論ゲイ)が、「西海岸のカルチャーは合わない」って言っていた意味が初めてわかったような。シアトルってサンフランシスコやLAとも随分違うなーと思いました。

あと、お隣りにあるカナダの街、バンクーバーともシアトルは違う。バンクーバーのほうがアジア人が多いし、多様。白人のカナダ人も、アジア人や他の新興移民と融合しようとしている感じが分る。それに比べて、シアトルって、悪い意味で、「やっぱりアメリカの街」っていう感じ。

でも楽しいことも沢山ありました。Brianのノンケのお兄さんにも会ったし、ちょっと躁鬱のかかったクレージー系の妹Sarahもモンタナから遊びに来ていて会いました。

そして、最後の晩にBrianと行ったスペイン料理のお店、The Harvest Vineは、住宅街の中にある小洒落たお店で、カウンターに座った僕たちはハンサムなシェフ二人を眺めながら、とびきりの赤ワインと料理に舌鼓を打ちながら会話を弾ませたのでした。Brianも、「ここ数年で最高のお店」と絶賛。

出てきた料理で一番驚いたのは、アスパラガス・スープ。テキーラとかを飲むショットグラスに、ちょびっとだけ入って出てきたときは目が点に。味も、アスパラガスのエッセンスを凝縮させてそこにクリームを入れたような味。僕は、Brianに、"It tastes like cum juice!"と言って大ハシャギしてしまいました。(卑猥コメントで申し訳ないッス)

このレストランは、シアトルのゲイ地域、Capitol Hillに隣接していて、ゲイのお客さんも結構、来ていました。親子かなぁ?とBrianが言うほど年齢差のある二人や、確実にゲイ!っていう20代のゲイ3人組なんかと、目線が火花のようにバチバチ合いながら互いに互いをチェック、って感じでした。

あと、Brianのノンケのお兄さんDanを交えて、バーで飲んだとき、酔いが回ったせいか、Danが秘密を暴露。Danは英語教師として熊本に2年間、行ったことがあるのだけど、日本人の男友達と二人で焼酎を飲んだとき、その日本人男から口にキスをされたのだとか。Danは、すかさず"What are you doing, man."と突き放したらしいのだけど・・・。同じように、別の日本人男(彼女もちの警察官!)からもお酒の席でキスされたのだとか。熊本の人ってそうなんですか・・・?

シアトルには、Japan Townがあるというのも、やっぱり西海岸ならでは。日本好きのDanは、このJapan Townに住んでいて、お気に入りの日本食屋や喫茶店に連れて行ってもらった。その一つ、Panama Hotel Seattleは、元、日本の銭湯だった建物でホテルと喫茶店を日本人が経営している。明治時代風の古風な内装で、僕はタイムスリップした気分になりました。じっくりくつろぎたかったなぁとちょっと後悔。Danの安アパート(月額320ドル!)もその近くにあって、これまた同じような時代のアンティークな建物でグッドでした。シアトルは、全体的に物価が安いなぁとも思いました。

3泊4日だったけど、この他にも色々あったんだよね。また報告します。

母の日の起源

2005-05-08 12:29:59 | Weblog
アメリカでも、同じ日に母の日(Mother's Day)をお祝いします。正確に言うと、この母の日はアメリカが発祥なんですねぇ。皆さん知ってましたでしょうか。僕は、数年前にアメリカ人の知人からこのことを聞いて、「へぇ~」でした(2へぇくらい)。

少し調べたところ、おおもとまで遡ると、古代ギリシャ時代や古代ローマ時代にまで行き着くとか。古代ギリシャ時代にはRhea、そして古代ローマ時代にはCybeleという、神々の母親をたたえるための祝日だったらしい。それを現代に、母の日として普及させたのが、アメリカ人のAnna M. Jarvis (1864-1948) らしい。

ゲイは、一般的に母親との結びつきが強いって言われてるけど、皆さんはどうですか。確かに、僕も、他のきょうだいに比べて、母親との関係が近いかも。アメリカでも、色々デートした相手なんかに聞いてみると、ちょっとマザコン系(死語?)の人が多いように思います。