アメリカGAYライフ American Gay Life by an expat Japanese

新ブログに引越!My new blog http://gayjapaneseexpat.blogspot.com/

ゲイ・トラベル

2005-01-29 05:24:19 | Weblog
JALがついにゲイ・マーケットに進出したみたい。といっても、アメリカだけの話なのだけど。

おそらく、JguyUSguyのサイトにEメール登録しているアメリカ在住者全員に送られたのだと思うけど。送られてきたのはこのウェッブサイト

アメリカ人のゲイ、レズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダー、いわゆるGLBTコミュニティーをターゲットにしているマーケティング・キャンペーン。GLBTは、子供を持たない割合が多かったり、都市部に居住する高給取りが多かったりと、可処分所得の多いマーケット・セグメントとして、アメリカではここ数年、マーケティングの格好の対象となっている。具体的には、アメリカン・エアライン、シティ・バンク、バドワイザー、スミルノフ(ウォッカ)なんかが、GLBTをターゲットに広告を多く出している。

これとは少し主旨は違うのだけど、ゲイをモチーフにした商業広告を紹介する有名なサイト"The Commercial Closet"というのもある:

話を元に戻して、ゲイはクラブやバーが大好き(勿論、例外もいますが)。なので、アメリカでは新曲をヒットさせるには、全国のゲイバーを回ってそこで曲を流してもらうというのが一つの手段として確立されている。(日本では、CMやドラマで起用されるとヒットするというのと似てる。)

このJALのウェッブサイトを見てみると、アジアの中で人気の高いタイへ行く旅行者に、途中で日本にも立ち寄ってもらう、という算段みたい。だけど、ツアーの中身を見てみると、秋葉原や京都など、普通の観光名所を回るだけで、全然、ゲイじゃない!これじゃァ、アメリカにいるゲイはこのキャンペーンには乗ってこないだろうなと思う。ただでさえ、物価の高い日本で、アジアに行くんだったらタイとかマレーシアとかいった、常夏で物価の安い国が好まれているのに。

このキャンペーンは、ゲイのツーリストをターゲットにするとこまではいいけど、その後の「仕込み」が中途半端。ま、さすがに、二丁目ツアーを前面に押し出せないかもしれないけど・・・。少しは、日本のゲイ・シーンを垣間見るようなツアーも入れておいて欲しかったな。


Brian Boitano

2005-01-29 05:22:41 | Weblog
確か、このブログを立ち上げた頃、アテネ・オリンピックが盛んだった。このブログのメイン・ページでも、独断で選んだアスリートの写真を掲載して、「ダイビングと水球がイイ!」と、一人、悶絶してたような・・・。やっぱりスポーツによって、使う筋肉が違うので体つきも大きく違ってくるんだなぁと感心してました。(ダイビングと水球に惹かれる理由には、その最小限に抑えられたユニフォームも大いに関係しているのだけれど。)

そして僕のお気に入りスポーツに新たに加わったのが、フィギュア・スケート。今日、テレビでこれまでのフィギュア・チャンピオンがエグジビションを披露していた。(なぜか、日本から佐藤ユカも出演。その他、クリスティー・ヤマグチなんかも出てました。)

フィギュアはご存知のとおり冬季オリンピックの種目で、男性スケーターの露出度は低い。(女性は水着なみのコスチュームでバンバン露出していますが。)だけど、その肉体美は、ぴっちり身体に張り付いたコスチュームの上からでも見て取れる。特に高いジャンプが求められるスポーツなだけに、スケーターは全員、臀部(おしり)の筋肉が大きく発達していて、尻フェチの僕としては目がくぎ付けになってしまう。

今日テレビで放映されていたショーは、Brian Boitanoというアメリカ人のスケーターが定期的に主催しているものだったらしい。この人、42歳にもなるのに、いまだに3回転ジャンプを軽々とやってのけるかつてのゴールドメダリスト。

Brian Boitanoの若かりし頃の写真

最近の写真

ショーの最後には、出演者の全員がエルビス・プレスリーの衣装を着て踊るという、度派手なものだった。そこに真っ赤なバージョンの衣装を着て、サングラスをかけて登場したのが、Brian Boitano。彼、完全にゲイですね。ネットで調べてみても、公言はしてないようだけど、ほぼ、ゲイと認知されているみたい。現在の居住地も、サンフランシスコだし。頑張れ、Brian Boitano!

Harold & Kumar

2005-01-23 05:21:23 | Weblog
大雪のため、外出は自粛中。そんな週末に観た映画の一つが『Harold & Kumar go to White Castle』。

前前から観たかった映画が、ついにレンタル。「ついに」というよりも、「早くも」としたほうが正しいかもしれない。映画が封切られた時は大々的にコマーシャルをしていたのだけど、あまり観客数が伸びなかったのか、映画館では長く上映されなかった様子。確かに、低予算のインディーズ系映画で、主人公も韓国系のHarold(ハロルド)とインド系のKumar(クーマール)という、超エスニックな二人でハリウッドの王道からは外れた内容。ジャンル的には、オバカな若者(大学生)を対象にしたハチャメチャ・コメディーで、『American Pie』や『There's something about Mary』と同じ系統。

DVDには共同脚本家の2名(名前からしてユダヤ系)のコメントも収録されているのだけど、その端々に、『アメリカン・パイ』を名指しして言及したり、『There’s something about Mary』の主人公を演じたベン・スティラーの話が出たりと、ある種、こうした先行映画を観て憧れて作ったという感じ。(Harold役の役者は、実際にAmerican Pieに出演していた。)

総合評価としては、駄作。American PieにもThere’s something about Maryにも及ばないレベル。だけど、白人中心のアメリカ社会を、エスニック系アメリカ人から観たステレオタイプが面白おかしく描かれていて、風刺映画としてはイイ線をいっている。脚本家の二人がユダヤ系なので、そうしたマイノリティーが観たアメリカ社会の歪みを敏感に捉えた作品。

例えば、アジア系やインド系はこんな風に描かれている:

・韓国系アメリカ人Haroldは東部の名門大学プリンストン大学を卒業して、投資銀行で勤務するエリート。
・インド系アメリカ人Kumarも、父親と兄が医師で、自分も医師を目指して勉強中の秀才。医学部の共通試験で満点を取っている。
・プリンストン大学の極東アジア人学生会に所属するアジア人学生はダサダサの秀才君たち。髪型は、勿論、七三分け。
・アメリカのコンビニはとにかくインド系のオーナーが多い。この映画にもインド系のコンビニ店主人が出てくる。そして往々にして、独特の訛りのある英語で”Thank you, come again!”と言う。

一方、白人にはこんなステレオタイプが登場する:

・アジア人Haroldに残業を押し付ける白人の上司と同僚。女ったらし。
・黒人というだけで逮捕・監禁する白人警察官。(Kumarは横暴な白人警官に対して「高校時代、こんな風に非白人の同級生をいじめていたんだろう。だけど、見下していたやつらが高校卒業後に大学進学するのに自分は頭が悪くて行けない。その復讐のために警官になったんだろう」、とののしる。)
・アジア人と白人のゲイ・カップルを夜道でバッシングする白人ギャング団。
・プリンストン大学の美人女子学生二人。両方ともイギリス人。脚本家のコメントでは、「プリンストン大学みたいなエリート校に美人学生がいるとしたら、アメリカ人じゃなくて、多分、イギリス人かなぁ」とのこと。実際、アメリカ人の間では、イギリス英語を話す人は頭が良い、気品がある、高貴、という先入観がある。テレビ番組とかでも、科学ものの番組のナレーションは、なぜかイギリス人がやっていたりする。一方、オーストラリア英語は、粗野で荒くれ者のイメージ。まさに「クロコダイル・ハンター」の印象が強い。

この他、色々なステレオタイプが登場する。それにゲイに対するステレオタイプも多く描かれている。例えば、Kumarが夜道、茂みの中で立小便をしていたら、突然、白人の中年オヤジが現れて隣りで立小便を始めたり、病院の待合席に座っていたら隣の太った白人オヤジが手を伸ばしてKumarを触ってきたり。

この映画の伏線として、韓国系アメリカ人Haroldは、同じアパートに住むラテン系美人のMariaに好意を寄せるのだけど、シャイな性格からHaroldは話しかけることもできない。一方、プリンストン大学の後輩で同じ韓国系のKimは積極的にHaroldにアタックするのだけど、Haroldは全くの興味なしでKimを避けようとする。これについて、脚本家の一人は、「(アメリカでは)アジア人男は性的対象として魅力あるとは思われていない。だから、Haroldをラテン系美人のMariaに恋をさせ、悩ませるという設定にした」と言っている。

やっぱり、アメリカではアジア人男は、「男っぽい男」としてのイメージがない。コメディーなんだけど、真剣に見ちゃうと笑えない作品。

恋人までの距離

2005-01-17 05:19:20 | Weblog
ミゾレのような雪が降る中を、今年買ったばかりのPeaコートに身を包み、徒歩15分ほどのクラブへ向かった。途中の本屋でBrianと待ち合わせし、二人でクラブに到着したのは10時半くらい。4階建てビル全てが一つのクラブで、1階と2階は吹き抜けのアトリウムになっている。僕とBrianはコートを腕に抱えたまま、下が見下ろせる2階の手すりに寄りかかって、既に混み始めたビル内の様子を眺めていた。いつも行くバーでは見かけない人たちばかり。中には、通っているジムの常連とか、他のゲイバーのバーテンダーとかも人ごみの中にまぎれているけど、何百人いるうちの一部にしかすぎない。

カッコいい人たちが多くて、周りを見回していると、すぐに誰かの目線とぶつかってしまう。20~30代がほとんどを占める客層に混じって、40代以上も徘徊している。そうしたおじさんの一人が僕の前を横切るとき、こっちをじろじろ舐めまわすようにして通り過ぎていった。(こんなおじさん組の一人に、Pink Partyで話した海軍のおじさんもいました。12月19日号に書いてます。)

こんなcruisyな雰囲気に圧倒されながら、目のやり場に困って1階にいる人たちの頭を上から眺めたりして気を紛らわしたりしていた。そして、11時を過ぎるあたりからビル全体が100%の入場率。それでも人はどんどん入ってくる。

集団の一部に同化していったBrianと僕は、少しずつ場の雰囲気に慣れていった。そうしたとき、20代の集いにたまにやってくる台湾人のJustinと遭遇。誰か知っている人に出会えたというだけで、Brianと僕は遭難から救助された気分になった。だけど、Justinの白人の知り合い(カレシ?)が遅れて到着したのをきっかけに、その二人とは別行動を取ることになった。

その直後、日系アメリカ人のShinと鉢合わせ。アジア人ゲイのグループで2年前くらいに知り合ったのをきっかけに何度か話はしていたのだけど、ここ1年ほど会っていなかった。Shinも、僕のことを見かけなくなったので、てっきり引越ししてどこかに行ってしまったと思っていたのだとか。

BrianをShinに紹介すると、Shinは、「君達付き合ってるの?」という単刀直入な質問をしてきた。Brianと僕は、お互いに顔を見合って「no way!(とんでもない!)」を同時に発していた。そこですかさず僕が、「But Brian likes Asian guys. (でもBrianはアジア人好き)」と言うと、Shinも条件反射で「OK, you’re a rice queen.」と言っていた。Brianは、そのことを否定するかな、と思っていると、意外にも「Yeah, I like Asian guys.」という返事。これがきっかけとなって、この晩、ShinはBrianを追いまわすことになる。

10分くらい話した後、ShinはBrianに名刺を渡して一度別れた。すると、間髪いれずして、弁護士JohnとボーイフレンドのMichel、そのNYに住む友人のWilliamがやってきた。Johnは、よく着るTシャツに「Idaho, no Udaho!」のメッセージが入っているので、僕は勝手に「John of Udaho」と呼んでいる。でも彼の本当の出身地はLA。(JohnとMichaelとの出会いは、10月31日号に書いてます。)

そしてこの晩、最大の驚きとなったのが、Michaelの友人、William。細身の長身で、スーパーモデル、Heidi Klum(http://www.km02.com/hklum/)も嫉妬するような美貌。Williamは白人男なんだけど、中谷美紀や中山美穂に似てる。NYから3連休を利用して遊びにきたという自己紹介を聞いて、「モデルに違いない」と気構えていたら、ブロンクスの小学校でアメリカ学(社会科みたいなもの)を教えているのだとか。そして今、22歳。

John曰く、その晩、John、Michael、Williamの3人でゲイエリアにあるレストランで夕食を取ったとき、ウェイターの目がWilliamにくぎ付けで、サービス最悪だったとか。「He didn’t get any tip.」と言ったJohnの言葉に全てが集約されていた。

モデルの素質があるくらい綺麗な人っていうのは、周りの人を虜にするんだなぁと改めて思った。男っぽい人のほうが好みの僕としては、Williamに性的に惹かれるということはないのだけど、とにかく完璧な理論に基づいてデザインされたような顔立ちにうっとり。さっきアジア人好きと公言したばかりのBrianも、僕に「William is gorgeous. I love his hair!」って興奮気味。綺麗過ぎる人の前に出ると、蛇ににらまれたカエルのごとく、誰もがおとなしくなるというのを目の当たりにした。

だけど、僕のタイプじゃない、っていう強み(?)というか肩の力が抜けたところが僕にはあったので、「William, you should become a model. You’re tall, skinny, and you have a beautiful face and skin.(William、モデルになったらいいんじゃない。背も高いし、やせてるし、綺麗な顔立ちで肌も綺麗だし。)」と大絶賛した。すると、Williamは、「I haven’t considered modeling. But thank you.(モデルになることは考えたことなかったけど、でもありがとう。)」っていう素直な回答。出身は、Michaelと同じオハイオ州の片田舎だそうで、見た目はスーパーモデルでも、中身は田舎育ちのピュアな22歳なんだなぁとホンワカさせられました。

この夜は、Williamみたいな魅力的なゲイが何百人と詰まったクラブで、しかも、みんなが人ごみのなかに誰かを探して目線が絶えず交錯。だけど僕が一つ達観したのは、こういう場所は、既に知り合いの友達とばったり出会ったり、その友達の友達に出会うことで友達の輪を広げるのには絶好の機会だけど、カレシ候補生に会う場所じゃないということ。まったく知らない人と出会ったとしても、その夜限りで終わるような雰囲気。それに、一人で徘徊しているのは40代以上のおじさんばかりで、ハンサムな若者達は仲間内で寄り集まって外界を完全にシャットアウトしている状態。

Will Smithがゲイ役を演じて話題になった映画「Six Degrees of Separation」がある。その映画のタイトルの意味は、6人たどれば世界の誰とでもつながっているということ。スタンレー・ミルグラムという社会学者が、1967年に発表した理論“Six Degrees of Separation(6次の隔たり)”に基づいているのだけど、恋人も、友達の輪を広げた先にあるのかもしれない。

混沌

2005-01-16 05:18:31 | Weblog
今週末は、17日(月曜)がMartin Luther King Jr.の誕生日で休日。しかも、木曜日は大統領就任式があるので、その日は政府機関は一斉に休みになる。既に今週末からテロや抗議デモ対策に、コンクリートのブロックがいたるところに設置されて、物々しい雰囲気。それに加えて、今週末はレザー・フェチのゲイのお祭りが開かれていて、太陽がサンサンと照っている日中から皮のジャケットやチャップス(カウボーイがジーンズの上に着るズボンみたいなもの。股間とお尻の部分が丸見えのデザイン)を着た中年ゲイが街中を闊歩している(レザー軍団に若い人がいないのは何故?)。これ以上の混沌はないっていうくらい。今晩は雪も降るらしい。

そんな3連休の中日が終わろうとしているけど、世間が騒々しくてどこか気疲れ気味。なんでこんなに疲れてるんだろうと、今週末の動きを振り返ってみると、納得。金曜夜から20代の集まりに出かけ、その後ゲイバーに繰り出し、土曜日も午後Brianとコーヒー片手におしゃべりした後、4人のゲイ友達と4件のゲイバーをハシゴ。今日の日曜は、新作ゲイ映画「Bad Education」を観ようとBrianらと映画館に行ったら、チケットが売り切れ。しょうがなくコーヒー屋に行って2時間だべって時間つぶし。その後、食材の買出しをして自宅に戻り、溜まった洗濯物をしているところ。

そして今晩は、毎週日曜夜だけゲイバーになるラウンジへ繰り出す予定。ここまでゲイバー通いが続くと少し食傷気味。しかも、ゲイバーに行っていい男を沢山見ても、結局、独り身の自分を一層意識することになって精神的に憂鬱になってしまうことが分っているとね。だけど、積極的に外に出て行かないと、出会える人にも出会えないし。これって宝くじと一緒。当たらない確率のほうが断然高いけど、買わないと当たらない。恋人探しって辛い。

そんな愚痴を言いつつ、年末にデートを重ねたMarkへは、付き合えないっていうメールを出してお別れした。率直にあまりタイプじゃないって自分の気持ちを伝えたら、「正直に言ってくれてありがとう」の返事。「Markってええ人やん」(なぜか大阪弁)と涙が出そうになったけど、ここで折り返し連絡してしまうと、ずるずる変な関係になってしまう、と思いとどまった。

話し転じて、来月あたり、Brianに誘われてSeattleに旅行に行くことになりそう。Brianのお兄さんがSeattle在住で泊めてくれるらしい。北米も色々旅したけど、なぜかSeattleは空港にしか行ったことがなかった。これも運命?将来、Seattleに住むことになるかもしれないし。僕って結構、運命を信じるタイプかも。