6年前から3匹の金魚を飼っていました。そのうちの2匹は少し前に死んでしまったのですが、残りの1匹はかなり頑張って生きていました。
この子はかなり強い生命力を持っていました。一時期はどうしても身体が逆さまになってしまう状況が続いた事もありました。「転覆病」というらしく、エサのやりすぎなどが考えられるとの事でした。
ムスメがどうしても餌をたくさん入れてしまうので、何度も注意していた矢先でした。絶食をしてみたところ、見事に復活しました。
そんな事を乗り越えながら、1匹でずっと頑張っていましたが、だんだんと弱り始めていました。
まず、水槽の底に沈んだきり、動かなくなりました。
以前は、餌を入れると嬉しそうに浮かび上がってきて、パクパクと元気に食べていましたが、それも出来なくなっていました。弱り始めの頃はそれでも力を振り絞って浮かび上がりなんとか食べていましたが、それも出来なくなっていました。餌が沈んでくるのを待って、パクリという感じです。
あとは、水槽の片隅でじっとしています。もしかして、死んでしまったかと心配になり、見に行くと、「生きてるよー!」という風に口をパクパクさせて生存確認していました。
そして、目の色が濁り始めました。明らかに元気がない様子。それでも、そんな状態のまま、結構頑張っていて、毎日、様子を観察しながら応援していました。
そしてある日、遂にどんなに覗き込んでも、水槽をコンコンとノックしても、身動きひとつしなくなってしまいました。
動かない金魚を見て、突如として、「死」というものをリアルに感じたのか、ムスメは号泣
世話はほとんど私がしていて、あまり興味なさそうにしてたのに、ビックリしました。
「金魚ちゃんのお別れ会しないとね。」
と話して、庭の花を摘んできて、
「今までありがとう。」
とお礼をしてお別れをしました。
金魚と言えども、お別れは悲しいものでした。なんとなくムスメは生命というモノを少し学んだのではないかとも思えた出来事でした。