上野オンライン将棋教室ブログ(横浜西口大人将棋教室)

平成31年1月から開講している横浜西口大人将棋教室のブログです。現在は上野オンライン将棋教室も併せて開講中です。

子供は元気!

2008年07月30日 | 将棋関係
7月22日と29日の二日間、
目黒区立宮前小学校に行ってきました。
サマースクールで、各1時間半、将棋の講座です。

最初に挨拶をして、
みんながどれくらいのレベルかを調査してみると、
ルールを知らない子~うろ覚えの子と、
すぐに将棋を指せる子が半々くらい。

で、臨機応変に二つに分けて、

Aグループ 駒の動かし方を大盤を使って教える
Bグループ すぐに指せる子は子供同士で指してもらう

って感じにしました。
既にルールが分かる子は、すぐに指したいでしょうし。

Aグループは、
まず「山崩し」で駒に慣れてもらい、
その後、駒の動かし方を大盤で。
担当の先生(校長先生と副校長先生!!)に、
マグネットを用意していただき、
一つずつ、駒の動けるところに置いてもらう、
ということをやりました。

この時、上野流は、

「この駒の動かし方が分かる人は手を挙げて!」

と言って、その中の1人に実際に出てきてもらい、
マグネットを置いてもらいます。
そして、正解ならみんなで拍手!

中学生になったらまた別ですが、
小学生はみんな手を挙げるし、
指された子は嬉しそうだし、
指されなかった子は悔しそうです(笑)

で、今回は1時間半一回きりなので、
駒の動かし方と将棋の目的を教えたら、
すぐに子供同士で将棋を指してもらうことにしました。
ミニ冊子で駒の動かし方を確認しつつ、
みんなそれなりに楽しんでいたようです。

(29日は人数が少なめで余裕があったので、
 上手が玉のみ、
下手が持ち駒 飛、角、金、銀を持ってもらい、
詰ましたら勝ち、というルールで一局指してから、
子供同士で指してもらいました)

将棋を正式に指せるようになるには、

1 将棋の目的(玉を詰ます)
2 駒の動かし方(表8枚、裏6枚)
3 駒を成る
4 駒を取る
5 駒を打つ
6 初形の並べ方
7 詰む、という認識

までが必要ですが、
最初はうろ覚えでも、
やっているうちにできるようになると思います。
駒の動かし方は、テキスト等を見ながらでもいいですし。

これを、時間や状況(人数等)を考慮しながら、
出来るところまでを楽しくやっていければ、と思います。

あと、上野流のやり方としては、

1 「お願いします」
  「負けました」
  「ありがとうございました」
  を必ず言えるようにする
2 最後に駒を片付ける時は、
  みんなで、玉から順番に枚数を数えて駒箱にしまう

を心がけています。
将棋を通して、
礼儀や、物を大切にすることを学んで欲しい、と思うからです。



今回も、朝日新聞社様、毎日新聞社様には、
大変お世話になりました。
改めて御礼を申し上げます。

コメント (2)
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知恵

2008年07月20日 | 対局
C1 対村山五段

お互いに手出しが難しい、第1図。



後手としては、
先手が動いてきた時に、
△8五桂等の反撃を狙いたい。

第1図では▲5五銀が攻めの形だが、
△6三銀で大変。

先手はどうやって攻めの形を作ってくるのだろう、
と考えていたところで、

▲4七金! には驚いた。
こう上がってくれるなら、不満はないと思っていたから。
しかし、以下の先手の構想は絶妙だった。

少し進んで第2図。



先手は、

1 ▲1七香~▲1八飛として、1筋を狙う。
2 △2四銀と上がらせて、今度は6筋を狙う。

この組み合わせで、困った。
6筋の位を逆用された感じである。

もちろんまだ難しいが、
先手がうまくポイントを稼いだ形になり、
以下負け。

朝日杯将棋オープン戦 対武者野七段

一分将棋の中、
勝ったのでは、と思っていた。



第1図の▲2三歩で、後手の受けが難しい。

1 △同金は▲4三成桂だし、
2 △5三竜は▲4一金の一手詰め。

しかし、正しい受けがあった。

3 △4一歩



「敵の打ちたいところに打て」
を地で行く好手。
よく見たら、全然負けだった。

負けるのは悔しい。
でも、それを生かすこと。
今まで、ずっとそうしてきた。
コメント (7)
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組み合わせ

2008年07月12日 | 対局
王位戦 対飯塚六段

少し苦しいが、
相手の飛車角を押さえ込めば、と思っていた第1図。



1 ▲同歩なら角道が止まるし、
2 ▲同角は△同銀で無理筋。

そう読んでいたところで、
全く読んでいなかった一手を指された。


▲3三歩。



このタイミングが絶妙だった。

もう少し後だと△3一金と引く手が生じるが、
このタイミングだけはできない。
▲4六角と強く出られて支えきれないから。

と言うわけで△同桂と取った手に対し、
今度はじっくりと▲4六歩と手を戻す。



この一連の手順で、参った。
もともと、玉型が大差なので、
手を作られたら収拾がつかない。
後手は△2五桂と取れないのもつらい。
(▲同歩で、▲1七角の活用ができるから)

以下、いろいろあったが、負け。


手の組み合わせを丁寧に読むこと。
次に生かしていきたい。


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神津島初体験!

2008年07月06日 | 将棋関係
4日から今日6日にかけて、
神津島、行ってきました!

そもそも、ですが、
皆さん、神津島(こうづしま)ってご存知ですか?
恥ずかしながら、僕は名前すら知りませんでした。
でも、これを機会にがぜん興味が出てきました。

神津島は、伊豆諸島の中の一つの島です。
神津島オフィシャルページ

他には、大島、利島、新島、三宅島、御蔵島、八丈島、青ヶ島等があります。

仕事内容は、
5日の午前中が小学生対象の将棋教室で、
午後は大人対象の将棋教室。

前エントリーにも書きましたが、
今回の旅は、まず予定していた飛行機が欠航になったところからスタート。

そして、一旦帰宅して、23時発(!)のフェリーで再出発。
船の中で一泊して、5日の9時10分に神津島到着。
すぐに宿に行って荷物を置き、
関係者との顔合わせ、将棋教室の打ち合わせを簡単に行い、
10時から将棋教室開始という強行軍でした。

今回連盟からは、
武市六段と僕、そして担当の職員の3人のメンバー。
武市先生とは、遊々将棋塾で仕事を何度もご一緒させて頂いているので、
綿密な打ち合わせがなくても、その場で講義も指導も何でもできます。

小学生は、ルールが分かっていて、
将棋を指すことが出来る子がほとんどでした。
むしろ先生やその他の大人で、

「今日初めて将棋を指します」

という方が数名いらしたので、
駒の動かし方等のルールを簡単におさらいしてから、
指導対局開始。

子供達はみんな真剣に指していました。
先生曰く、
「授業中では見られない目の輝きだった」
そうです(笑)

午後からは大人の部。
かなりの将棋ファンが数人いて、
立派な7寸盤! を持参する方も。
御徒町で腕を磨いたという方もいらっしゃいました。

翌日、午前中に島内をぐるっと見て回ってから帰る予定が、
予定していた飛行機がまたまた欠航。
霧が深く、高速船(といっても4時間くらい)も出られないということで、
行きと同じくらいの時間がかかる大型船(9時40分発)で、帰ることに。
東京に着いたのは17時半でした。
人間が利便性を求めたところで、
自然にはかなわないということを実感しました。

そして、こうしてできた時間を利用して、このエントリーを書いています。
船全体が微動していて、キーを打つ手も震えています(笑)


棋士って何のためにいるんだろう、
と考えます。
今回の神津島行きで感じたことは、
大きく考えて、ですよ。

「みんなの幸せのためにいるのではないか」

です。

将棋と言うゲームで楽しい時間を過ごす。
将棋を通して、自分が成長する、向上する喜びを味わえる。
将棋を通して、様々な人との交流を深めることが出来る。

こうしたことのお手伝いをさせて頂く、
何かのきっかけになる。
あとは、自分よりも高い技術を持っている人がいる中で、
おこがましいのですが、
棋士という、一つのことを何十年もかけて究めた存在。
棋士と出会うことで、
これも、何かのきっかけになるのではないか。

(もちろん、棋士以外でもこうした活動を
 行っている方はたくさんいらっしゃいます。
 そうした方々の尽力に感謝すると共に、
 力を合わせていければと思っています。)

選手としての鍛錬を行う一方、
こうしたことを念頭において、
毎日をすごしていきたいと思います。

神津島の皆さん、
本当にお世話になりました。
また、ありがとうございました!
皆さん優しい方ばかりで、
楽しい時間を過ごすことができました。
懇親会で頂いたお刺身や岩のりで作ったおにぎり、
その他食べ物もおいしかったです。

最後に、
今回の企画のおおもとである、
財団法人 東京都スポーツ文化事業団様に、お礼を申し上げます。
ありがとうございました!
素晴らしい経験をさせて頂くことができました。


今後、神津島で密かな将棋ブームが起これば嬉しいです。


コメント (3)
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交通機関

2008年07月04日 | 将棋関係
今日から、神津島に行ってお仕事です。
14時45分の飛行機で出発し、
15時30分に神津島空港に着くはずだったのですが…

今、自宅でこれを書いています(笑)
(現在16時)

天候不良のため、飛行機が欠航。
(東京は晴れなんですが、
 現地は雲がかなり出ているそうです)

と言うわけで、一旦帰宅し、
23時発のフェリーで行くことになりました。
そんなあ…(泣)

ここで思ったこと。

「目的地まで予定通りに着くということは、
 すごくありがたい!!」

今までの人生で、
こんな経験はほとんどありませんでしたから。
高校の修学旅行の時に、
理由は忘れましたが青函トンネルが使えず、
急遽フェリーで北海道入りしたことくらいです。

これからは、
電車が少しくらい遅れても、
無事に目的地に着けば文句は言いません(笑)
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