横浜西口大人将棋教室ブログ

平成31年1月から開講している横浜西口大人将棋教室のブログです。体験大歓迎です。

教室日記 9月15日

2019年09月16日 | 教室日記
本日の講義のテーマ、まず級位者クラスは「歩の攻め手筋」でした。

歩は、将棋の駒の中で最も働きが弱いのですが、
この歩をうまく使うことでグッと強くなります。
という訳で、代表的な歩の使い方である、
「垂れ歩」「叩きの歩」「合わせの歩」「焦点の歩」の基本を解説し、
その後応用問題を解いてもらう形で進めました。

続いて有段者クラスは「▲6五角問題」でした。

角交換系の振り飛車における、
居飛車から▲6五角(あるいは△4五角)で角成を狙う手に対して、
さまざまなパターンの受け方を解説しました。
特に△3三角戦法における▲6五角は、今までの常識が覆える可能性があり、
そのあたりの最新の事情も少し説明しました。

講義の後は指導対局です。
今日は体験の方が多く、常連の方を含め、
級位者クラスが満席、有段者クラスもほぼ満席でした。
人数が増えると感想戦時にどうしてもお待たせする時間が増えます。
感想戦も一人ずつ行うのではなく、
途中で何回も回る形にしてなるべくお待たせする時間を減らすように心がけています。

さて、お知らせがあります。
当教室、受講する方の数が増えたので、
既存の「有段者クラス」「級位者クラス」に加えて、

「入門クラス」

を増設致します!!!

級位者と一口に言っても、実際は棋力の幅がかなり広く、
講義のレベルをどうしようかいろいろと悩んでいました。
入門クラスを作ることで、さらに受講者にあった講義が可能になります。

改めて、当教室は以下の形になります。
(級位者クラス、有段者クラスの時間はそのままです)

入門クラス(15級~9級程度) 10時半~12時半 
級位者クラス(8級~1級程度) 13時 ~15時
有段者クラス(初段~五段程度) 15時半~17時半

しばらくはこの形で運営し、
これでも増えるようでしたら、さらに新しい形(講師をもう一人追加)も考えます。


横浜に大人が安心して通える将棋教室がある。
皆さんにそう言ってもらえるよう、毎回の授業をよりよいものにしていきたいと思います。
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教室日記 9月1日

2019年09月02日 | 教室日記
今日の講座のテーマは、

級位者クラス 角換わりの基本
有段者クラス 最新の角換わり事情

でした。

序盤をテーマにする時は、いつも悩みます。
将棋ファンだと居飛車党と振り飛車党が大体半々くらいですから、
基本的に対抗形を解説した方が良いのですが、
プロ間で大流行していることもあり、今回は角換わりを取り上げました。

級位者クラスは、「角換わりって何ですか?」からはじまり、
棒銀、早繰り銀、腰掛け銀、そして▲4五桂速攻型などの攻撃形の基本、
そして現在の角換わりの基本図までを解説しました。

有段者クラスは、角換わりの流行の理由を挙げ、
現在の角換わりの基本図からの主な指し手、
そして千日手と打開の仕組みなどを解説しました。

プロが指す現在の角換わりは、指し手の意味が複雑です。
駒組みが終了後、どちらかが仕掛けてシンプルに戦いが始まるものだけではなく、
千日手模様で玉が行ったり来たり、金が上下したりで間合いを計る展開が多く見られます。
級位者クラスでは、「このあたりがよく分からず、振り飛車党に転向しました」とおっしゃる人もいました。
また、有段者クラスでは、最新の定跡についてさらに突っ込んだ質問などもありました。

当教室の生徒さんの中にはプロの対局の観戦が好きな方もたくさんいらっしゃいますので、
そうした意味でも、少しでも適切な知識を得て、理解を深めてもらえたらと思います。



さて、今回は級位者クラスが定員一杯で満員御礼になるなど、
たくさんのお客様に来て頂いて嬉しい限りです。
また、次回9月15日(日)の級位者クラスが、9月1日の時点で満席(!)となりました。(有段者クラスは9月2日の時点でまだ空きがあります)

そこで、一つお知らせです。

現在の1日2コマ制から、
午前に「初級クラス」を増やし、1日3コマ制にするお話しを進めています。

確認すると、

(今年1月から9月までの体制)
級位者クラス 13時~15時
有段者クラス 15時半~17時半

でした。これを、

(今年10月からの体制案)
初級クラス  10時半~12時半 ←NEW!
級位者クラス 13時 ~15時
有段者クラス 15時半~17時半

と考えています。
現在、級位者クラスは、1級~10級位の方が受講されていますが、
かなり棋力の幅が広く、講座等で皆さんに楽しんで頂けるよう、試行錯誤を繰り返してきました。
これが、級位者クラスを二つに分けることで、さらにそれぞれにあった講座が可能になるかと思います。

初級クラスと級位者クラスの線引きはまだ明確に決めてはいませんが、
大体のイメージは、

初級クラス  15級(初心)~8級程度
級位者クラス 1~7級程度

を考えています。

詳細が決まりましたら、また正式に告知させて頂きます。
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教室日記 8月18日

2019年08月19日 | 教室日記
今回の講座のテーマは、

級位者クラス 「詰みを逃れる」
有段者クラス 「終盤のゼット」

でした。

まずは級位者クラス。
終盤力をつけるために詰将棋を解き、相手玉を詰ます訓練をする方は多いと思います。
しかし、同じようでも「自玉の詰み」を読むのは難しいものです。
という訳で、自玉に王手がかかっている局面から、
正しい玉の逃げ場所を考える練習問題を順番に解いていき、
最後に私の実戦の局面の応用問題を考えて頂きました。

ただし、教室終了時にある生徒さんから、
今日の講座は難しかった、という意見がありました。
級位者クラスは1~10級位まで棋力が幅広く、
練習問題を出す際に最初は易しく、徐々に難易度を上げる方式を取っていますが、
改めて、そのバランスを考え直します。


有段者クラスでは、「ゼット(絶対に詰まない)」についての情報を整理しました。
自玉をゼットにすることで、自玉を気にせず、
相手玉を寄せる事に集中することができます。

また、実際には純粋な「ゼット」が出現することは少なく、
むしろ条件付きのゼットが出現しやすいので、そのお話もしました。
(例 斜めゼット→角や銀などの斜めに利く駒を渡さなければ詰まない)
そして、最後は練習問題2題を解いて頂きました。



さて、今回は有段者クラスである生徒さんから、
「棋譜並べ」について質問を頂きましたので、少し自分の考えを書いてみます。
(あくまで現在の上野の考え方ですのでご了承ください)

上達のための定番である「棋譜並べ」は、
何の目的で、どのようにやればよいのか、分かりづらい面があります。
(一例として、詰将棋は明らかに終盤力の向上につながる)

プロの将棋の棋譜を並べるのは、
書道に例えれば「お手本をなぞること」だと私は考えています。

序盤の駒組、
中盤の手筋、駒の活用、
そして終盤の寄せ、しのぎ。
プロの将棋には、(私も含めて)学ぶべき大切な手がたくさん指されています。
プロの棋譜をたくさん並べることで、
自然と良い手、本筋の手を知ることができますし、
自然とそうした手が思い浮かぶようになると思います。

(厳密に言えば、プロの将棋も悪手は多く指されています。
しかし、その悪手もほとんどは部分的なセオリーに則った手であり、
「現在の局面の状況、条件下では悪手になる」というケースがほとんどでしょう)

ただしプロの指し手は、見ただけではその意味が分からないものもたくさんあります。
(私自身、奨励会級位者時代でも意味が分からないことが多々ありました)
なので、将棋を理論的に考えたいタイプの方(私もそうです)には、
棋譜並べはなんというか、茫洋としているかもしれません。
(そうしたタイプの方は、定跡書を読んで定跡手順を覚えたり、
 きちんとした答えのある詰将棋を解く方がしっくりくるかもしれません)

棋譜並べをする際、指し手の意味は分からなくても良いので、
ただなんとなく「この手が良い手なんだ」と思ってもらえればOKです。
好きな棋士の棋譜を並べ、なんとなく楽しい、というだけでもOKです。

上野が考える、棋譜並べのコツを3つあげます。

1、最初のうちは、できるだけ解説が多い方が良い。
  そして解説を読みながら並べる。
  (例 新聞の観戦記を一局分切り抜いて並べる、将棋世界の観戦記、
     丁寧な解説のある実戦集、携帯中継の対局振り返り等)
2、自分が好きな戦型、好きな棋士の棋譜を並べる。
  (この方が興味を持って並べることができる)
3、それほど意味を深く考えない。なんとなくこれが良い手だ、と思えればOK。

もちろん、プロやアマトップを目指すような方は、
一局の指し手の意味をとことん考えるようなスタイルの棋譜並べも良いでしょう。



次回の教室は9月1日(日)です。
級位者クラス、有段者クラスともに体験大歓迎(要予約)です。
教室の要項はこちらをご覧ください。

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教室日記 8月4日

2019年08月05日 | 教室日記
今回の講座のテーマは、
級位者クラス「引き算の攻め」
有段者クラス「端攻めの考え方」
でした。

最近、攻めるということそのものについて考えたところ、
攻めの基本は以下の3つではないかと考えるようになりました。

1、足し算の攻め→数の攻め。利いている駒が多い方が勝つ、将棋の基本
2、引き算の攻め→相手の守備駒の利きを減らしてその地点で勝つ
3、金縛りの攻め→ある駒を飛車、角、香などの利きでくぎ付けにして攻める

今回はこの3つを簡単に説明してから、
本題である引き算の攻めの問題を皆さんで解いてもらう形にしました。
最後に、私の公式戦の実戦から応用問題を出題。

続いて有段者クラスでは、
端攻めの考え方ということで、端攻めについての情報を整理しました。
端攻めを行う目的に始まり、
端攻めが有効な理由、主な囲いの端攻めへの耐久度の比較、
応用問題として、典型的な局面からの端攻めに必要な持ち駒と手順の組み合わせを考えてもらいました。



今回は、教室における講座の意義などについて、自分の考えを書いてみます。

将棋教室のスタイルは以下の二つが多いと思われます。

1、大盤を使った講座+指導対局(+生徒同士の対局)
2、指導対局(+生徒同士の対局)

教室を運営する立場からすれば、
2の方が労力は少ないです。
大盤を使った講座を行うためにはある程度の準備が必要ですし、
そもそも幅広い棋力層を対象に、全員が満足する講座は簡単ではありません。
当教室は「級位者クラス」と「有段者クラス」に分けていますが、
級位者と言っても1級~10級あたりと幅広いですし、
有段者クラスも初段~四段、五段と幅広いです。

その点、指導対局のみであれば、全ての時間、その方のレベルにあった教え方をすることが可能です。

しかし、大盤での解説を聞くことが好きな方も一定数いらっしゃいますし、
上達のための重要な知識は、
指導対局で同じアドバイスをするよりも、
全員に解説した方が効率的という面もあります。
また、最近は両クラスで質問や発言が増え、
ある局面についてみんなでいろんな意見を出し合えることもメリットだと考えます。

教室を始める際、どちらの方式にするか迷った末、
私は1を選択しました。
授業時間は、各クラスとも120分なので、
「解説30分+指導対局90分」という形にしており、
特別に何かない限り、これを続けていこうと思っています。
講座とテキストはまだまだ至らない点もあり、反省の日々ですが、
その経験を生かして改善を続け、
毎回の講座を今後も自分らしく丁寧に行っていきたいと思います。

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教室日記 7月21日

2019年07月22日 | 教室日記
今日の講義のテーマは「歴史に残る名手」。
級位者クラスと有段者クラスでは、取り上げる局面を微妙に変えました。

まず級位者クラスで最初に紹介したのは、
加藤一二三先生が名人位を獲得した際の「▲3一銀」の妙手です。
加藤先生が18歳でA級という偉業を成し遂げたこと、
そしてその後名人になるのが40を過ぎてからなど、背景も合わせて解説しました。

その他、いくつかの局面を取り上げ、
最後におまけとして、私が指した将棋での妙手を紹介しました。

こうした歴史に残る名手を知っても、直接棋力の向上には繋がらないかもしれませんが、
将棋というゲームの素晴らしさを知ることができますし、
こうした機会も大事だと思い、今回の講義を企画しました。


さて、今日は自分の指導遍歴について、少し書いてみたいと思います。

私の指導対局のキャリア(?)のスタートは、
奨励会時代、師匠の自宅教室です。
ここで師匠や先輩棋士、先輩奨励会員の教え方を見て学び、
指導対局を少しずつ行いました。
その後、20歳で初段の頃、将棋会館の「火曜教室」で講師を務め、
25歳頃からは遊々将棋塾。
その他厚木と町田の子供スクールなどなど、様々な機会で指導を行い、
現在はこの横浜西口大人将棋教室と将棋連盟の子供スクール横浜校をメインに、
各種レッスンを行っています。


また、先輩棋士や先輩女流棋士に教えて頂いたこと、
指導について話している時の何気ない一言などから学び、
それを生かしています。

現在私は、以下の3つを教える指導を心がけています。

1、その方の現状(できている点と課題)
2、(その方にとっての)目指す状態
3、1から2になるためにはどうすればよいか、具体的な方法

今指した指導対局において、まずできている点、その将棋の好手をお伝えします。
次に、疑問手があればそれを指摘し、どう指せばよかったのかをお伝えします。
それに加えて、代替手だけではなく、
「どのように考えれば正解にたどり着けるのか」をなるべくお伝えするようにしています。
また、その一局だけではなく、
具体的な目標(例えば5級など)があれば、そのためのアドバイスもお伝えします。

一応、私もそれなりの経験を積んできたつもりですが、
至らない点も多く、反省の日々です。
その上で、少しでも良い指導を行い、
皆様の棋力向上のお役に立てるように、さらに精進したいと思っています。

次回は8月4日(日)です。
級位者クラス、有段者クラスともに体験大歓迎です。
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教室日記 7月7日

2019年07月07日 | 教室日記
今日の講義のテーマは囲いです。
級位者クラスは「囲いの基本」として、よく使う囲いの特徴を整理しました。
また、珍しい名前の囲い(いちご囲いなども紹介しました)

さて、美濃囲いから高美濃→銀冠という進展を解説していた時に、
(注・先手が振り飛車を選択した際の美濃囲いの符号で解説します)

「銀冠に進展させるのは上部からの攻めに強くなるとのことですが、
 銀の頭が弱点になるので、上部からの攻めに強いとは言えないのではないですか?」

という質問がありました。
‥数秒固まって考えたあげく、
な、なるほど! と思いました。

確かに、銀冠の弱点は銀頭です。
これは美濃囲いや高美濃では出現しません。
銀冠に組み替えたがゆえにできる弱点なのです!

一応、講師としては、
「銀冠になったことで、桂頭(3六の地点)や端(1六の地点)が強化されているので、
 全体的に見て、上部からの攻めに強くはなっています」
と答えましたが、上記の質問は目から鱗でした。

まあ、あとは銀頭を攻められて本当に困るのは、
4四角など2六の地点に角が効く配置での銀頭攻めです。
それ以外では、銀頭を攻められてもそれだけでは致命傷にはなりません。

しかし…まだ頭の中でぐるぐる考えています。
銀冠に組むからこそ銀頭の弱点が発生するのか…。
もう少し考えてみます。

有段者クラスは「囲いの進化」と題して、
「穴熊は有効な囲いなのか?」「矢倉は終わったのか?」など、
現在の囲いについての最新事情を解説しました。



ところで、将棋教室を開講していて思うこと。
それは、「名前って本当にたくさんあるんだなあ」ということです。
初めて見るお名前、苗字、いつも驚きます。
中には「一応42年日本で生きてきたのに、今日初めてこの漢字を見た!」ということもあります。
まあ、その方にとっては毎度繰り返される反応なのでしょうが…。
これからも、様々なお名前の方とお会いするのが楽しみです。
もちろん、メジャーなお名前の方も体験大歓迎です。
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教室日記 6月16日

2019年06月16日 | 教室日記
今日は女流45周年記念パーティーもあり、受講者数はやや少なめでした。
そんな中、級位者クラスではご夫婦で体験に来て下さった方もいました。

今日の講座は「格言」がテーマです。
普段何気なく使う格言を改めて見直し、
特に大事な格言は何だろう、とあれこれ考えました。

級位者クラスは「役に立つ格言」と題して、格言とは何かなど基本を解説した後、
上野が選んだ重要な格言5つを解説しました。

第1位 終盤は駒の損得よりスピード
第2位 玉は包むように寄せよ
第3位 と金の遅早
第4位 要の金を狙え
第5位 玉の早逃げ八手の得

特に第1位の「終盤は駒の損得よりスピード」はまさに至言であり、
「序中盤は駒得が大事だけど、将棋のそもそもの目的は相手玉を詰ますことなので、
 終盤になったら駒を損してでも玉を詰ますスピードが最優先」
ということを端的に言い表しています。

続いて有段者クラスでは、より具体的で役立つ格言を5つ解説しました。

第1位 寄せは俗手で
第2位 長い詰みより短い必至
第3位 四枚の攻めは切れない
第4位 端玉には端歩
第5位 内竜は外竜に勝る

この中で、私が最も大事だと考えたのは「寄せは俗手で」です。
鮮やかな妙手順で相手玉を寄せることができれば気持ちが良いですが、
いつもそうやって勝てるわけではありません。
大事なのは確実に寄せること。だから俗手が大事なのです。

格言とは便利なもので、
読みやすく語呂が良く、それでいて本質を短い言葉で伝えるものが多いのです。
もちろん上記以外にも役立つ格言はたくさんありますので、
もっと知りたい方は「将棋 格言」などで検索してみてください。
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教室日記 6月2日

2019年06月02日 | 教室日記
今日の講義は終盤がテーマです。

級位者クラスは「玉は下段に落とせ」。

テキストを作るにあたり、
そう言えばなぜ玉は下段に落とした方が寄せやすいんだっけ?
と改めて考えてみました。
すると、以下の3つだと気づきました。

1、一段目の玉は動けるマス目が5つしかない。
  中段玉は動けるマス目が8つ。
  よって下段に落とした方が寄せやすい。

2、将棋の駒は基本的に前に進むようにできている。
  だから、中段玉を下から追う展開は寄せづらく、
  よって下段に落とした方が寄せやすい。

3、将棋の駒は敵陣の三段目に入れば成ることができる。
  だから、下段の玉は成駒で攻めやすい。
  よって下段に落とした方が。寄せやすい。

まずはこのような理屈を解説し、
次に練習問題を3問。皆さんに解いてもらいながら解説をしました。

そして、最後に応用問題として私の公式戦の対局から次の一手を出題しました。

有段者クラスでは「終盤の技」と題して、
攻めの速度で負けていても形勢をひっくり返す4つの技を、
例題をもとに解説しました。

1、合駒請求
2、欲しい駒を手に入れる
3、相手の重要な駒を抜く
4、敵に打ちたい処に打つ

そして、応用問題としてやはり私の公式戦から出題。
用意した2問のうち、時間の都合上1問のみ。
その1問はかなりの難問のはずでしたが、正解した方が。凄い!

指導対局は、級位者クラスでは2局目に入る方もいました。
指導対局時間は90分で、大体は1局で終わることが多いです。
早い方は2局目も指します。


さて、今回は講座のテキスト作りについて書いてみます。
当教室では、級位者クラス、有段者クラス共に、
毎回30分の講義を行っています。

で、毎回当日迄にテキストを作成してきます。
最近は「A4で表裏一枚」のスタイルが定着しました。
将棋の場合は図面も使用しますので、
表面だけだとさすがに30分の講義用としては足りず、裏面も使用します。
ただし目一杯書くと分量が多すぎるので、ゆったりと書く感じです。

そして大体以下の流れを目指して作成します。

①理論や重要なセオリー
 ↓
②練習問題
 ↓
③応用問題

また、両クラスとも受講者に棋力の幅がありますので、
内容的にも、以下の流れを目指しています。

①易しい
 ↓
②中程度
 ↓
③難しい

30分の講義およびテキストは、まだまだ至らない面があるかと思います。
試行錯誤を重ね、より楽しめる、より上達につながるものを目指していきます。
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教室日記 5月19日

2019年05月19日 | 教室日記
今日の教室は、まずは名人戦の話題からスタート。
4月7日の教室で「名人戦特集」の講義を行い、
その際勝敗を「フルセットになる」と予想しましたが、全然違いました…。
改めて、豊島新名人おめでとうございます。
勝敗は意外な差がついたものの、熱戦が多く印象に残るシリーズでした。

そして、今回の講義のテーマは「形勢判断」です。

級位者クラスでは、まず形勢判断の基本的なことを説明し、
そして対抗形の一局面を上げ、具体的に形勢判断を行いました。
最後に応用編として、私の実戦の一局面の形勢判断→その判断をもとにした次の一手を解説しました。

有段者クラスでは、実戦的な形勢判断のコツなども交え、
さらに私の実戦の一局面の形勢判断→その判断をもとにした次の一手を2例、解説しました。
今回は特に有段者クラスで活発な意見交換がありました。


ところで、今回はこの教室を立ち上げた経緯について書きます。

ここ数年、子供対象の将棋教室が増えました。
将棋を習いたいと思っている子の受け皿がたくさんできたことは素晴らしいと思います。
私自身も将棋連盟主催の子供スクール「横浜校」の講師を務めており、
着実に生徒が増えてきたのを実感しています。

一方、「大人の、特に級位者が安心して通える教室が少ない」という声も常にありました。
前述のように、子供は教室があります。
大人の有段者も道場をはじめ、指す場所がある程度あります。
しかし、大人の級位者は道場に行っても同程度の棋力の方が少ないケースもあり、
既存の教室でも、有段者が多く気後れすることもあります。

こうした声にお応えしたい、と思っていたところ、
それまで個人レッスンやミニ教室等で場所を使わせて頂いていた宇宙棋院さんから、
「日曜日に本格的に将棋教室をやりませんか?」というお話がありました。
月に何回可能ですかと聞いたところ「第1~4週全て可能です」とのこと(!)。
さすがに毎週私がやるのは無理なので、
子供スクール本校の指導経験豊富な西尾七段にお願いして、以下の形にしました。

第1、3週 大人の教室(上野が担当)
第2、4週 子供の教室(西尾さんが担当)

で、前者の大人教室、はじめは級位者中心で考えていたのですが、
やはり有段者の方でも教室で習いたいというニーズがあり、現在の形になりました。



今年1月に開講して4か月が経ち、だいぶ慣れてきました。
来て下さる方も少しずつ増え、開講してよかった、と思います。

横浜には、大人が安心して通える将棋教室がある。
そう認識してもらえるよう、
これからも毎回の講義と指導対局を丁寧に行っていきたいと思います。
体験大歓迎ですよ。
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教室日記 5月5日

2019年05月05日 | 教室日記
令和になって最初の教室でした。

今回の講座のテーマは「相振り飛車」。
級位者クラスでは「相振り飛車の基本」と題して、
相振り飛車の基本的な事項を解説しました。

有段者クラスでは「相振り飛車の現状」と題して、
最近の流行である「角交換を行う展開」や「左穴熊」などを解説しました。

その際、両クラスで共通して「金無双」についての質問がありました。
相振り飛車の基本の囲いである金無双ですが、
違和感を持っている方が多いようです。
完成形が壁銀なので良い形に見えませんし、
玉のコビンを攻められる「うさぎの耳」も大きな弱点です。
そもそも「振り飛車党は基本的に美濃囲いが好き(ある先輩振り飛車党棋士)」なのです。

金無双自体完璧な囲いではありませんが、
どんな展開でもほぼ組むことができる事や、
端攻めに強いなどのメリットもありますし、
相振り飛車における美濃囲いは弱点も多い(端攻めや玉頭攻めなど)ことなどを解説しました。


ところで、当教室の指導対局について説明します。
30分の指導対局の後、1時間30分が指導対局タイムです。
手合はご希望通り、そしてモードを以下の3つから選択して頂きます。

・天使モード(優しい指導対局)
・普通モード(普通に)
・鬼モード(厳しい指導対局)

皆さん、指導対局に求めるものがそれぞれ違いますので、
この方式なら、ある程度ニーズを満たすことができると考えます。

また、初めて教室に来られた際にアンケートを書いて頂き、
「上達第一か、楽しみながら上達したいか」
「対局中のアドバイスの有無」
など、できる限りそれぞれのニーズに合うような指導を心がけています。


次回は「形勢判断」をテーマにテキストを作成する予定です。
級位者クラスでは形勢判断の基本を中心に、
有段者クラスでは私の実戦をもとに具体的な形勢判断の仕方を考えていきます。





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