5月18、19日の二日間、仕事内容は審判長と指導対局。
人生初の沖縄です。
ただし、土曜日の那覇空港にスーツとネクタイの人は、
私以外にいませんでした(笑)
一日目は地元の子供教室にて指導対局。
その後、県支部連合会の皆様の懇親会にお招き頂きました。
そして、二日目が文部科学大臣杯。
開会式の挨拶のあと、色紙の揮毫、そして指導対局です。
外は土砂降りで、絶好の将棋日和(?)です。
ところで、今回指導対局を行う上で感じたことを書きます。
以下はあくまで、自分のケース、考え方であり、
棋士それぞれの立場や考え方があることと思います。
指導対局を行なう側としては、
「丁寧な感想戦を心掛けたい」
という気持ちがあります。
また、
「一人でも多くの人と指したい」
という気持ちもあります。
この二つのバランスをどう取るのか、いつも悩みます。
どう解決しているのか、いろんな棋士の皆さんに訊いてみたいところです。
(受ける側の希望やご意見があれば伺いたいです)
私の場合は、とにかく後者を優先させます。
ですから、可能な場合、まずは面数を増やします。
会場に着くと、3面指しの席を用意して下さっている場合が多いのですが、
場所や盤駒の都合がつく限り、増やしてもらいます。
(こういうのは、大抵先輩棋士の見よう見まねです)
今回は、6面の用意をして頂いていたので、午前中はそのまま6面。
そして、午後からは会場に余裕ができたので、12面に増やしました。
私の経験上、5面くらいだと、全ての盤面が下手の手番、
という状態が現れますので、余裕があります。
ですから、これくらいなら問題ありません。
そして、感想戦は、急所の局面を一つだけやることが多いです。
一局通しての感想を伝え、良かった点、好手を伝え、
最後に改善点を一つ、局面を戻して伝える、という流れです。
その時、ケースバイケースですが、
「ここで好手がありますので、考えてみてください」
と実際に考えて頂くことが多いです。
(これをやることで、その対局の感想戦につきっきりにならず、
他の将棋の指し手を進めることが可能になります)
なるべく、感想戦の長さをどの対局でも同じくらいにしたいと思っていますが、
これは難しい。その感想戦の流れもありますから。
もし、指導対局を受けた方から、
「自分の感想戦は短かったのに、他の人には長くやっている」
と言われたら、申し訳ありません、というしかありません。
また、下手が快勝の将棋は、感想戦を短めにするケースが多いです。
そうして、とにかく一人でも多くの方と指せるようにします。
最後に、今大会の運営にあたり、
産経新聞社の皆様、
沖縄県支部連合会の皆様、
引率のご父兄の皆様、
その他関係の皆様に、一人の棋士として、厚くお礼を申し上げます。
多くの方の尽力により、こうした大会が成り立っていることは、
本当にありがたく、頭が下がります。
人生初の沖縄です。
ただし、土曜日の那覇空港にスーツとネクタイの人は、
私以外にいませんでした(笑)
一日目は地元の子供教室にて指導対局。
その後、県支部連合会の皆様の懇親会にお招き頂きました。
そして、二日目が文部科学大臣杯。
開会式の挨拶のあと、色紙の揮毫、そして指導対局です。
外は土砂降りで、絶好の将棋日和(?)です。
ところで、今回指導対局を行う上で感じたことを書きます。
以下はあくまで、自分のケース、考え方であり、
棋士それぞれの立場や考え方があることと思います。
指導対局を行なう側としては、
「丁寧な感想戦を心掛けたい」
という気持ちがあります。
また、
「一人でも多くの人と指したい」
という気持ちもあります。
この二つのバランスをどう取るのか、いつも悩みます。
どう解決しているのか、いろんな棋士の皆さんに訊いてみたいところです。
(受ける側の希望やご意見があれば伺いたいです)
私の場合は、とにかく後者を優先させます。
ですから、可能な場合、まずは面数を増やします。
会場に着くと、3面指しの席を用意して下さっている場合が多いのですが、
場所や盤駒の都合がつく限り、増やしてもらいます。
(こういうのは、大抵先輩棋士の見よう見まねです)
今回は、6面の用意をして頂いていたので、午前中はそのまま6面。
そして、午後からは会場に余裕ができたので、12面に増やしました。
私の経験上、5面くらいだと、全ての盤面が下手の手番、
という状態が現れますので、余裕があります。
ですから、これくらいなら問題ありません。
そして、感想戦は、急所の局面を一つだけやることが多いです。
一局通しての感想を伝え、良かった点、好手を伝え、
最後に改善点を一つ、局面を戻して伝える、という流れです。
その時、ケースバイケースですが、
「ここで好手がありますので、考えてみてください」
と実際に考えて頂くことが多いです。
(これをやることで、その対局の感想戦につきっきりにならず、
他の将棋の指し手を進めることが可能になります)
なるべく、感想戦の長さをどの対局でも同じくらいにしたいと思っていますが、
これは難しい。その感想戦の流れもありますから。
もし、指導対局を受けた方から、
「自分の感想戦は短かったのに、他の人には長くやっている」
と言われたら、申し訳ありません、というしかありません。
また、下手が快勝の将棋は、感想戦を短めにするケースが多いです。
そうして、とにかく一人でも多くの方と指せるようにします。
最後に、今大会の運営にあたり、
産経新聞社の皆様、
沖縄県支部連合会の皆様、
引率のご父兄の皆様、
その他関係の皆様に、一人の棋士として、厚くお礼を申し上げます。
多くの方の尽力により、こうした大会が成り立っていることは、
本当にありがたく、頭が下がります。