上野オンライン将棋教室ブログ(横浜西口大人将棋教室)

平成31年1月から開講している横浜西口大人将棋教室のブログです。現在は上野オンライン将棋教室も併せて開講中です。

教室日記 5月19日

2019年05月19日 | 教室日記
今日の教室は、まずは名人戦の話題からスタート。
4月7日の教室で「名人戦特集」の講義を行い、
その際勝敗を「フルセットになる」と予想しましたが、全然違いました…。
改めて、豊島新名人おめでとうございます。
勝敗は意外な差がついたものの、熱戦が多く印象に残るシリーズでした。

そして、今回の講義のテーマは「形勢判断」です。

級位者クラスでは、まず形勢判断の基本的なことを説明し、
そして対抗形の一局面を上げ、具体的に形勢判断を行いました。
最後に応用編として、私の実戦の一局面の形勢判断→その判断をもとにした次の一手を解説しました。

有段者クラスでは、実戦的な形勢判断のコツなども交え、
さらに私の実戦の一局面の形勢判断→その判断をもとにした次の一手を2例、解説しました。
今回は特に有段者クラスで活発な意見交換がありました。


ところで、今回はこの教室を立ち上げた経緯について書きます。

ここ数年、子供対象の将棋教室が増えました。
将棋を習いたいと思っている子の受け皿がたくさんできたことは素晴らしいと思います。
私自身も将棋連盟主催の子供スクール「横浜校」の講師を務めており、
着実に生徒が増えてきたのを実感しています。

一方、「大人の、特に級位者が安心して通える教室が少ない」という声も常にありました。
前述のように、子供は教室があります。
大人の有段者も道場をはじめ、指す場所がある程度あります。
しかし、大人の級位者は道場に行っても同程度の棋力の方が少ないケースもあり、
既存の教室でも、有段者が多く気後れすることもあります。

こうした声にお応えしたい、と思っていたところ、
それまで個人レッスンやミニ教室等で場所を使わせて頂いていた宇宙棋院さんから、
「日曜日に本格的に将棋教室をやりませんか?」というお話がありました。
月に何回可能ですかと聞いたところ「第1~4週全て可能です」とのこと(!)。
さすがに毎週私がやるのは無理なので、
子供スクール本校の指導経験豊富な西尾七段にお願いして、以下の形にしました。

第1、3週 大人の教室(上野が担当)
第2、4週 子供の教室(西尾さんが担当)

で、前者の大人教室、はじめは級位者中心で考えていたのですが、
やはり有段者の方でも教室で習いたいというニーズがあり、現在の形になりました。



今年1月に開講して4か月が経ち、だいぶ慣れてきました。
来て下さる方も少しずつ増え、開講してよかった、と思います。

横浜には、大人が安心して通える将棋教室がある。
そう認識してもらえるよう、
これからも毎回の講義と指導対局を丁寧に行っていきたいと思います。
体験大歓迎ですよ。
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教室日記 5月5日

2019年05月05日 | 教室日記
令和になって最初の教室でした。

今回の講座のテーマは「相振り飛車」。
級位者クラスでは「相振り飛車の基本」と題して、
相振り飛車の基本的な事項を解説しました。

有段者クラスでは「相振り飛車の現状」と題して、
最近の流行である「角交換を行う展開」や「左穴熊」などを解説しました。

その際、両クラスで共通して「金無双」についての質問がありました。
相振り飛車の基本の囲いである金無双ですが、
違和感を持っている方が多いようです。
完成形が壁銀なので良い形に見えませんし、
玉のコビンを攻められる「うさぎの耳」も大きな弱点です。
そもそも「振り飛車党は基本的に美濃囲いが好き(ある先輩振り飛車党棋士)」なのです。

金無双自体完璧な囲いではありませんが、
どんな展開でもほぼ組むことができる事や、
端攻めに強いなどのメリットもありますし、
相振り飛車における美濃囲いは弱点も多い(端攻めや玉頭攻めなど)ことなどを解説しました。


ところで、当教室の指導対局について説明します。
30分の指導対局の後、1時間30分が指導対局タイムです。
手合はご希望通り、そしてモードを以下の3つから選択して頂きます。

・天使モード(優しい指導対局)
・普通モード(普通に)
・鬼モード(厳しい指導対局)

皆さん、指導対局に求めるものがそれぞれ違いますので、
この方式なら、ある程度ニーズを満たすことができると考えます。

また、初めて教室に来られた際にアンケートを書いて頂き、
「上達第一か、楽しみながら上達したいか」
「対局中のアドバイスの有無」
など、できる限りそれぞれのニーズに合うような指導を心がけています。


次回は「形勢判断」をテーマにテキストを作成する予定です。
級位者クラスでは形勢判断の基本を中心に、
有段者クラスでは私の実戦をもとに具体的な形勢判断の仕方を考えていきます。





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