上野オンライン将棋教室ブログ(横浜西口大人将棋教室)

平成31年1月から開講している横浜西口大人将棋教室のブログです。現在は上野オンライン将棋教室も併せて開講中です。

教室日記 6月16日

2019年06月16日 | 教室日記
今日は女流45周年記念パーティーもあり、受講者数はやや少なめでした。
そんな中、級位者クラスではご夫婦で体験に来て下さった方もいました。

今日の講座は「格言」がテーマです。
普段何気なく使う格言を改めて見直し、
特に大事な格言は何だろう、とあれこれ考えました。

級位者クラスは「役に立つ格言」と題して、格言とは何かなど基本を解説した後、
上野が選んだ重要な格言5つを解説しました。

第1位 終盤は駒の損得よりスピード
第2位 玉は包むように寄せよ
第3位 と金の遅早
第4位 要の金を狙え
第5位 玉の早逃げ八手の得

特に第1位の「終盤は駒の損得よりスピード」はまさに至言であり、
「序中盤は駒得が大事だけど、将棋のそもそもの目的は相手玉を詰ますことなので、
 終盤になったら駒を損してでも玉を詰ますスピードが最優先」
ということを端的に言い表しています。

続いて有段者クラスでは、より具体的で役立つ格言を5つ解説しました。

第1位 寄せは俗手で
第2位 長い詰みより短い必至
第3位 四枚の攻めは切れない
第4位 端玉には端歩
第5位 内竜は外竜に勝る

この中で、私が最も大事だと考えたのは「寄せは俗手で」です。
鮮やかな妙手順で相手玉を寄せることができれば気持ちが良いですが、
いつもそうやって勝てるわけではありません。
大事なのは確実に寄せること。だから俗手が大事なのです。

格言とは便利なもので、
読みやすく語呂が良く、それでいて本質を短い言葉で伝えるものが多いのです。
もちろん上記以外にも役立つ格言はたくさんありますので、
もっと知りたい方は「将棋 格言」などで検索してみてください。
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教室日記 6月2日

2019年06月02日 | 教室日記
今日の講義は終盤がテーマです。

級位者クラスは「玉は下段に落とせ」。

テキストを作るにあたり、
そう言えばなぜ玉は下段に落とした方が寄せやすいんだっけ?
と改めて考えてみました。
すると、以下の3つだと気づきました。

1、一段目の玉は動けるマス目が5つしかない。
  中段玉は動けるマス目が8つ。
  よって下段に落とした方が寄せやすい。

2、将棋の駒は基本的に前に進むようにできている。
  だから、中段玉を下から追う展開は寄せづらく、
  よって下段に落とした方が寄せやすい。

3、将棋の駒は敵陣の三段目に入れば成ることができる。
  だから、下段の玉は成駒で攻めやすい。
  よって下段に落とした方が。寄せやすい。

まずはこのような理屈を解説し、
次に練習問題を3問。皆さんに解いてもらいながら解説をしました。

そして、最後に応用問題として私の公式戦の対局から次の一手を出題しました。

有段者クラスでは「終盤の技」と題して、
攻めの速度で負けていても形勢をひっくり返す4つの技を、
例題をもとに解説しました。

1、合駒請求
2、欲しい駒を手に入れる
3、相手の重要な駒を抜く
4、敵に打ちたい処に打つ

そして、応用問題としてやはり私の公式戦から出題。
用意した2問のうち、時間の都合上1問のみ。
その1問はかなりの難問のはずでしたが、正解した方が。凄い!

指導対局は、級位者クラスでは2局目に入る方もいました。
指導対局時間は90分で、大体は1局で終わることが多いです。
早い方は2局目も指します。


さて、今回は講座のテキスト作りについて書いてみます。
当教室では、級位者クラス、有段者クラス共に、
毎回30分の講義を行っています。

で、毎回当日迄にテキストを作成してきます。
最近は「A4で表裏一枚」のスタイルが定着しました。
将棋の場合は図面も使用しますので、
表面だけだとさすがに30分の講義用としては足りず、裏面も使用します。
ただし目一杯書くと分量が多すぎるので、ゆったりと書く感じです。

そして大体以下の流れを目指して作成します。

①理論や重要なセオリー
 ↓
②練習問題
 ↓
③応用問題

また、両クラスとも受講者に棋力の幅がありますので、
内容的にも、以下の流れを目指しています。

①易しい
 ↓
②中程度
 ↓
③難しい

30分の講義およびテキストは、まだまだ至らない面があるかと思います。
試行錯誤を重ね、より楽しめる、より上達につながるものを目指していきます。
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