GWらしく? 二つのお仕事に行ってきましたので、その報告です。
まずは4月29日、
横須賀・按針将棋サロン、指導対局会から。
横須賀・按針将棋サロンさんには以前にもお世話になっており、
今回が二回目の指導対局会です。
高浜女流2級とご一緒させていただきました。
今回は4面指し。
モバイルプリンタとノートPCを持参して、棋譜プリントのサービスを行いました。
また、今回は新しい仕組みを導入。
指導レベルを3段階に設定して、自由に選んでいただく形にしました。
天使モード(優しい)
普通モード(普通)
鬼モード(厳しい)
で、今回、この「指導対局レベルカード」を作ってみました!
(いらすとやさんのイラストをお借りしました。
ありがとうございます!)
皆さん、そもそも指導のレベルを指定することにあまり慣れておらず、
戸惑っていた方もいらっしゃいましたが、
趣旨を理解していただくと、
「私は鬼モードで」
「私はやさしい指導希望なので天使モードにしてください」
などなど、楽しそうに指定してくださいました。
今回、改めて感じたのは、指導対局に求めるものは、
人によって本当に様々だなあ、ということです。
上達したい、という方もいれば、
単純に強い人と指したい、という方、
駒落ちの勉強をしたいという方。
プロに勝ちたい、と気合を入れる方。
また、指導対局を受けるのが初めてという方もいれば、
教室等で定期的に指導対局を受けている方、
既に10人以上の棋士との対局経験がある方。
(中には50人以上という方も!?)
指導の達人になると、
そうしたニーズが、訊かなくても大体分かるそうです。
しかし、私にはまだ難しいですし、
私よりも経験の少ない若手棋士はなおさらでしょう。
この指導対局レベルカードを使うだけで、
指導対局を受ける前のほんのわずかな時間でも、
ある程度のニーズをくみ取ることが可能です。
少なくとも、優しい指導対局を希望する方に、
裏定跡や上手の秘策を用いることがなくなりますし、
厳しい指導を希望する方に対して、
基本定跡であっという間に負けてしまうこともなくなります。
次に、5月3日、
TVKハウジングプラザ横浜将棋まつり。
これは、将棋イベントの中では珍しく、住宅展示場の敷地内で行われます。
席上対局、プロの指導対局、サイン会、子供大会、青空将棋大会などなど、
盛りだくさんの内容です。
もちろん、将棋以外にもモデルハウスを好きなだけ回って楽しめます!
さて、今回の私の任務(?)は、11時からの一般指導対局と、
午後からは子供大会で負けてしまった子達の指導対局です。
一般対局では、横須賀・按針将棋サロンで初めて使用した、
指導対局レベルカードをちょっと進化させてみました。
こんな感じ。
今回は5面指しに備えて5セット作りました。
(カード入れは100円ショップで3枚入り100円でしたから、
経費は計500円です)
今回は、「二枚落ち、鬼モード」という方が2名いまして、
このお二人が強いのなんの。
上手の鬼作戦にも的確に対処して、見事勝利でした。
こういう対局の時に、やはりレベル指定は有効だなあ、と感じます。
もし、このお二人に基本定跡で、特に厳しく指すこともなく、普通に指していたら、
上手があっさりと負けてしまい、指導を受ける側も物足りない感じが残るかもしれません。
(と言って、二枚落ちを勉強し始めた方に今回と同じスタンスで指すわけにはいきません)
午後からは大会で負けた子達への指導対局。
とにかく、たくさんの子がいますから、
このケースでは、レベル指定も棋譜プリントサービスも行いません。
8面指しで、一人でも多くの子と指すことが重要、というシュチュエーションです。
短い感想戦の中でも、
「今日の将棋で良かった点」
「直したいところ」
を一つずつ伝えるようにしました。
指導対局の時間を、
少しでも楽しんで頂く、
少しでも上達につなげて頂く。
そのためにできることを、今後も少しずつやっていこうと思います。
両イベントにご来場くださいました皆様、
横須賀・按針将棋サロンの皆様、
tvkハウジングプラザの皆様、
日本将棋連盟神奈川県支部連合会の皆様、
関係する全ての皆様にお礼を申し上げて、今回の報告とさせていただきます。
ありがとうございました!