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消費増税撤回や解散の余地も含めて、党首討論の感想 by飯田泰之氏

2019-06-20 20:31:26 | 日記
消費増税撤回や解散の余地も含めて、党首討論の感想 by飯田泰之氏

https://youtu.be/WUsKXWP5L4o

飯田浩司のOK! Cozy Up 令和元年6月20日放送分より



18:15位~






エー、これを受けてという感じで、W選挙も無くなった。もう7月21日参院選という見出しが躍っとりますが。


そうですねぇ。そもそもですね、衆院の解散、与党側にとっては、日本のシステムってのは、非常に与党有利な所があって、勝てそうなタイミングで解散するっていう権限を与えられているんですよね。事実上。

こういった中で、今、何故燃えたのか、私自身不思議なんですが、年金の二千万円問題というのが登場してきている。その中で、衆参同日選を選択する、あまり意味が無くなっていると思います。

ですから尚更、1ヶ月前に比べても同日選の可能性は下がったと見ています。で、もう1つ、同日選が有り得るとしたら、消費税増税の延期に対して、まぁ、それを何て言いますか、大義名分として、衆参同日選だったんですけれども。

こちらもですね、消費増税について、現在の所では、中止凍結という流れが見えていない状況ですから、チョッと同日選の可能性、下がってきたというのは確かなのかなぁと。

只、分からないんですけれどもね、各党、参院選に向けた公約集であったり、又、パンプレットを刷っているんですけれども、どの野党も、勿論、消費増税はすべきではないと言っている政党も、トップに持ってこない様にしているんですよ。

で、なんでかと言ったら、これ抜き打ちで、消費増税やりませんってなったら、トップにしてたモノが争点でなくなると、パンフレットが無駄になってしまう。後は、広報戦略が立てられなくなってしまう。

それが怖いっていうのは、私みたいな門外漢が言うよりは、実際の当事者の方が未だ有り得るかもっていうのを思っているんだなぁと感じる公約ですよね。


まぁ、一部新聞での指摘も有りますけど、結局野党4党首が出てきた。枝野さんが出てきて、玉木さんが出てきて、共産党志位さんも出てきた。3人共、解散とか不信任決議案についてヒトッコトも触れなかったと。

片山さんが漸く、王様は裸だという風にズバッと触れてきたと。まぁ、この辺にも気持ちの変化というモノが見て取れるんですね。


まぁ、正直、野党各党にとって、今、同日選になって得なことは何も無いんで。確かに、内閣って言いますか、自民党の支持率が、ここ半月位で大きく落ちたという報道はあります。

只ですね、じゃあ、野党が有利になったかというと、それは又、微妙で、所謂、1番票読みの出来ない無党派層が増えたっていう、そういった性格なんですね。

所謂『支持無し層』って、チョッとした雰囲気、チョッとした風によって投票先は明確に変わりますんで。まぁ、今の段階で同日選は…これも又、同日選無さそうだなという理由なんですけれども、得をしそうな人が居ないっていう。

そうなるとなかなか、選択肢としては、取り辛いんですけれども、まぁ、この政治の流れは非常に不思議と言うか、難しい所なんですが。

只これ、所謂、『老後に夫婦で二千万円問題』これを「引っぱる」と、「全然もう、引っぱらない」とで分かれてきてるんですね。野党の中でも。

よく分かるのは、この試算を見て、まぁ、金融庁のが杜撰であるとか、報告書がチョッと良く無いよねって言う事は出来ても、これ自体を、所謂「政策論争」として批判するというのは、結構難しいんですよね。
だって、20万円の収入の人が、26万円使う為には、5万何千円


赤字ですよと。


赤字です。26-21=5だもんねみたいな。知ってた。


でも月に夫婦で21万も貰えるんだったらさぁみたいな。


そうそうそう。本来であれば、もっと注目して欲しかったのは、これ怖い所で、所謂20万円近い年金を貰える、ある程度、老後の備えが出来てる人という事です、それは。

その人については、全部政府が抱えるべきだ。一方で、無年金とか低年金の人はどうするんですか?そういう人に対する、例えばケアであったり。じゃあ、そういう人たちの生活をどうするんだ。こういった話題を追求してこその野党だと思うんですけども。

まぁ、変な話ですよね。日本人全体について感じるんですけれども、標準的なというか、やや豊かな位の人については、全て国が賄えみたいな事を言い、一方で、所得が本当に低い、本当に苦しんでいる方は、自己責任だって言う。逆でしょっていうのが、私の直感的な感想ですよね。


我々世代、正にそのロスト・ジェネレーションとかね氷河期世代って言われる世代じゃないですか。そうすると、無年金であったりとか、或いは払っていても低年金になってしまう非正規雇用の人とかって、まぁ、1番此処が本当は政策課題の筈なんですけど、いつ迄たっても、これが挙がってこないんですよね。


いつ迄たっても、日本は…っていうと主語が大き過ぎるって言われるかもしれませんが、ある一定線っていのが、何故か世間にあって、その世間が何となく考えているラインを踏み越えた人は、何故かすごく自己責任、自己責任って言われてしまう。

所謂、本当の貧困に陥る人こそを、これって自己責任のケース、ホント少ないと思います。矢張り、ご病気であったり、例えば度重なる非常にブラック企業で心を病んでしまったり、そういった人の生活を支える、この視点の方がよっぽど重要な気がするんですけどねぇ。

それは正に、家計に寄り添うとか、人々に寄り添うっていう野党が掲げる政策とか看板って、そこに最も合致する気がするんですけど。


そうなんです。ですから結構ですね、この年金問題についての議論を通じて、野党が二つに分かれてきたなぁと思っています。

つまり1つのグループは、具体的な対案とか政策を出して、まぁ、次の選挙では難しいですけど。圧倒的な支持率の差ですから。

だけど、いつの日にか、政権の一翼を担う候補で有りたいと思っている政党と、ある意味、現実的な政策かどうかっていうのはさておいて、与党を批判する事によって、まぁ、固定ファンっていうと変なんですけど、勿論、現在の政治に不満な方も沢山居ます。その票を掬う事で、一定数を確保しようと。

まぁ、言うならば、昔の(政権をとった)民主党型を目指すのか、政権を取らなかった時代を目指すのか、若しくは、昔で言うところの社会党のスタイルを目指すのか。これが分かれてきている。

これは参院選の中で、是非、注目したいポイントなんですよね。確かにね、党の戦略としては、支持率ここまで少ない中で、所謂大きい政策をバンバン示していって、どの程度、あなた議席取れるんですか?っていう懸念があるんですけど。

これを捨ててしまうとですね、政治っていうモノの意味っていうのが、変わってきてしまいますし、やはりこれは自民党の党内の派閥でも同じ事が言えるんですけれども、変な話、天下とったらっていうのも変ですけど、最終的には、政権党になる。

又は自民党の派閥であれば、総理総裁を出す。っていう、それを掲げてない所って、やっぱり士気が高まらないんですよね。


ウーン、まぁね…何を持って政治家を目指したのかみたいな原点に立ち戻ると、長いスパンでの政策っていうのも出していく事になるとは思うんですけど、やっぱり現実を見ちゃうんですかね、皆。


まぁ、そうですねぇ。支持率の動向を見ていますと、各党厳しい状態です。そういった中でも、未来、将来を見据えた選択を提言している所、そういった野党には注目していきたいですよね。