【誕生日】
☆カトリーヌ・ドヌーヴ Catherine Deneuve (1943.10.22～ )
清純派から一転して妖艶な女に大変身して人気を博した1960年代のフランス映画を代表する女優です。
俳優の両親のもとにパリで生まれました。(姉はフランソワズ・ドルレアック) 子供の頃は虚弱体質と内向的な性格で俳優には
向いていないといわれたそうですが自力でこれを克服して女優を目指し、中等学校の頃から端役で映画に出演するように
なりました。1960年に ジャック・ポワトルノー監督の “Les Portes claquent” (扉がパタンと閉まる）で姉フランソワズと
主役として共演、実質的なデビューを果たし、1962年の『パリジェンヌ』第四話で女優としての道を歩み始めました。
その『パリジェンヌ』のシナリオを書いたのがロジェ・ヴァディムで二人は恋に堕ちました。1963年にはヴァディム監督の
『悪徳の栄え』に主演し、これまでの痩せた清楚な雰囲気から一気に妖艶な女性に大変身しヴァディムの手によって本格的な
女優となり二人は同棲を始めたのですが、男児を出産した直後に別れて未婚の母となってしまいました。
1964年にはジャック・ドミ監督の『シェルブールの雨傘』に出演し、彼女が置かれた立場のような役柄を好演し、その後も
ルイス・ブニュエル監督の『昼顔』『哀しみのトリスターナ』で大女優と呼ばれる存在になりました。
またマルチェロ・マストロヤンニとの不倫で女児を出産するなどスキャンダルも多かったのですが、磨き上げられた妖艶さで
現在に至るまで女優活動を続けています。
【主要出演作品】
1962年『パリジェンヌ』Les Parisiennes
1963年『悪徳の栄え』Vice and Virtue
1964年『シェルブールの雨傘』Les Parapluies de Cherbourg
1964年『世界詐欺物語』Les plus belles escroqueries du monde
1964年『ピストン野郎』Un monsieur de compagnie
1965年『反撥』Repulsion
1966年『城の生活』La vie de château
1967年『ロシュフォールの恋人たち』Les Demoiselles de Rochefort
1967年『昼顔』Belle de jour
1968年『恋のマノン』Manon 70
1969年『暗くなるまでこの恋を』Le Sirene du Mississippi
1970年『哀しみのトリスターナ』Tristana
☆ジョーン・フォンティーン Joan Fontaine (1917.10.22～2013.12.05)
ヒッチコックの『レベッカ』『断崖』で一躍スターになった東京生まれのハリウッド女優です。
イギリス人の両親の間に東京で生まれ、生後間もなく両親が離婚したため姉のオリヴィア・デ・ハヴィランドと共にアメリカに
渡りサラトガで育ちました。やがて母が再婚したことで単身で東京の父親のもとに戻り目黒の聖心女学園に通いました。
再びアメリカに戻つた頃には姉のオリヴィアは女優としてのキャリアを積んでいてジョーンも女優の道を目指しました。
小劇団に所属していた頃にMGMからスカウトされて数本の端役を得たものの一向に芽が出なかったのですが、ある夕食会で
ハリウッドの大物セルズニックの隣の席に座るという幸運に恵まれ、彼のあと押しで1940年のヒッチコック監督のハリウッド
デビュー作『レベッカ』の主役で脚光を浴び、さらに翌年の同監督の『断崖』の主演で決定的な地位を得ることとなりました。
その後もハリウッド得意のメロ・ドラマなどに出演、1970年代以降は映像作品やTVドラマなどで活躍を続けました。
また、姉のオリヴィア・デ・ハヴィランドとの姉妹の確執も有名で、幼少期からお互いに喧嘩が絶えなかった上、さらに
ジョーンの方が先にオスカーを獲ったことが決定的となり、二人は死ぬまで和解することはなかったそうです。
【主要出演作品】
1939年『ガンガ・ディン』Gunga Din
1940年『レベッカ』Rebecca
1941年『断崖』Suspicion
1943年『永遠の処女』The Constant Nymph
1943年『ジェーン・エア』Jane Eyre
1948年『忘れじの面影』Letter from an Unknown Woman
1948年『皇帝円舞曲』The Emperor Waltz
1950年『旅愁』September Affair
1952年『オセロ』Othello
1957年『日のあたる島』Island in the Sun
1962年『夜は帰って来ない』Tender Is the Night
☆ジョセフ・コズマ Joseph Kosma (1905.10.22～1969.8.07)
『枯葉』『ヘッドライト』などのヒットにより第二次大戦後のフランスを代表した映画音楽家の一人です。
当時オーストリア=ハンガリー帝国のブダペストに生まれ、ブダペスト音楽院を卒業し純音楽やバレエ音楽の作曲家として
売り出しました。ユダヤ系であったため1933年にナチスが台頭し始めたことでパリへ移住、バレエ音楽やドラマ音楽を書き、
詩人のジャック・プレヴェールと組んでいくつかのシャンソンも書き下ろしています。
1936年にはマルセル・カルネ監督の映画『ジェニイの家』の音楽を担当し映画音楽家として注目を集めました。1946年の
『夜の門』の主題歌となった『枯葉』は、以前にローラン・プチ・バレエ団のために作曲した楽曲でこれにプレヴェールが
詩を付けてシャンソンに仕上げたものでしたが、公開当初はあまり話題にもならなかったようです。しかし、年を追うごとに
この曲の良さが認識され、やがてシャンソンを代表する名曲として世界中で親しまれるようになりました。
その後もマルセル・カルネやジャン・ルノワールなど名匠の映画音楽を数多く手がけましたが、最大のヒットは1955年の
哀調を帯びた『ヘッドライト』で、もの悲しい詩情映像との相乗効果で見る人の心に強く沁み渡る名曲となりました。
【主要映画音楽作品】
1936年『ジェニイの家』Jenny
1937年『大いなる幻影』La Grande Illusion
1938年『獣人』La Bete Humaine
1938年『ラ・マルセイエーズ』La Marseillaise
1945年『天井桟敷の人々』Les Enfants Du Paradis
1946年『夜の門』Les Portes La Nuit
1949年『火の接吻 』Les Amants De Verone
1949年『港のマリィ』La Marie Du Port
1950年『愛人ジュリエット』Juliette Ou La Clef Des Songes
1952年『やぶにらみの暴君』La Bergere Et Le Ramoneur
1955年『チャタレイ夫人の恋人』L' amant De Lady Chatterley
1955年『ヘッドライト』Des Gens Sans Importance
1956年『大通り』Calle mayor
1956年『恋多き女』Elena Et Les Hommes
1958年『女猫』La Chatte
1959年『草の上の昼食』Le Dejeuner Sur L'Herbe
1960年『フランス女性と恋愛』La Francaise Et L'amour
1961年『捕えられた伍長』Le Caporal Epingle
1963年『フレンチ・スタイルで』In The french Style
☆アネット Annette Funicello (1942.10.22～2013.4.08)
ディズニーの秘蔵っ子で、健康的なアイドルとして活躍したポップシンガー、女優です。
ニューヨーク州ユーティカに生まれ、5歳からバレエやタップダンスを学び、13歳の時にウォルト・ディズニーに認められて
テレビ番組 『ザ・ミッキー・マウス・クラブ』の草創期メンバーデビューしてディズニー作品に出る一方で、1959年１月に
リリースされたポール・アンカ作曲の『トール・ポール』が全米7位の大ヒットとなりました。
また、1960年には『パイナップル・プリンセス』で歌手としても成功をおさめ、さらに映画ビーチパーティーシリーズも順調
でしたが1965年に結婚し三人の子育てのために引退しました。
【主要出演作品】
1959年『ボクはむく犬』The Shaggy Dog
1961年『罠にかかったパパとママ』The Parent Trap
1963年『やめないで！もっと』Beach Party
1963年『ツツぬけですピタリ一発』The Misadventure Of Merin Jones
【主要歌唱曲】
1959年『トール・ポール』Tall Paul 全米7位
1960年『オー・ディオ・ミオ』O Dio Mio 全米10位
1960年『恋の汽車ポッポ』Train Of Love 全米36位
1960年『パイナップル・プリンセス』Pineapple Princess 全米11位
【ご命日】
★リノ・ヴァンチュラ Lino Ventura (1919.7.14～1987.10.22)
強烈な個性でフィルム・ノワールなどで活躍したフランスの俳優。
主な出演作品として『現金に手を出すな』『死刑台のエレベーター』『冒険者たち』『シシリアン』などがある。