港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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『ラ・プニャラーダ』

2018-01-12 12:10:06 | アルゼンチンタンゴ

『ラ・プニャラーダ』 フアン・ダリエンソ楽団
”La Puñalada” Juan D'Arienzo  【YOUTUBEより】


ピィンティン・カステジャーノスが作曲、セレドニオ・エステバン・フローレスが作詞し、1936年にフアン・ダリエンソ楽団が
ウルヴァイのモンテビデオで初演しました。
”Puñalada”とはひとにぎり、ひとつかみという意味で、これが転じて匕首の突き傷ということなのですが、この曲が日本に
紹介された時には『刃物騒ぎ』『刃物三昧』『ナイフで一突き』などという物騒なものでした。
歌詞の内容は、やくざ者のダンサーが女性をめぐって決闘するというものでしたが現在では歌われることはありません。
楽曲の形式はミロンガ・タンゲアーダ、つまりタンゴ風に演奏するミロンガで、元々ミロンガは唄うための音楽ではなく
踊るための音楽なので物騒な歌詞で唄われることもなくなったようです。

港町の場末の酒場での刃傷沙汰、当時のボカ地区の暗い世相に反する軽快な一曲です。