『涙と笑い』 ロドルフォ・ビアジ楽団
”Lagrimas y Sonrisas” Rodolfo Biagi 【YOUTUBEより】
パスクアル・デ・グージョが1910年代の初めに作詞・作曲したヴァルス・クリオージョ」(Vals Criollo) と呼ばれる
珍しい三拍子のタンゴ(アルゼンチン・ワルツ)で、短調の「涙」と長調の「笑い」が見事に交錯しています。
ヴァルスの曲はさほど多くありませんが、この曲はカナロの『黄金の心』と共に双璧だといわれています。
演奏している ロドルフォ・ビアジは鋭いスタッカートと巧みな鍵盤捌きで「妖しき手(Manos Brujas)」と呼ばれた
タンゴ・ピアニストで、1930年代半ばにファン・ダリエンソ楽団のリズム・スタイルの創案に助力しています。
『涙と笑い』における終盤のピアノ三連符の技巧は現在でも語り草になっているようです。