”Bomboncito” Fulvio Salamanca
この曲は1958年にホルヘ・セリオッティが作曲、ルイス・カルーソが作詞したタンゴ・歌謡です。
ボンボンというのはキャンデー(飴)のことで、タイトルの『ボンボンシート』はキャンデーの好きな女の子のことを指しています。
アルゼンチン・タンゴといえば、場末の人間模様を見つめて失恋、刃傷や死を取り上げ、暗くて悲劇性の強いイメージですが
この時期には『アディオス・コラソン』など意外と明るい歌曲が流行し、タンゴの新しい魅力を作り出す傾向にありました。
この『ボンボンシート』の歌詞も「君は笑い声とともに僕のところへやってきて僕に希望を与えてくれた」と始まって、
「ボンボンシート、僕の心の君よ」で結ぶ全編甘い言葉で埋め尽くされたラヴ・ソングです。
Llegaste a mí con tu risa cantarina,
tu amor me hizo fuerte y me dio fe.
Todas las noches oscuras de mi vida
brillaron a la luz de tu querer.
Porque me atas en tu límpida mirada,
mis ansias de andar quedan en ti.
Porque endulzas con tus besos mi jornada,
mi bomboncito sólo te sé decir.
↓はフルヴィオ・サラマンカ楽団の『ボンボンシート』 YOUTUBEより
唄っているのはアルマンド・ゲリコです。