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『君を待つ間』 カルロス・ディ・サルリ楽団

2017-01-24 18:15:29 | アルゼンチンタンゴ

”Fumando Espero” Carlos Di Sarli



原曲はファン・ヴィラドマット・マサナスが作曲しフェリスク・ガルソが作詞した楽曲で、1922年にバルセロナ小劇場で初演された
スペイン歌謡です。これが「メヒカンズ」というグループによってアルゼンチンに持ち込まれ、1927年にロシータ・キロガが録音、
またロベルト・フィルポが器楽曲として演奏するなどでタンゴとして定着しました。
タイトルの ”フマンド・エスペロ” は「タバコを吸いながら君を待つ」という意味で、歌詞の内容は「タバコをふかすことは官能的で
極上の喜び、タバコをふかしながら恋しい女を待っている」で始まり「タバコの煙に包まれると人生が星のように瞬く、澄み切った
光で明るく輝く星のように」と綴り終えていて、これでもかとばかりにタバコの効用を大いに讃歌しています。
映画での喫煙シーンまでNGとなった現在では考えられない内容ですが、タンゴとしては珍しく幸せを歌った一曲です。

Fumar es un placer
genial, sensual.
Fumando espero
a la mujer que quiero,
Tras los cristales
de alegres ventanales.
Y mientras fumo,
mi vida no consumo
porque flotando el humo
me suelo adormecer...

↓はカルロス・ディ・サルリ楽団の『君を待つ間』 YOUTUBEより

ディ・サルリとしては珍しい歌唱付きとなっています。