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『アディオス・コラソン』 フルヴィオ・サラマンカ楽団

2017-01-19 17:19:00 | アルゼンチンタンゴ

”Adios corazón” Fulvio Salamanca



この曲はエクトル・サペッリが作詞、ラロ・エチェゴンセライが作曲した新しい感覚の歌謡タンゴです。
タイトルを直訳すれば「さらば愛しき人」ということなのですが、別れの曲ではなく、愛しい女性にめぐり逢って恋が芽生えたことを
謳っており、彼女も Hasta mañana, corazón ! と囁いています。( Hasta mañana は明日会う予定がある人に使う挨拶 )
これを書いたサペッリとエチェゴンセライは共にウルグァイの人物で、モンテヴィデオで流行し、やがてアルゼンチン全土に広まり
ました。
タンゴといえばアルゼンチンと思いがちですが、ウルグァイもタンゴがとても盛んです。
前日の『フェリシア』を作曲したエンリケ・サボリード、『ラ・クンパルシータ』を作曲したエンリケ・マトス・ロドリゲス、さらには
「タンゴの王様」と称されたフランシスコ・カナロ、他にも幾多のウルグァイ人がタンゴにかかわっています。
ウルグァイの首都モンテヴィデオもラ・プラタ河岸の風光明媚な港町で、ブエノスアイレスのほぼ対岸に位置しており、物流や
文化交流も多く、人的交流も非常に密接です。
タンゴはアルゼンチンのものというより、「ラ・プラタ河下流域の音楽」と理解したほうがよさそうですね。

Adiós corazón. te decian los muchachos.
Adiós corazón. aquel dia dije yo.
Y comenzaste a sonreir porque la frase te agradó
y por las calles te segui diciendo asi, con emoción
Adiós corazón. si usted quiere conversamos
soñé con su amor. quiero ver qué hay de verdad.
Y mi presencia te turbó quedaste casi sin hablar
cuando dijiste con tu adiós: Hasta mañana, corazón!

↓はフルヴィオ・サラマンカ楽団の『アディオス・コラソン』 YOUTUBEより

唄っているのはアルマンド・ゲリコです。