主税日記 - 藤本主税公式ブログ

ロアッソ熊本 藤本主税の素顔がわかる公式ブログ!

富山戦

2012年08月27日 | Weblog
気持ちのいい勝利やったね。最後みんなで踊ったカモンロアッソ、最高やったよ。ゴール裏にあれだけ人が集まると、下から見上げたら迫力あったね。

試合は前半から完全に熊本ペースで進んでいった。富山が他のチームと一番違う点は、ゾーンディフェンスではなく、マンツーマンディフェンスということ。ゾーンは人ではなくスペースを埋めるのに対して、マンツーマンはとにかく人に付く。マークしている人が動けば、味方がそのスペースにいても、受け渡しせずに付いて行く。極端に言うと、全て1対1の勝負になる。

それに対抗するにはどうすればいいのか?正直、特に今までやってきたことを変える必要はなかった。コンビネーション、3人目の動き、スペースの共有、今年のロアッソ熊本が目指すサッカーが出来れば、マンツーマンのチームの方がハマりやすいだろうと思っていた。

予想通り、人もボールもよく動いていたし、誰かが空けたスペースを違う人が埋めたり、3人目の飛び出しで長い距離を走る選手に対して、富山の選手は付いてこれていなかった。

守備では、前線の黒部に対して起点を作らせず、攻撃している時間が長かったにもかかわらず、しっかりとリスク管理されていた。ボランチとディフェンスの距離も近くて、セカンドボールの反応が相手を上回っていた。

後半に入り、相手も2点のビハインドがあるので、当然前へ出てくる事はわかっていた。しかも、熊本にとっては風下で、クリアボールが飛ばず、押し込まれる時間は長かった。でも、前節の反省もあり、奪ったボールを相手の背後へ送り込み、全体を押し上げて相手陣地でプレーする事を徹底し、前節のようなグダグダ感はなかった。

唯一怖かったのはセットプレーで、相手は高さもあり、キッカーも良かったので、最大限の集中力と、雄太のビッグセーブにも助けられ、苦しい時間帯を0で抑える事ができた。

そして試合終了間際の追加点、前半を2-0で折り返してから、追加点が奪えないもどかしさを、ノゾミの一発が吹き飛ばしてくれた。ホントに大きな1点だったし、スタジアムの雰囲気も最高潮に盛り上がった瞬間だった。

自分たちのサッカーがしっかりやれれば、必ず良い結果を得られると信じていたので、それが現実になって本当に嬉しかった。ここ2試合は勝ちきれない試合が続いていたし、喜びも倍増した気分だった。

当然課題も残った。個人的にはシュートが少なく、ゴール前での仕事が少なかった。中盤や最後の一歩手前では仕事ができているが、ゴールに直結するパス、シュートが少な過ぎる。仕掛けが少ないのかな。。。特に最近感じる自分への反省点ではあるし、自分に求められる一番の仕事はゴールへ繋がるプレーなので、意識して取り組んで行きたい。

チームとしては、90分の中で試合を支配する時間を少しでも長く出来るようにすること。流れは必ずあるので、この試合のように悪い時に耐え抜くことも大事だが、その時間から自分たちの時間に持ち込む試合運びの上手さ、シビアな駆け引きといった部分をチームとしてやれるようにしていきたい。

はじめにも書いたけど、ファン・サポーターのみんなとの一体感を感じることができたこと、ホントに最高の時間でした。俺らがいい試合して、ファン・サポーターのみんなが喜んでくれる。あの最高の時間を、またみんなと共有したいね。

次節北九州戦、好調な相手で、前線にもタレントが揃っている勢いのあるチームなので、アウェイだし簡単には決していかないけど、最大の努力をして、しっかり準備して臨みたい。

熱い声援、また宜しくお願いします!

余談ですが、個人的には、元大宮アルディージャの福田選手、ソ・ヨンドク選手と対戦できたことも嬉しかったけど、同郷で同い年の黒部と対戦できたことは感慨深いものがあった。お互いライバル校で高校時代を過ごし、この年になってもJの舞台で戦い合えたことが、今の自分にはすごく刺激になった。また顔晴ろうって思えた。黒部にもまだまだ頑張って欲しいな。俺も負けてられへんからね!!!