既に3週間も経っちゃいましたが、GWの中国遠征報告の続きに戻ります。
安芸高田市の毛利氏本城である郡山城まで紹介したので、その続きから~
●琴崎城 安芸高田市吉田町小山
個人宅を通って登る事になるので、お家の方と少し話をしました。最初に私の姿を見て、「靴は大丈夫そうだけど、女性だと無理では?」と言われたので、「山には慣れてるから」と言ったのですが、この山にはあちこちに獣用の罠が仕掛けてあるため、それにハマらないよう、仕掛けをまたいで乗り越えていかなければいけないと言われ、かなり大変というか危険そうです。登る事に了解は得たものの、危険を冒してまでと思いやめちゃいました。
他の登り口としては、山の反対側の祠付近からも登れるかも?とのことでしたが、全体に網が張ってあり、かなり獣に対して厳重装備された山だったので、やっぱりあきらめました。
●鈴尾城 安芸高田市吉田町福原
登城道は整備され、登り始めて7分程で居館跡に着きます。そこから更に8分程登ると本丸へ。本丸は狭いですが城址碑があり、眺望がとてもよいです。石垣が少しだけあり、本丸南には堀切があります。
●桂城 安芸高田市吉田町桂
登城道は整備され、5分程登ると尾根に着き、正面にお城の説明板があります。このお城は西・中央・東の三つに分かれており、ここから右手が西郭群で3分も進むと掘切があり、北・南西方向に延びる尾根上に小郭を配し、土塁もあります。左手には中央郭群と東郭群があり、中央郭群は説明板から5分弱で着き、最高所で北東に延びる尾根上に堀切と郭を並べていて、見張所の役目をしていたと考えられます。東郭群は時間の都合でパスしました。全体にこじんまりした雰囲気でまとまっているといった感じです。
山の東麓には、桂広澄のお墓もあります。
●長見山城 安芸高田市甲田町下小原字内長見
登城口から2分程登ると、広い削平地に出ます。道路から山を見たとき、こっちの方に堀切らしきものが見えたので、このまま真っ直ぐも城域かと思いますが、道はここから左方向へ戻る感じになっていたので、そのまま登城道を行きました。3分程進むと本丸に着きます。本丸には社があり、その前に城址碑があります。また、土塁の名残もあり、南側には帯曲輪があります。更に西へ行くと堀切らしきものがあり、4段の曲輪があります。
城跡がある山の斜面に、お城について刻まれた石がありました。
●五龍城 安芸高田市甲田町上甲立
神社の鳥居付近に城址碑や説明板があり、ここから登ります。道は整備され、いきなり急な階段を登りますが、3分程で社殿がある尾崎丸に着きます。ここから本丸まで429mの表示があり、思ったより距離がなく、登りも大したことがなかったため、本丸までここからあちこち見ながらでも約20分で到着しました。
本丸背後の堀切を隔てて一位の段があり、ここには祠があります。その先の櫓の段、立派な土塁や堀切を越え右手に少しそれると釣井の段(大きな井戸があるけど、倒木などで見にくかった)、三の丸、二の丸と続きます。かなり広い曲輪で、適度に木々も伐採されて見通しもよく、切岸を見上げるとかなり感動します。更に桜の段、姫の丸と続き、本丸があります。
本丸には高い土塁があり、そこには石垣もあります。更に背後には立派な堀切があり、更に曲輪が続きます。このお城は破城になったのか、あちこちに崩れた石があるのが何ともいえない良い雰囲気を醸し出しています。また、所々に残る立派な石垣もステキ☆特に本丸側面や背後に多く、ダイナミックな山城で十分堪能できます。今回の遠征で一番お気に入りになったお城です。オススメ!
※写真は、五龍城の崩れた石
まだ、広島県のお城に続きます。