光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

木更津市の二つの銭湯-宮の湯(営業中)と人参湯(休業中)

2023年02月03日 | 日記

 2月に入り寒さが厳しく冬本番を迎えた今日この頃、子供の頃よく入った銭湯が恋しくなってきました。木更津には現在2つの銭湯があります。2店ともレトロな銭湯、今回はこの銭湯を紹介します。ただ港に近い人参湯は休業中(廃業?)しかし男湯の方で「木更津焼きそば」が営業中です。

  駅近くの宮の湯は元気に営業しています。早朝散歩のついでに宮の湯付近を散策しました。宮の湯の近くには市の中心部を流れる矢那川がありますが、川面に宮の湯の煙突が写って風情があります。

 矢那川の方から宮の湯の裏手に入りました。巨大な煙突が周囲を圧倒しています。煙突の周りには切りそろえた木材が置かれ、この木材を燃料として使用しているようです。この宮の湯は創業は不明らしいのですが、昭和4年(1929年)発行の『千葉懸木更津町鳥瞰』に宮の湯として載っている程、古くからの銭湯です。

  次は木更津駅西口から徒歩10分位の場所にある人参湯。ただ現在は営業していないのですが、建物や浴室は営業中の状態が保存されています。さらに男湯の方では「木更津焼きそば」が店開きして、昭和の雰囲気を醸し出しています。人参湯は昭和7年(1932年)の創業。建物は昭和27年(1952年)の建築で、千鳥破風の屋根が昭和ロマンを感じさせてくれます。2011年まで銭湯として営業していました。

 11/3は木更津市が市制を制定した市民の日です。それを記念して市内各所で色々なイベントが開催され、人参湯では全照明を点灯し銭湯内部を開放しました。

  この時ツレとカメラを片手に人参湯に出かけました。嬉しい事に係の人が案内や詳しい説明をしてくれました。話によると人参湯付近の花街の芸者さんやプロレスの力道山も銭湯に入りに来ていたそうです。

  浴室には楽器が沢山並べれていました。木更津焼きそばのオーナーの物らしいですが、ここで時どきコンサートも開いているようです。夜の銭湯、暖かい雰囲気があって良いですね。かぐや姫の「神田川」を思い出し、口ずさんでしまいました。