やっぱブログだべさ。

 こんなブログタイトルでも…まぁイイんでないかい? 
 まずは「初めに・お約束」をお読み下さい。

比較文化? 楽典の授業のお話。

2008年07月21日 | キャンプ
 さてキャンプ前半のセッションの一番の悩みの種だった楽典の授業ですが。中学生と高校生を12人教えていたんだけど、問題児も多くて、それはそれは難しかった。あーあ、Chewieは授業を教えるのは向いてないんだよー 落ち込みましたわ 個人レッスンだったら、生徒それぞれ性格やレベルに合わせた教え方をするんだけど、12人もの子供の性格まで6回の授業で把握しろ、って方が無理デス。しかもコンサートホールを教室として宛がわれていて、それもまたねぇ。大きすぎマスよ

 ある日、小テストしました。楽典の小テストも契約書に書いてあるので、やらなきゃいけなくて。そんで、ちゃんとこれとこれを覚えなさいって言ったのを覚えていれば10分で解けるテストですよ。少なくとも、小テストの国からやってきた(?)Chewieに取ってはこんなの朝飯前みたいな小テストですよ。でも優しいChewieは20分もあげたんですよ。
 それをまぁこの子供たちと来たら…
 9人くらいは遅れて授業に来て「保健室行ってましたぁ」「一つ前の授業が遅くてぇ~」とか。知るか、まったくもう。しかもデスよ、鉛筆を持ってこないんデスよ! 「鉛筆貸してー」とか言われても「余分は無い」と言い張り、持っていないなら自分の部屋に取りに行きなさい、と言いました。

 で、数人を除いて惨憺たるテストの結果で。「勉強する時間がない」とか言い訳ばかり言う女の子2人とか、「もっと時間くれれば出来る」なんて見栄を張る男の子とか。でもテストを返したらやけに皆神妙になってました(笑)。「たくさん言い訳を聞いたけど、言い訳する間に一つでも覚えられるよね?」って言ったらぐぅの音も出なくなってた。はっはっはっは←悪魔のChewie


 で、色々アドバイスをCap'n Soloに貰ったところ、結局色んな子供が居るけど、それをまとめる先生の手腕に掛かっているんだ、と。それで子供がアクティブに動く授業が一番良いそうで。ふぅむ…。

 3つの音の和音を教えるに当たって、4種類の和音を教えるから、全部を黒板に書くと音の数は12個 生徒の数も12人。じゃぁ一人ずつ音を与えて歌わせようか、と思った。Sound of Musicの「ドレミの歌」みたいに。更に、大きなコンサートホール(200個くらいの椅子がずらっと並んでいる)という不便な教室も逆手に取って、12人を3人のグループx4つに分けて端から3人を座らせ(それぞれ間に一つ椅子を空ける)、それをmajor triad/基本形に見せかけ、それぞれの子にド・ミ・ソの音を与えました。
 そこから、ミの子がドの子のすぐ隣に座る様に動かしてminor triad
ミの子がドの子のすぐ隣、ソの子も一つミの子に近づいてdiminished triad
ソの子が一つミから離れてaugmented triad
 
 と、座り直させたんですね(これ全部、寝る直前にベッドの中で思いついた)。そしたら12人中11人はおぉ~とか言って喜んで椅子取りゲームを始めた(笑)。残り一人デスか?もう放っておきましょう…。

 しかも普段いつも問題児のマックスくんは、私のばよりんの生徒でもあるとても可愛らしい女の子が授業で使うプリントを一緒に見せてあげるって言って隣に座った途端、突然いい子になっちゃって。キモイってば おかげさまで授業もスムースに行ったので、後でその女の子にお礼を申し述べました。ホントに助かった!

 それから、社会的適応が難しい病気というアリスちゃんってのが居て、これが又難しい。「暗記なんて嫌だ」とか言って、400年も前の人が決めた楽譜の読み方を覚えようとしないのです(笑)。私に文句言ったって始まらないってば、と言いたくなる様な文句を言うんですわ。もう決まっちゃってるんだからしょうがないじゃん。

 Soloによると、中学生(特に男子)というのは一番難しいそうで、「自分から何かする」というのが「カッコ悪い」と思う年頃で、授業でも学ぼうとする姿勢とかはカッコ悪いと思うそうです。日本で中学から女子校に行ったChewieには分からなーい。自分が中学生だった頃と比べちゃいけないのでしょうかね。何しろここは自己主張の国、アメリカ(笑)
 授業で話を聞かないで妨害しようとする子には、3度目に注意する時は「授業の後ちょっと来なさい」って言うのが一番効く、って言われて、それやったんデスけど、自分が誰にそう言ったのか、実は授業の後で覚えてなくて(笑)。でもその問題児君が「あのー、やっぱり呼び出しですかー?」って来てくれて。で、実際授業の後で話す時には超穏やかに話す様に、とアドバイス頂いていたので、穏やかにちょこっとお話しました。

 ま、そんな感じで。とりあえず3つの和音の授業は上手く行ったから良かった良かった。その後もう1回授業があって、また子供っちをグループ分けして座らせてたんだけど、また上手く行かなくて、でももう最後だからどーでもいいや、とヤケッパチになっていたら… 
 アシスタント・ディレクターがたまたま部屋に入ってきて、一言。
「ちょっと! これはChewieに失礼でしょう!」
 
 どうも! どうもどうも! よくぞ言ってくれました。ありがとう。でも子供っちの態度は特に改善されず。これでもCap'n SoloはChewieのせいだと言うのでしょうか。他の大人が見ていても態度が変わらない、もうどうしょうもない子たちなのか、と思ったところでクラス終了。前半は最悪の楽典のクラスでした。もうやりたくなーい。

キャンプ前半終了! ばよりんキッズのお話。

2008年07月21日 | キャンプ
キャンプ前半終了! いやいやいやいや、色んな事がありました。Chewieは爆発寸前でした。しかも軽い偏頭痛が10日以上も続いてこんな感じでした。実は顎関節症の為に、寝る時にはマウスピースを使っているんだけど、それが壊れてしまったのだー! なので、ずっとマウスピースを使っていなくて調子悪くて。顎関節症による頭痛持ちなんデスよね。ここ何年か調子良かったんですけどねぇ。と言う訳で壊れたマウスピースを使ってみたら意外と使える&次の日は調子イイ! な~んだ。壊れたその日から壊れたまま使っていれば良かった!! 
 
 さて、私の個人レッスンの子供っちは大抵どの子も良かった。全員教え終わってちょっと寂しいChewieであります

 残念ながら飛びぬけて上手い子は居なかったけど、それぞれ良い子たちでした。写真は、私のperformance classの最後に撮ったものです。


 今年で教えるのが3回目になる、OliviaとSarahとSylviaは私のお気に入りで、帰ってきてくれて本当に嬉しい!
 Oliviaは過去2年、コンサートで弾くのを拒否し、私を可愛く困らせましたが今年は無理矢理に弾かせました。とてもいい音を持っている子で、でも自分の弱点も良く分かっているんですね。コンサートで弾くと、他の子と比べられるし嫌だ、と言うんだけど、彼女、今年のオーディションで2番だったのですよ。何も心配しなくていいじゃ~んと思ったんだけど、トップの子と同じコンサートになってしまった。なので、更に拒否反応を示し、ダダをこねていましたが、無理矢理ステージに押し上げました。あはは。それにね、彼女は彼女、他のばよりんの子は他の子で、皆全然タイプも違うんだから、比べる方が難しいんですよ? その辺も分かって欲しくて、お話したんだけど、15歳の女の子に通じたでしょうか…?

 今年で2回目のSophia、Jordan(「山男」みたいな子・・・写真で見えますね?これが問題児のYou-Know-Whoであります)、Mariaはそれぞれ去年と違って面白い。問題児くんは実は去年よりは良くなってました。彼はばよりん的にはそれ程問題は無くて、結構上手い方なんだけど、態度や言動に問題ありすぎ。でも今年は少し良くなったので、まぁラクと言えばラク。楽譜をコピーしてあげたら「忙しいのに、時間使ってくれてありがとう」って言われて超ビックリ。

 今年初めて来た子たちもとても良くて、上手い上に人の話も良く聞くのであります。結構教え易かった。今年の子供たちには「今年このキャンプにきてくれてありがとう」と言いました。冬の間、キャンパーのリクルートをして、如何に子供集めが大変か良く分かったので、感動(?)もひとしお。

 session最後の日は、Parents Dayと言って子供っちの家族が来ます。殆どの生徒の家族に会ってお話出来て、如何に私がこの子供たちを教えるのを楽しんだか延々と訴えました(笑)。

 オケのばよりん子供っちは、よく頑張りました。Chewieの「オケの弾き方・三つのお約束」を徹底させ様としたんだけど、まぁ癖とかは中々直らないもので。

 最終日の前日のコンサートで使う弓の量が少なくて、たまりかねたChewieは、その辺にあった紙にMORE BOW!!!と書いて子供っちに見せました。子供っち、こーゆうの好きなんデスよね。他の先生達もウケてた(笑)。MORE BOW!のサインを、一番前に居たSarahにあげたら、何とそれを自分の部屋の壁に貼ってくれたそうで(笑)。他の子供っちが「私もサインが欲しい!」って言うから、Parents Dayのパフォーマンスの前に人数分、三つのお約束を書いたサインを作ってあげました。
 写真は、コンサート後に捕まえられたばよりんの子たちwith Chewie's signs.
 
 ま、ずっとこの三つのお約束事は覚えていて下さい。