今日は編集さんたちとランチ&打ち合わせ
雑談盛り上がりすぎて、仕事の話そっちのけ
美味しくて楽しいひととき・・ご馳走様でした~
半身浴にて読み終わった「うつくしい人」
ここからはネタバレになります
西さんの小説、3冊目。
前回の「白いしるし」もそうだったんだけど、本冊も。主人公がデリケート過ぎる・・・
他人の目を気にしてびくびくと生きていて、色んな感情が交差した末、
少し(いや、だいぶ)壊れた主人公の百合は、ある日オフィスのコピー機の前で泣き崩れる。
吐きそうになるまで泣き続ける。
心配した同僚が「疲れているのね」と声をかけると、その言葉にですら徹底的に打ちのめされる。
私は疲れている。疲れている。何に。自分に。どういう自分に?
百合はその答えを探そうとして、またぐるぐる考えを巡らせる。
会社を辞め、一人旅にでる百合。
会社を辞めても、お金には困らない、親が裕福で親のカードを自由に使い放題だからだ。
旅先は、瀬戸内に浮かぶ小さな島。の豪華なホテルに宿泊。
そこで知り合った、ノーデリカシーなバーテン坂崎と、宿泊客のドイツ人のマティアスに
最初は戸惑いながらも同じ時間を過ごすうちに百合の頑なに縮んだ心が徐々に解けていく・・・
バーテンさんたちに出会ってからの展開は、読んでる側も救われた。
それくらい前半ずっと暗~くて。
「吐きそうになるくらいまで泣いた」ってフレーズ、
「白いしるし」でも見かけたような気がするんだけど、泣く女に私は辟易してるので(爆)
途中で何度、「読むの、もうやめようかな」と挫けたことか・・・
ま。諦めず最後まで読んで、結果良かったですけども。
「私は誰かのうつくしい人だ。私が誰かを、美しいと思っている限り」
最後らへんに出てきたその文章が、凄く心に残っている・・・
でも。繊細過ぎる主人公のお話はもうこれくらいでいいかな~
とか言って西さんの小説、もう一冊買ってあるんだけどね
案外、クセになる作家さんかもしれない。←こーゆーのに実はとっても憧れてる私