書道教室の師範のお仲間から先生の訃報を伝えるLINEが届いた。
しばらくの間、画面の「亡くなられました」の文字から目が離せないでいました。
先生はご高齢だし、お体がだんだん弱ってきてた事もわかってたし、
徐々にお稽古の指導に来られる事も少なくなり、最近では師範の先生方がその役目を果たされていて。
漠然と、いずれはこういう日が来るのだろうなとは思っていたけど。
こんなに早く「その日」が訪れるとは・・・ショックのひとことです。
それは門下生全員、同じ気持ちだと思います。
告別式は家族葬だったので、
昨日 午前中、お稽古のお仲間たちと共に先生のご自宅にお参りに伺いました。
御仏壇の遺影は少し若くてお元気だった頃の先生で、一気にあの頃(私がまだ級位者だった頃)を思い出し、
鼻の奥がつーんと痛くなり、目の奥が熱くなりました。
先生は、私を「褒めて褒めて伸ばして下さった人」。
この師匠じゃなかったら、たぶん3年くらいで辞めてたと思う。
私が書道を始めた理由は
「結婚式等で書く芳名帳に自分の名前くらい筆でまともに書けるようになりたい」というものだったので、
それなりに書けるようになったら、それ以上続けるつもりはなかった。
でも、先生に褒められて、たくさんおだてられて、
「わたしってもしかして、凄く字が上手なんじゃないかえ?」といい気持ちになって書き続け、
気が付けば23年経っていた。
師範にもなれた、じゃなかった、師範にしていただいた。『翠竹』という素晴らしい雅号も下さった。
とにかく今は感謝の気持ちしかありません。ありがとうございました。
師範でありながら、ここで書道教室を卒業してしまう事、
もしかしたら天国で怒っていらっしゃるかもしれませんが・・・
ごめんなさい、お稽古辞めます、
他の先生方にもご迷惑おかけして、本当にすいません。
翠峰先生、安らかに・・・・
最後に雑誌の宣伝です。
笠倉出版社から発売中の『家庭サスペンス5月号』
宜しくお願いいたします。