つれづれなるまま桐野日記

主婦向け漫画雑誌の漫画家、桐野さおりのブログです

「Nのために」最終話

2014年12月20日 18時07分44秒 | テレビ
あああ~~、毎週楽しみにしてたドラマがついに終わってしまったぁ~。
録画して何度も見ていた「Nのために」。

原作が凄く良かった分、初回見たとき「どうよ、これって・・・」と実は一抹の不安があった、
だって原作にはいない人物、三浦友和さん演じる駐在さんとその奥さん(原日出子さん)が結構主要人物になってるから。

でも、回を重ねるごと、どんどん面白くなってった
脇役含め全ての役者さんの演技がお見事、
これ以上のキャスティングはないっていうくらい原作のイメージそのまんまの役者さん揃いだった
特に成瀬くん役の窪田正孝くんと安藤望役の賀来賢人くんは素晴らしい~~~
なになにこの二人は何者~?舞台役者?演技上手い
私は初めて見たけど、わりとドラマや映画に出てる人たちだと娘に教えてもらった、へぇー全然知らんかったわ


西崎は奈央子のために、成瀬くんは希美のために、安藤も希美のために、
罪の共有をした。みんな自分のためじゃなく大切なNのために行動した。

最終話で希美は必死で安藤の左遷を阻止しようと、野口に土下座する・・・
「あ、希美にとってのNは安藤望だったのか」と思ったけど、
最後の最後、青景島へ戻り、死ぬまで一緒にいようと選んだのは成瀬くんだった・・・
でも余命宣告を受けなければ、希美はもっと高いところを目指していったんじゃないかな?

お母さんが再婚して普通のヒトになってくれて良かった(笑)
希美が病気で不安な心を母親だけに涙ながらに打ち明けたところは拍手っ(これ原作にないし)
お母さんが抱きしめて、なにもセリフはなかったけどその表情から
今後はお母さんが娘のために頑張ってくれそうな予感がした。ここもNのために、だね。

そうそう、駐在さんの奥さん夏恵さん、「なっちゃん」って呼んでたから、
駐在さんの無償の愛もNのために・・・だ。


それと。
私、何話めかで気がついたんだけど・・・

杉下希美の杉下はS。愛人連れてきた馬鹿父、杉下晋の名前もS。
成瀬くん、名前は慎司でS。成瀬くんのお父さん周平、S。
駐在さんは高野茂で名前はS。

成瀬くんち、火事になるけど老舗料亭「さざなみ」のS。
野口夫妻が住んでた高級高層マンションは「スカイローズガーデン」でやっぱりS。

そして主題歌、家入レオの「Silly」のS。


これって偶然?
いやいやちょっと意図的っぽい。
どこにも全然触れてなかったですけど・・・

ミステリー作品のちょっとしたお遊びに気がついて・・・単純に嬉しかったです。

成瀬くん役、窪田正孝くんの今後に期待大っ
「待っとるよ・・・」「ずっと、一緒におらん・・・?」

落ち着いたトーンの優しい言い回しがツボです

一方、安藤くんは「俺に電話をしてこい」「俺に助けを求めろ杉下」と若干強引タイプ。いやんっ、でもこっちも好き

西崎役の小出恵介さんも良かった~~、あの目の演技。セリフなくても感情が伝わってくる。


いくら褒めても褒めたりない秀作ドラマ、さすがドラマのTBSが制作しただけあるわ~~

続編やスペシャル版が絶対にないであろう終わり方も感動した。

湊かなえさんの原作を、ここまでに作り上げた脚本家や演出家、効果さん
(時に鳥肌が立つほどグッドタイミングで「Silly」が流れる)に敬意を表します



久々にドはまりした日本のドラマだった。(近年はもっぱら韓国ドラマしかハマらん



ああ・・・・Nロスだぁー







コメント
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