ひざっこぞうのがんばるブログ

スキルス胃ガンになっちゃったバツイチ母の闘病メインだけど他にもいろいろ書いちゃう日記

39回目の点滴

2008-11-07 | 闘病生活
昨日は、ほぼ3週間ぶりの点滴日でした。
先日も書きましたが、今月は土曜日に都合がつかないため、木曜日が通院日です。

時間も、点滴が午後からになるということで診察は午前の最終。
出かけるのはゆっくりでOKです。
そのかわり帰ってくるのが遅くなると思われ
その後に夕飯の支度をするのはしんどいかもしれないので
朝のうちにシチューを作ってから出かけました。

採血は、初めてお会いする若い女性の検査技師さん。
てきぱきと動き、使用する血管の見当をつけるのも早かったので
これは若いけど上手なのかもと期待したら、どうやら違った模様。
いざ針を刺す段になって「う~ん」(限りなく「うん」に近い短い「う~ん」)と唸って
さっさと引き上げていき、ベテランの検査技師さんに交替しちゃいました。
どうやら、手際がいいのではなく、単なるせっかちだっただけのようです。

まぁ、無理矢理チャレンジして失敗されるよりはありがたいですけどね。
そんなにあっさりあきらめてばかりいても上達しないんじゃないかと
いらぬおせっかいを言いたくなっちゃいました。

診察は、本来木曜日担当のF医師がお休みなので、I医師が臨時に診てくださいました。

血液検査の結果は良好。
白血球が5000。好中球が2300。

ただ、肝機能を表す数値がまた上がっていました。
最近読んだ資料によると、抗がん剤という異物 を排除しようとしているために
数値が上がることもあるということだったのですが
3週間近く抗がん剤入れてないのに増えるってことは
やっぱりなにか他に原因があるのでしょうか。

前回行った細胞診の結果が出ていました。
CLASS Ⅱ です。
ほぼガン細胞はないと思われる状況。
よかった~。腹膜に再発している可能性は少ないようです。
でもI医師は決して期待を持たせるようなことは言いません。
「この検査で調べられるのは1部分だけだからねぇ。判断が難しいところなんだよねぇ」と。
わかってますよ、そんなこと。

さて、下痢止めをやめてみたことを、おそるおそるご報告。
でもI医師はあっさりと「状態が変わらないんならそれでいいよ」と。
ニュアンスからして「たいして効いてないことはわかってたし・・・」って感じでしたね。
医師の方から「やめてみる」という選択肢を提示することは抵抗があったのかもしれません。
なんとなく、ホッとした様子がうかがえました。
私も怒られなくてホッとしました。

この前CTいつ撮ったっけ?などと分厚いカルテをめくりながら、しばし雑談タイム。
この病院、現在新しい病棟を建てておりまして
来年半ばにはすべてそちらに移転する予定です。
それに伴いカルテも電子カルテに移行するのだそうで
「Mさんのカルテは量が多いから大変だよ~」と笑っておられました。
そういう作業っておもしろそうですねぇ。自分でやりたいですねぇ。

私は新しい病棟にも通うことになりそうですか?と聞きましたら、即答で「うん」。
こういうときには少し迷ってから
「そうなるかもしれないね」くらいの曖昧な返事をしてくれてもいいのにね。
入院中、同室の患者さんと
「新病棟には通うことがないようにがんばりましょうね」などと話していたのですが
どうやら私はその約束を果たせないようです。

新しい建物は見てみたいけど通院はしたくないですね、と言いましたら
「でも化学療法室がものすごく豪華になるらしいから」と
慰めにもならない情報をくださいました。
立派なリクライニングシートが導入されるらしいです。
部屋がいくら立派だって、やることは一緒じゃん。うれしくもないんですけど。

早くも次のCT検査の予約を、来年早々に入れられました。
もう平成21年だよ~、とおっしゃるので
なんとはなしに「そうですねぇどうしましょ~」とつぶやいたら
「どうするもなにも、22年23年24年と続いていくんだよ。」

私はそれを「まだまだ治療は続くんだよ」という意味で受け取ったのですが
後で考えると「まだまだ生きていくんだよ」という励ましのお言葉だったのかもしれませんね。
I医師がそんな気の利いたことを言うとは思えなかったもので、ね・・・

化学療法室へ行くと、以前にお世話になった看護師さんと久しぶりにお会いしたので
ここでもまた、しばし雑談。
近況を報告すると、体力があるなら大丈夫
体重が何キロ増えたとか減ったとかは二の次よと言ってくださいました。

実はこの日、病院へ向かう道のりで気づいたのですが
地下鉄の長い登り階段や、病院までのちょっとした坂道が
まったく苦にならなくなっていたんです。
ちょっと前までは息を切らして休み休み通っていたのに
昨日は階段を一気に登りきれて驚いたばかりだったので
この看護師さんの言葉にはますます勇気づけられました。
体はちゃんと回復しているのかもしれませんね。

点滴が始まって、いつものように爆睡体勢に入りしばらくした頃
名前を呼ばれて目を開けると
入院中にお世話になった推定身長190センチのK医師が
大きな体を無理矢理かがめてのぞきこんでおられました。
他の患者さんを診に来たら私がいることに気づいたので声をかけてくださったそうです。
退院してからずいぶん経つのに、そうやって気遣ってくださるのはうれしいですね。
せっかく久しぶりにお話ができるのだからと
今にも眠りに落ちそうな脳ミソを無理に叩き起こし、近況報告をしました。

下痢が続くけど、調子のいいときもあると話すと
「やっぱり油モノを摂ると調子悪いんじゃない?」
そうですそうです。私の推測は間違ってなかったんですね。

なんでも食べられるし、けっこうな量を食べていると話したら
「Mさんのことだから一日中、甘いものばっかり食べてるんじゃないの?」
なんでわかるんですか?
入院中、チョコレートやビスケットをこっそり隠し持っていたことに気づいていたとでも?

「でも甘いものってけっこうお腹壊さないものなんだよね。」
そうそう、その通り。
食べた直後にお腹がゴロゴロいうことはあっても、翌日キツイのはやはり油モノ。
あぁ、やっぱり私の自己観察は間違ってなかったんだ。

K医師は、F医師やI医師よりも手術後の患者の様子を良く見ていて
どういう状況になりやすいかをちゃんと把握していらっしゃるようです。
ご自分も経験者なのでは?と思うほどでした。
点滴中の頭がぼやけたときではなく、ちゃんと話ができるときに
きちんと時間を取ってお話ができたら、どれほど有意義な意見が聞けることでしょう。
あぁもったいない。聞きたいことはいっぱいあるのに。

それでもけっこうな時間、雑談にお付き合いいただいた後、最後にK医師は
「とにかく今は、食べられるときに、なんでもいいから食べられるものを
好きなだけ食べることが大事だよ」と言ったあと
私の肩をポンと叩き「がんばって」と言って去っていかれました。

心がほんわかと和みましたね。
ちょっとした雑談だけでも、前向きな会話ができるとずいぶん気持ちが楽になります。
診察を木曜日にしてよかったと思いました。

次回も木曜日の通院です。
そううまいこと、今日お会いした看護師さんやK医師にまた会えるとは思えませんが
そのかわり次回はF医師の診察なので、また違った話ができるかもしれません。
この機会にいろんな意見を聞いておきたいと思います。

朝のうちにシチューを作って出かけたと書きましたが
年のせいでしょうかね、そういうことをすると外出中ずっと気になってしかたありません。
「ガスの火、止めたよね?」と。
確かに止めてきたはずなんですが、ふと不安になるのです。
ガスを使うときは、やっぱり付きっ切りでいるのが一番安心です。

早い時間とは、何時だ?

2008-11-04 | 我が家の近況報告
昨日は娘ッ子の希望で、ある大学の大学祭に行くことになっておりました。
前日の夜「明日は何時ごろ行く?」と聞きましたら
「夕方からバイトだから、早めに行って早めに帰ってきたい」とのこと。

私の感覚では早い時間というのは午前中。
休日のゆったりした気分を味わうにしてもせいぜいお昼前後を指すものだと思ったので
休日といえどちゃんと起きて、お昼前には出かけられるよう準備をしておりました。

・・・が、しかし。
起きてこない。

目覚ましは9時頃から頻繁に鳴っているようですが
一向に起きる気配がない。
待てど暮らせど、起きてこない。

秘書検定の勉強をしながら待つこと?時間。
やっとのことで起きてきたのは、午後の2時近くでした。

こんな時間じゃもう行く気はないんだろうと思ったら
本人は、これからでも行くと申しております。
片道1時間強かかる場所へこれから出かけたら、帰ってくるのは夕方じゃん。
バイトあるのにいいのか?

・・・とそんな気遣いをしてやれるほど、私は優しくありませぬ。
はっきり言って むちゃくちゃむかついて おりました。

あんたの言う「早い時間」って、いったい何時までなんだよ!

とりあえず出かけましたけどね。
たぶんあの大学には二度と足を向けたくはないでしょうよ。
だって、薄暗くなる頃に家に帰ってくるまで
必要なこと以外ほとんど口をききませんでしたから。

早く帰りてぇんだろ?とばかりに足早に歩き
せっかくのにぎやかな大学祭も、いっさい楽しむことなく必要なところだけを見て
寄り道もせず、お茶も飲まずとっとと帰ってきました。
さすがに娘ッ子も悪いと思っていたようで、黙って付いて来ました。

後で言い分を聞いたところでは、9時には起きる つもり だったそうです。
が、目覚ましを止めてしまったが最後、爆睡してしまったと。

実は普段、学校へ行くときにも、私に起こされるまで起きません。
これに懲りて、少しは自分で起きようという努力をしてくれればいいんですけどね。

私も少々やりすぎたかとは思うんですが
いつまでも甘やかしてちゃいかんのです。
たまには苦い思いもさせなきゃいかん。
・・・と、思うのでございます。

富士山&試験

2008-11-02 | 我が家の近況報告
よいお天気の続く3連休初日の昨日。
富士山へ行ってまいりました。

もちろん登山したわけではありません。
はとバスに乗って、富士山五合目まで連れていってもらったのです。

キレイでしたよ~。
富士山には雲ひとつなく、てっぺんから裾野まではっきりくっきり見えました。
思ったほど寒くなかったし、すばらしい景色を堪能してまいりました。

そのご報告はまた後日、写真と共に旅の記録に記すとして・・・

プチ旅行の余韻に浸る間もなく、連休中日の今日は 試験 を受けてきました。
先日、11月の診察や点滴を全て木曜日に変更してもらったと書きましたが
その理由がこの試験なのでございます。

そろそろ働き始めなきゃなぁと考え始めた秋の初め頃。
なにか履歴書に書ける資格を増やしておこうかと考え、思いついたのが「秘書検定」。
3級くらいならどうにかなるんじゃないかと資料を見てみると
「ビジネス系検定」というひとくくりの中に
秘書検定の他にもいろんな試験があることを知り
こりゃおもしろそうだから一緒に受けてみようじゃないか、ということで・・・



ビジネス実務マナー、ビジネス文書、ビジネス電話そして秘書検定
計4つの試験を一気に受けることにしてしまったのです。
しかもバカな私は
どうせなら3級だけじゃなく2級まで受けてしまいましょ、ひょっとして受かれば儲けもんだし
と、甘い考えのもと、それぞれ3級と2級(A級・B級という呼び方のものもありますが)
計8つの試験を11月中に受けることにしてしまったのでありまする。

その試験がすべて日曜日に行われるため
土曜日の点滴はキツイ、ついては別の曜日にしてもらえないか、とI医師に相談した結果
診察日の変更となったわけです。

4種の試験がすべて日曜日。
11月の日曜日は5回ありますが、このうちの4回が試験でつぶれるわけですな。

その第1回目が今日、ビジネス実務マナー検定の試験でした。

これねぇ、最後にしてほしかったな。
だって、「実務マナー」というものの中には
文書マナーも電話マナーも、秘書として必要な一般常識も全部含まれてるのですよ。
全ての勉強をしなきゃいけないわけです。

それぞれの試験前に詰め込みで勉強するつもりだった私は
参考書を開いて、自分の考えが甘すぎたことに気が付きましたね。
そんなわけで10月頃から私、常に傍らに参考書を置いて
せっせとお勉強してまいりました。

とりあえず今日、ひとつ終わってホッとしたところです。
たぶん2級まで大丈夫だと思うんだけどなぁ。
引っかけ問題に引っかかってなければ、ね。

さて、11月中たった1回だけ、試験のない日曜日がありますが
その日はなんと娘ッ子が簿記の試験を受ける日です。
授業の一環として学校単位で受けるのを待っていたら大学の推薦入試に間に合わない!と
自主的に勉強をして先に資格を取ってしまおうと発奮した娘は
現在独学で頭から煙が出そうなほど悪戦苦闘しております。

つまり我が家は今、2人して試験勉強しているのですよ。
夕食前や夕食後、あるいは休日の昼間など。
参考書やら問題集を広げて無言で格闘する親子。
今まで見たこともない光景が、我が家の茶の間で繰り広げられております。
確か娘ッ子は、12月にもなにか試験を控えているはずなので
もうしばらくこれが続くんでしょうね。

それぞれ心底ほっとできる頃には、暦は師走を迎えていることでしょう。
心置きなく年を越せるようにするために、ここは踏ん張りどころです。
後悔しないよう、がんばります。

来週は、本命の秘書検定です。
すっかり年老いて記憶力の衰えた脳ミソに、今日からせっせと詰め込みで~す。