ひざっこぞうのがんばるブログ

スキルス胃ガンになっちゃったバツイチ母の闘病メインだけど他にもいろいろ書いちゃう日記

40回目の点滴

2008-11-14 | 闘病生活
昨日は通院日。
点滴回数も40回目になりました。
思えば、この病院に通い始めてすでに2年が過ぎたのですね。
2年も生きてきたんだなぁと、感慨もひとしおでございますが
それより、このブログを2年も続けてるんだということに、かなりびっくりです。

先週の点滴後は、これといった副作用もなく
足のむくみもたいしたことなくて
点滴後2.3日だけ少々下痢がひどくなったくらいで
わりと楽に過ごしておりました。

白血球もあまり減少しておらず、今回4800。好中球が2496。
ちょっと貧血気味でしたけど、肝機能を表す数値は下がっていました。
血圧も上が80を超えていましたので、体調はだいぶ安定してると言えるようです。

この日の診察はF医師。
お忙しそうで、あまりお話はできませんでした。
下痢止めを飲むのをやめたことについては
「やっぱり効いてなかったってことだね」と
I医師同様「わかってはいたんだけどね」的なご発言。
効かないとわかってる薬を飲ませ続けるのはやめてほしいなぁ。

F医師は、お腹を診るのがお好きです。
この日も「ちょっと見せてね」と言われました。
ちょこちょこっとお腹を押してみて「うん。大丈夫そうだね」
その後、鎖骨の辺りを触っておしまい。
鎖骨を触るとなにがわかるんだろう。
なんとなく聞けませんでした。

私も特に聞くことが思いつかなかったし
なにか聞くとすればやはりI医師に聞くべきだろうと思ったので
診察はこれで終了。
化学療法室で点滴を受けながら爆睡してきました。
顔なじみの看護師さんも、K医師もいなかったので
ここでもこれといった収穫はありませんでした。

強いて言えば、看護師さん同士の会話で
「柔軟剤はやはりレノアとソフランとダウニーの使い分けだよね」というのを
ぼんやりした頭で「うんうん、やっぱりみんなそうなのね」と
納得してきたことくらいでしょうか。
我が家の洗濯機脇にも、柔軟剤がいくつも並んでおりまする。

さて、病院内に変化がありました。
採血室で患者さんを呼ぶとき、以前は「○○様」と呼んでいたのが
先週あたりから(はっきり気づいたのは先週ですが、いつからだったんだろう)
「○○さん」に変わっていたのです。

様づけで呼ばれることには抵抗がありましたので、さんづけで結構とは思うのですが
いきなり変わるとそれはそれで、また新たな抵抗を感じるものですね。
そして、どうして元に戻ったのか理由を知りたいとは思うのですが
そんなこと聞けませんしねぇ。
採血室のリーダーが変わったのか、病院の方針が変わったのか。

ちなみに外科の受付は、ずっと「さんづけ」でした。
様づけだったのは、採血室と会計窓口くらいかな。
ここの会計は通常すべて機械操作なので
会計での呼び方が変わったかどうかは、まだ確認していません。

そしてもうひとつ、病院そのものに大きな変化があった模様です。
この病院ががん診療連携拠点病院というものに指定されたのだそうです。
化学療法室前に、そのことについて書かれた冊子が置いてあったのでもらってきました。

何ヶ月か前にセカンドオピニオン外来が設置され、F医師がそのリーダーとなっておられます。
その後腫瘍内科が新たにできたときには
I医師に「腫瘍内科と外科では、診るガンにどういう違いがあるのか」と聞いてみたところ
外科のI医師は明らかに腫瘍内科にライバル意識を持っておられる様子で
「外科の方が手術件数も多く、病巣を実際に目にしているからどうのこうの・・・」と
いきり立っておられましたが、途中で話が中断してしまいその続きはまだ聞いておりませぬ。
たぶん、手術を必要とするガンは外科の方が扱いに慣れているということなんでしょうね。
最初の診察で、どういう基準で振り分けられるのか興味がありますが
そんな興味本位のことを貴重な診察時間に聞いていいものか。。。

で、つい最近はガン相談支援センターなるものができたというので
掲示板の案内を見てきたんですが
そこでは、ガンかもしれないけどどの科にかかったらいいのか、という段階から
医師に聞けないことや、セカンドオピニオン、生活上の不安から家族の心理的な相談まで
とにかくガン治療に関わるすべての相談を受け付けているということです。

ほう、頼もしいじゃないかと思っていたら、今度はさらに緩和ケアセンターが創設され
ガンに関わるすべての設備が整ったところで
今回のガン診療連携拠点病院の指定を受けた、ということらしいです。

つまり、もし私のガンが今後、手に負えない状況になったとしても
「うちじゃあ、これ以上のことはできません」と言って放り出される心配はないってことですよね。
転院せずに緩和ケアまで受けられるのはありがたいです。
しかも来年には真新しい病棟に移るのですから
きっと緩和ケアセンターにもすばらしい設備が整っているでしょうし
さぞかし快適に過ごせることでしょう。。。

とは、思いませぬのですよ。決して。

何度か入院して思ったことですが、ガンの治療(に限らないと思うけど)に必要なのは
技術や設備の他に、なにより人の暖かさ。
この病院の職員さんには、それがないのです。
だって、手術直後に痛み止めが切れた患者に向かって
「薬が使える時間になるまで我慢しろ」っていうような病院ですよ。
汗だくになって痛みをこらえてる患者をほったらかしにするし
汗を拭いてもくれないのですよ。
そんな人の集まった病院に設置された緩和ケアセンターに
いったいどれほどの期待が持てますでしょうか。

まして、拠点病院とやらの指定を受けるために急ピッチで行われたと思われるこの改革。
おそらく新病棟への移行に間に合わせたかったのでしょうね。
整ったのは外枠だけで、中身が伴っていないんじゃないかと
少々疑いたくもなります。

転院しなくて済んで幸運だったのか、ここで一生を終えなきゃいけないのは不幸なのか
自ら確かめずに済むことを祈るばかりです。