ひざっこぞうのがんばるブログ

スキルス胃ガンになっちゃったバツイチ母の闘病メインだけど他にもいろいろ書いちゃう日記

仕事を休んで緊急通院

2009-07-31 | 闘病生活
今週は月・水・金と一日おきの勤務予定でしたが
水曜日、思いがけず体調不良に襲われ休んでしまい
月曜日と金曜日、2日しか出勤できませんでした。

体調がおかしくなったのは火曜日の夜。
夕飯を食べ終えた頃から、なぁんか背中がだるい、重い。
ちょうどその日は土曜日の抗がん剤治療の副作用が強く出る日だったので
もともとグッタリしていたのですが
それにしてはなにかがおかしい。

座椅子にもたれたまま様子を見ていましたが
時間が経てば経つほどひどくなっていきます。
しまいには立ち上がることすらしんどくなってしまい
お風呂にも入らず着替えもせず、布団になだれ込んでしまいました。

が、痛くて寝られません。
仰向けでも横向きでも、足を伸ばしても曲げて抱え込んでも。。。
背中に枕を入れてみたり
お腹のポートや腸ろうを気遣いながらおそるおそるうつ伏せになってみても
なにをどうしても、痛い。
あまりの痛みに吐き気さえ催してしまい、トイレで便器を抱えてうずくまり
それが治まったところでまた布団に戻るも、やはり寝られず。

そのまま朝を迎えました。

痛むのは肩甲骨の下あたり。
まさかこんなところに腸があるとは思えないし
前日に下剤でお腹を空っぽにしたばかりなので腸閉塞ではないと思うけど
でも、それじゃあなに?ってことで
とりあえず会社は休ませてもらうことにして
外来の開始時間を待って病院へ電話をしました。

あいにく水曜日は、私の担当医師は全員不在の日です。
それでも、誰でもいい、なんでもいいから誰か診てくれ!と
祈るような気持ちで外来のお姉さんに事情を話すと
たまたま入院病棟をうろついていた(?)いつもユーモラスなIB医師が捕まったとのこと。
すぐに病院へとタクシーで乗りつけました。

待合室へ行くと、IB医師自らお出迎え。
いつも予約どおりに通院する私が
医師不在を覚悟で電話してくるくらいだから相当ひどい状況なのだろうと思って
入院病棟へも連絡をつけてくださっていたらしいのですが
私の顔を見るなり「たいしたことないな」と思ったそうです。

そう、たいしたことなかったんです。

症状を話し、手や足の動きを確認した後レントゲンと採血。
レントゲンの所見も、採血の数値もまったく問題ないとのこと。

強いて言うなら 背中の骨が曲がっている だけ。

ちょっと前に首が激しく痛かったのは「頚椎症」と言うんだそうですが
その際に薬が合わず、湿布だけで我慢してしまったせいで
今度はそれをかばっていた背骨にツケが回ってきたってこと。
「胸椎症」だそうです。

これをかばって生活していると
今度は腰にきて「腰椎症」になるよと脅かされました。

ただ、帯状疱疹の可能性も捨てきれないとは言われました。
でもそれは、幼い頃に一度かかった人に再発するのがほとんどで
この年になって初めてかかるということは稀だそうなので
たぶん可能性は低いだろうと。

で、結局、薬の処方もなく湿布だけで様子をみることになりました。
痛み止めは出来れば飲まないほうがいいと。
なぜなら、痛みを止めてしまうと
なにか他の病気が隠されていた場合に発見が遅れるから。
おいおい、脅かさないで下さいよ。
でも、私も余計な薬はできれば飲みたくないので
もらわずに帰ってきました。

で、どうすればいいかというと
うまく痛みをコントロールしながら、一生つきあっていくしかないんだそうです。
痛い時には冷やし、痛みがないときには温めて筋肉をほぐす。
そうやって、ご機嫌をとってゆくしかない、と。

はぁ~。
整体にでも行こうかしら。。。

IB医師は、先週まで忙しかったらしいのですが
たまたま今週から水曜日がお暇になったそうで「今日はなんにもないから」と
じっくり時間をかけて、いろんなお話をしてくださいました。
気分がほぐれるとともに、そのうち背中の筋肉もほぐれてきて
痛みも治まり、あ~らなんだったのかしら、って感じ。

お暇だとはおっしゃるものの
やはり貴重な時間を使わせてしまい申し訳なく思いながら
すっかり元気になって帰ってまいりました。

たいしたことなくてよかったけど
でもホントにね、あの夜中の苦痛はひどかったんですよ。
もうどうにかしてくれ、いつかこうやって苦しんで死ぬのなら
さっさと殺してくれって思いましたもん。

またタイミング悪く、歌手の川村カオリさんとか俳優の山田辰夫さんが
ガンで亡くなったというニュースを見たばかり。
とくに山田辰夫さんは私と同じ胃がん。
昔、私の大好きな吉川晃司の映画で共演されていたので親しみを持っていたのですが
胃の全摘出後、4年も経って転移したと聞いて
「あぁ、やっぱり一生、死を覚悟して生きなきゃいけないんだ」と
暗~い気持ちになったばかりで、もう一晩中、絶望的な気持ちでした。

今はもうすっかり気分も回復しましたけどね。

またあんな痛みに襲われないよう
ちゃんと体を動かして柔らかくしておかなくちゃ。