名言暴言直滑降

自作の詩や、いろんな人の名言暴言を紹介。

千切れ雲

2013-06-08 20:11:34 | た行 (自作の詩)
いつかのいつを千切って雲が出来たら
あなたは空を見るといい
それは太陽を隠し
たまには雨も降らすけれど
とても軽くなったから
思い出なんか吹き飛んでいっちゃう

確かな足取りで
まだ見ぬ未来など歩けない
あなたのことばはいつも
嘘によく似た真実だった

額から流れる汗をぬぐって
新聞からはみ出たことばを歌って
笑ってただ笑ってそうしたって
どうやっても見捨ててしまう日が来ちゃうんだ
どうやたって拾えないものもあるんだ
浮かばれない人生を救い上げる
そんな手立ては思いつかない
だからわたしも空を見ている


相対

2013-06-08 19:55:49 | あ行 (自作の詩)
実はここだけの話 が
駄々漏れで怖い

特別な儲かる術 が
普通すぎてて怖い

わからんかったら聞いてな って言ってた口が
そのくらい考えたらわかるやろ って言うのが怖い

なんでも言って って言われたのに
弱音を吐いたら 嘘つき呼ばわり

出来るって言ったやん
やりますって言ったやん
内緒って言ったやん
秘密は全部言うって言ったやん
ごめんなさいって言ったやん
言ったやん
言ったやん

言ってることとやってることが違うんちゃうの?
あんたも、あんたも、あんたも、あんたも、
私もな

笑顔で挨拶 が
社交辞令で怖い

拍手大喝采 が
演出で怖い

今だけ!今だけですよ!閉店セールです!全品1000円!
宣伝する文句が毎日一緒で怖い

あなたには才能があるから仕事をしなさい
働けば働くほど 世の中のしくみがわかって怖い

好きって言ったやん
会いたいって言ったやん
ずっと一緒って言ったやん
病めるときも健やかなるときもって言ったやん
幸せにするって言ったやん
言ったやん
言ったやん

言ってることとやってることが違うんちゃうの?
あんたも、あんたも、あんたも、あんたも、
私もな

虹をかけるぞ 絶対
進化を経るぞ 絶対
星を狩る人
種を撒く人
罪無き人ぞ
罪無き人ぞ
日に日に多くを語ることなかれ

花を咲かすぞ 絶対
真意を問うぞ 絶対
夜を踏む人
髪を結う人
罪無き人ぞ
罪無き人ぞ
今すぐその口を閉じろ

どうよう

2013-06-08 19:40:26 | た行 (自作の詩)
ほ ほ ほたるこい
あっちのみずは にがいぞ
こっちのみずは あまいぞ
ほ ほ ほたるこい
ほたるこい ほたるこい

ほ ほ ほ 星
ほ ほ ほ 星
お星様 きらきら
きらきら きらきら
ほ ほ ほ 欲しい
ほ ほ ほ 欲しい
豆がほしいかそらやるぞ
ぽ ぽ 鳩ぽっぽ
ぽ ぽ 鳩ぽっぽ

飛んでったのは バナナ
飛んでって 壊れて消えたのは シャボン玉
勇気一つを共にして
墜ちて命を失った
イカロス イカロス

私達は 地に足付けて
どこまでも進もう
どこまでも どこまでも
とおりゃんせ とおりゃんせ
ここはどこの細道じゃ
歩いていこう
上を向いて 歩こう 歩こう

この道は いつか来た道
ああ そうだよ
ああ ああ おもしろい
虫の声 
風の音
何の音?
トントントン トントントン
お化けの音!!

ほ ほ ほたるこい 
ほたるこい ほたるこい
ほ ほ ほたるこい
あっちのみずは にがいぞ
こっちのみずは あまいぞ
ほ ほ ほたるこい

こい こい
春よ こい
早く こい
みいちゃんも さっちゃんも
ないてばかりの こねこちゃんも
ちゃんと恋をしてきたね

この道は いつか来た道
甘いみず にがいみず
赤い靴 白い帽子
咲いた 咲いた 赤白黄色

結んで ひらいて
手を打って 結んで
結んで ひらいた
ひらいたと思ったら
いつのまにか つぼんだ

繰り返し 繰り返す
わかってる わからない
好き 嫌い 好き 嫌い
振り子が一定の距離で リズムを刻み
進む 進む 進む 進む
動く 揺れる 動く 揺れる
それが 動揺
動揺 動揺 動揺

おじいさんと一緒に
チクタク チクタク

今はもう 動かない・・・

さくら さくら
さくらのさは
さよならのさ
散るのが恐いか
だったら舞えばいい
さいごから遠のくように
風に舞って
まだ待ってって
いえばいい

人はみな
終わるのだから

さくらの さのように
さよならの らのように

すべて 同じこと 
同様 同様 同様

どうよう

蛇の目に涙

2013-06-08 19:29:59 | さ行 (自作の詩)
ひたひたはしる ひたはしる
ただただはたらく ただばたらき
ふつふつ湧いた ふつうに沸いた
いいこいいこ どうでもいい子

ひとこといったら ひとりごと
からからまわる からまわり
零れ落ちたら おちこぼれ
すみませんでは 済みません

寝ない子誰だ? 寝ない子誰だ?
見つからなければいいと思った
雨降り 雨漏り 雨宿り
止せばいいのに
よその子寄せて
うちには帰れぬ
蛇の目に涙
ぴちぴち ちゃぷちゃぷ ランランラン
BitchBitch JapJap LandLandLand

私は花じゃない。私は雨で育たない。

2013-06-02 05:54:48 | わ行 (自作の詩)
拭われたいから
濡れるなんて
やめろ
温められたいから
冷やすなんて
やめろ

希望があるなら
最初から向かえ
助けられたいから言う
ありがとうなら
言うな

限りない欲望は
限りある命が断つのだ

わかったら
前を向け
前がどっちかわからないなら
向きたい方で咲け
そして太陽を持ってこい

明白

2013-06-02 05:31:55 | ま行 (自作の詩)
今日から明日までの距離が
どきどきの数で測れるなら
左胸に聞いてみたい

夏から秋までの距離が
空の色で測れるなら
あの鳥に答えてほしい

君から僕までの距離が
ことばの数で測れるなら
記憶を巻き戻したい

世界よ
小さな世界よ
人ひとり不安にさせるだけで
こんなにもおびえてしまう
落ちてゆく夜は僕の心だ
凍える冬は僕の心だ
僕の心
遠い沈黙の彼方

海に
忘れられた命がある
それは
今日にならなかった明日
明日になれなかった今日
今になれない過去
閉じられたままで
開かない箱
飲み込んだ言葉
押し込めた気持ち
ぐるぐる渦巻いて
寄せては返す
波のように
時には穏やかに
ただ広がる


海にある
忘れられた命を
何人に開け渡せば
世界は終わるのだろう

世界よ
小さな世界

少しだけ
知っている事がある
涙を数えたら
海ができる
ほんとだよ