名言暴言直滑降

自作の詩や、いろんな人の名言暴言を紹介。

最後から読み始める物語

2016-07-09 00:56:05 | さ行 (自作の詩)
私たちは知っている
ひとつひとつが振り出しであること

私たちは知っている
かくかくしかじかが思い出せないようになった理由を

最後から読み始める物語は
拍手からはじまる

きっと誰かは泣いていて
言葉を失くしているのでしょう
或いは
言葉に置いていかれたの

誰かのせいと
誰かのおかげは
とてもよく似ている

そういうこと
私たちは知っている

無力

2016-07-09 00:40:19 | ま行 (自作の詩)
尖っている

ある晴れた日
ざらついた地面
ダンスと聖杯の位置は間違っていない

腕を高く伸ばした少女が
風潮に引きづられていく様
ご馳走様でした
なんて言葉はきっと良くない

尖っている

他人に似たビル群はいつだって完成形で
時折激しい風を起こす
それは引力とはまた違う力

たてつくのね
ひどく乾いてしまうのね
だから求め続けていられるのね
答えの無いところまで
きっと行ける

果てる

その姿勢に完膚なきまで討たれよう