名言暴言直滑降

自作の詩や、いろんな人の名言暴言を紹介。

夜が来る前に

2015-11-16 23:02:28 | や行 (自作の詩)
キラキラ 光る
尖る 針葉樹 星
傷 傷ついたから光る

角を多くするのは まるくなりたいから
傷が多いのは 光を集めるため

輝く 輝きたい
放つ 放ちたい
四角い箱 プレゼント
開く箱は 誰かへの想いでありたい
そうそれがたとえ
叶わぬ想いであろうとも

明日、光る、光る命、命の灯火
どうぞ どうぞ 健やかに
明日、消える、消える命、命の灯火
どうか どうか 安らかに

夜が来る前に 明日を連れ去る術はないか
3、2、1で終わるのは 嫌な事?
星に願いを
1、2、3… 数えてみる
欲しい欲しいと言えば
あの星をつかめるかなぁ

両手で数えて 両手で包んで 両手でぬぐって
許容範囲
ぽろぽろこぼれたら
それが答えなんですか?

問題の答えもまた
問いかけで終わるのなら
それはまだ終わりではないという事
持ちきれない欲は溢れるから
世界に返します
言いたい事は言っちゃだめ
本当の事だけは言わなかった

たくさんの大切を
賭けたり 割ったりしたから
あまりにも、いや
ただちょっとだけ

さみしくなった

1度の差で開く
2つの直線の間隔
いつからだっただろうか
こんなことになってしまったのは

またあした
じゃあね、バイバイ
これからのこと
いつか会えるって確信
今ここには無いけど

息をする
宇宙が体に流れゆき
私は宇宙と一つになる

吐いて吸って 吸って吐いて 吸って吐いて
宇宙のハナシ 呼吸
ひとりぼっちの体たらく
ガソリンなくして病むあなた
今の私ができる事
未来のあなたができる事

明日光る、尖る命、命の灯火
キラキラ光る 尖る 針葉樹 星 傷
輝く 輝きたい 角
角を多くするのは
まるくまるくなりたいから 光をあつめて

明日消える、消える命、命の灯火
夜が来る前に 明日を連れ去る術はないのか
ねえ、どうしてもっとうまく言えなかった?
今 ここで こうしているだけで 私たち
ありがとう

洗願

2015-11-12 17:07:59 | さ行 (自作の詩)
声を奪われた人魚が
水の泡となって消える
その少し前に
あなたは片手に槍を持ち
人魚を殺しにいきます

あなたの仕事
あなたの仕事
誘惑 誘惑
あなたの仕事
あなたの仕事
仕掛けた種には水を撒き
不満満開 愉快を散らせ

融解 融解 硬くなな夜
融解 融解 硬くなな夜
持ってけ泥棒 謎謎解いて
暴いた正体 水の泡

愛されるためや愛するために
その身を変えて
私の化粧とあなたの浮気は
きっとそんなに違わない
「隠す礼儀」
「秘密」
「人の為」
カッコはつけず
名句は 落ちるからいい

救われない
答えを導き出すことは
バラバラにするということ

せめて
まだ助かるなら その槍を
身体に刺してくれてもいい
じっとするから引き上げて

電波塔から鳥が鳴く
嘘だけついてはいられない
誰かがほんとを捻じ曲げて
救う手立ても無くなった

青葉

2015-11-12 17:02:19 | あ行 (自作の詩)
若返る
色をつけた退廃

思えば
私が種であった頃
ただ音だけの世界で
昼も夜もなく
ぷかぷかと浮いていた
腹の中で
温かい血と細胞
何より私たちはつながっていた
ことば通り
つながっていたのだ

赤として生まれ
断ち切られた時に
最初の自立はやってくる
小さいから過酷とか
無理解だから免れた不安とか
後々思いを馳せる事が出来るのは
また別の自立

ある程度の成長から
向かっているのが死へなのだと
思い至った時
生活という色は一気に青冷める

ただ何も無い所に向かおうとしている恐怖
時と共に刻まれてきた目に見える形が
老いるという生きてきた証拠

ああ、ブルー、ブルー、ブルー

青の中に投げ出された身は浮かばれず
空は空でも空虚の中で探すのだ
つながれる喜びを探すのだ

元来た道を辿れば
永遠に成れるのだろうか
このブルーを彩れば
種から花を咲かせられるだろうか

若返る
色をつけた退廃

思えば
私が種であった頃
ただ音だけの世界で
昼も夜もなく
ぷかぷかと浮いていた
腹の中で
温かい血と細胞
何より私たちはつながっていた
ことば通り
つながっていたのだ

俄かに信じがたい出来事も
許すことが出来たら
それは
埋めた
という事になるのでしょうか

平らに成る為に窪みに色を落とし
出っ張りを削り
並んで比が無いような顔で
表情などある訳もなく

冷静沈着という完成形を美と例えるなら
仕上げたものに費やしたり捨てられた幾つかのものの中にこそ
真実はあるのだ
つまり偽りこそ美なのだと

どうして
あなたはあなた以外のものになろうとして
そしてまた
あなたはあなたにかえりたくなるのでしょう

埋めたものが
流れ出る
それは美しくない事だと思いますか

ただただ吐くその言葉すら
誰かの為になっていなくてはならないと思いますか

老いるという生きてきた証拠に嘆く

ああ、ブルー、ブルー、ブルー

三重苦

2015-11-07 17:47:00 | さ行 (自作の詩)
目を閉じ
耳を塞ぐ

そして
最後に口をつむいだ

出来る事をしない

逆をいうと

しないことは
出来る事だから

沈黙は語るけれど

目を閉じ
耳を塞ぐ人々には

何も見えない
何も聞こえない

逆をいうと

することは
出来ない事だから

目を開け
耳をすまし

口をひらく