行く 2006-07-31 00:21:17 | あ行 (自作の詩) 待たないと決めていたから 踏み切りで電車に轢かれた 待たないということは 急ぐこと そういうことじゃ なかったんだね いまさら遅いけど 明日じゃなくてよかった なんて 早いのが勝ちでもないんだね どこへ行きたいのか それが一番大事なんだね
夏至 2006-07-30 23:51:49 | か行 (自作の詩) 親指で隠した春は 暖かく蠢く あなたにとってぼくは 二つ目の一つだと云う 秘密だと付け加えて 春は夏になれずに ぼくの下で隠れたままだ
命日 2006-07-30 01:11:36 | ま行 (自作の詩) 血しぶきの様な花火だった だからあなたは泣いていた 帰りたくなかったのに 帰ってきてしまった 変わらないものはないんだと もっと信じていればよかったのかな? 欲しい答えばかりもらってしまって ごめんね 記念日は忘れないでほしい ずっと笑っていられるように 今日だけは泣いてほしい 契って 咲いて ここに居たい 千切って 裂いて ここが痛い
埃まみれ 2006-07-29 14:42:52 | は行 (自作の詩) チムチムチェリーは 短調のメロディーで 私は煙突掃除屋さん と歌う お前は本当に煙突掃除屋さんなのか 今宵は違うものにしてやろう よく冷えたビールも用意してやろう いつの間にかのいつが 永遠のものになればいいと 夢の中で願う 願えば叶うさ 薄汚れた星にまみれていた チムチムチェリーは誰だったかな
みつばち 2006-07-22 15:37:36 | ま行 (自作の詩) 私が一番恐れていたのは 私が死ぬことだった 内蔵につながる一本の針で 誰かを刺したら 私は死んでしまう それくらい脆いのに 守ってほしかった そう言えなかったことだけが 後悔を産み落とし 育てて守ってきた証が 蜜のように甘い
優しい切断 2006-07-18 00:42:29 | や行 (自作の詩) 寝たきりで もう二度と起き上がれなくなったら 俺のところから去ってくれ と言ったのは 優しさだと思っていた けど つまりは愛したらだめだということだったんだ 何故だとはもう 尋ねられない 寝たきりで もう二度と起き上がれなくなったら 私のところから去って欲しい 私は欠片になったけど 彼はずっと欠片だった そしてこれからも欠片だろう 誰かに愛されたとしてもずっとずっと孤独だろう だから私もずっとずっと孤独だろうね 二度と繋がる事はなく 下手な優しさばかりがその上に重なっていくんだろうね
なりたち 2006-07-18 00:23:59 | な行 (自作の詩) 一つの答えに当たるまで 人は 違う、違うと 言い続けているが 生命を食べて 生命を咲かせていけば 自ずとわかるだろう 欲しいものが答えというなら あなたはもう手に入れてきたはずなのだから
気づくべき 2006-07-17 20:57:24 | か行 (自作の詩) 決してあなたを忘れることはできないでしょうから 無理に頑張る事を辞めました。 人は一人で生まれて、一人で死んでいくそうですから 無理に頑張る事を辞めました。 どうしてもっと早く気づかなかったんだろうね。 って、早く言いたいです。