名言暴言直滑降

自作の詩や、いろんな人の名言暴言を紹介。

夕暮れの単語

2010-11-29 16:30:12 | や行 (自作の詩)
仕事 は
一段落 で
人混み に紛れて
無駄感
 
移動 しようと
電車 に乗る
隣にいる人 よりも
幸せ だろうか

一番 になるために
皆 と同じことをしてきた
机 が 机 で
椅子 が 椅子 で
ちゃんとその機能を持って生まれてきたのに

闇 を待つ
命 の
意味 を
子供 に
何 と教えればいいのだろう




しろ

2010-11-14 17:55:04 | さ行 (自作の詩)
基本を学べる潔さも
はじめてを感じられる恐怖も
最初から無いのです
色が欲しいのです

「はい」か「いいえ」だけではない
カラフルな世界

ああ、
白色

それから
気づいてしまったのです

恐怖のはじめてを初めて
基本を知って
「はい」と「いいえ」を
繰り返した

しろは、完成された色であり
未完成な色でもあるので
ずっと満足できなかったことに
気づいてしまったのです

もっとも遠い存在に重なれば
映えるのではないでしょうか

あなたもわたしも



むこう

2010-11-01 21:20:45 | ま行 (自作の詩)
レンズ越しに見る世界は
研ぎ澄まされた刃のようにとても美しい

現実を歪めて投影した
誰かの言葉たちもまた

皮肉ったニュースの肩書きも
また放送されないままの事件も

何もかもアーティスティックで
他人事

ただ一つ惜しくない命なんて
ありはしないのに
自分だなんて驕るなよ

滅多打ち

2010-11-01 21:13:21 | ま行 (自作の詩)
うすらとんかち
不気味な笑みで
滅多打ちにした

甘酸っぱい青春の日々
浅はかだった若気の至り

うすらとんかち
条件反射で
涎が出た

車に乗せてく
今から海底まで
暗闇が待っている

叩くしか能が無い
叩かれたらもう終わり
うすらとんかち
失敗の連続に終止符