名言暴言直滑降

自作の詩や、いろんな人の名言暴言を紹介。

ひとりごと

2018-07-21 21:17:38 | は行 (自作の詩)
つくることはいつもとりつくろうことだった
へだてることはへりくだること
たえることはうろたえること

浮気なんて平気だった
気に入らなかったけれど
気にならなかったから
元気ではなかったけど
病気でもない

見えないものは見てはいけない
それは眠れない子がおびえる夜
救いの手を
いくらで払うというの

ことばはいつもひとりごとだった
ひとごとはひとのこと
ひとのこはわたしのこ

ハイ

2018-04-07 20:49:02 | は行 (自作の詩)
脳が少し壊れているくらいが
私を生きている気がする
そういう時はとても気持ちが良くて
どの答えを出したとしても正しいと思える
答えに向かって一直線に進めるから
つまり周りなんて気にしていないってこと
結果誰よりも先にゴールに辿り着けたりして
一番澄んだ空気をこの体内に取り込める
自由と思っていた世界は
比べて勝った気になっている子供の世界
つまり周りを気にしてるってこと
潰せ
おとなの考えを潰せ
自分の考えを潰していけ

ぼくのたてがみ

2016-09-25 17:45:01 | は行 (自作の詩)
この分野において
等しく生きるには
牙を磨かねばならぬ

煩雑な網目の果てで口にしたのは
強かな観念であった

鋭さに刺さる言葉に光がある様に
ゆるふわな風潮には影がある

延いては他が為己が為
受けて立とうか背には風

その気になるのかさせるのか
誇り高き狩人の目で風に訊く

いま目の前の事だけを考えられないとしたら
一番遠い宇宙で
きみが泣いても構わない

計算高く理に適った行動で得た結果は
必要と言い換えられたが
必ずしも、と最後に伝えるのは
卑怯だよ

振り子

2016-05-27 03:25:10 | は行 (自作の詩)
振り子は同調する
右、左、右、左
押して、引いて、押して、引いて
終わらないリズムは「無」と同義
変わらない速度は「止」と同義

同調する振り子を見て
西、東、西、東
平気、平気じゃない、平気、平気じゃない
片方の振り子を引きちぎる
その方が自由になれるでしょ

良かれと思ってやったこと
自然に立ち向かう事で叡智の冠をかぶりたかったの
代わりに手に入れたのは後悔の旗
見えない力を受けて翻り
前、後、前、後
過去、未来、過去、未来
翻った面に書かれた文字が見えたら
今度はちゃんと謝って

行かないで
行かないで
私も連れて行って

ごめんなさい
私と同調して
ごめんなさいは
愛してると同義

花束を

2016-03-31 18:20:00 | は行 (自作の詩)
手離すことにためらいはありません
二度と。が付随する案件も

上機嫌に言ったどれだけの悪口が
明日の命を摘むのでしょうか
手向けられた花束を
平気でへし折る笑顔には
それでも自由と言いましょう

権利の上に成り立つ約束事が
枯らしてゆく
関わるものたちから
関わらない生き方へ

手離すことにためらいはありません
それよりも
一度も手に入れられなかった哀れなだれかに
花束を