同じことの繰り返し

写真が切れているところで
手を繋いでいた
その記憶も切れ
今は　ただ　途切れ途切れの優しさを
零さないように　目を伏せている
声からも漏らさないように　心で言う
「明日は感謝ができますように」

1/fゆらぎ

君が八分音符で
私が三連符を奏でている
君が一時間で
私が三分を感じている
君が一になれば
私は自由になる
あるいはその逆でも
心地いい

フリ。

うまくいく。

知らなかった事にしておけば

闇の中で

闇の中で目を凝らしても光は見えないことに気付く
無理矢理本当の事を知りたいとは思わなくなった
凝らした目で
闇の中のものがたくさん見えたのに
満足できなかったから

許して

ならば
明日はどうなんだ。

過去は許す。

ゼロ

落し物も忘れ物もそこには無く
あるのはゼロと言う概念
消えたと思っていたものは
明日に居た
これを変化と言うことは
誰もが知っているはずなのだ
一があって存在できるゼロは
可能性の数字だということを
誰もが気付いていたはずなのだ

喰われて魚

骨になっても愛されたと思ってた
結局いつものパターンで
骨抜きにされただけ
身を焦がす思いなら
もう消えてなくなりたい
その前に君が私を焼いて

わがまま

わがままを言ったら
「いいよ」と言われた。

わがままとは、わがままを叶えてほしいのではなく
わがままを言う気持ちを、わかってほしいから
言うのだ。

女ってめんどうくさい。

そう思われるのが嫌で、わがままを言わないけれど
「そう思われるのが嫌」っていうわがままを言ったら
「もういいよ」と言われた。

寂しい。

寂しいときは「会いたい」というわがままを
最初から言えば良かった。

世界の音

世界の音を拾ったら
泣き声と笑い声と　どちらが多いだろう

抱きしめられる

息をするのが苦しくて
こんなに嬉しかったことはない
「寂しさを紛らわすだけの恋」を
「寂しさを紛らわすことも恋」に
変えられる